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☆最近観た映画☆ ~“クリヘムの超肉弾戦アクション” 『タイラー・レイク 命の奪還』~(4.3点/5点中)

 さぁ、初投稿。昨今の自粛ムード、映画含めエンタメのあり方も変わっている。そんな中、最近観た映画について書こうと思う。


〈はじめに〉

 昨年公開した『アベンジャーズ エンドゲーム』では、壮絶な戦いを繰り広げたクリヘムことクリス・ヘムズワース。そんな彼の最新作は、誘拐された少年を救うべく敵だらけの街に潜入する男を描いた壮絶なアクション映画『タイラー・レイク 命の奪還』だ。

〈基本情報〉

邦題▶︎タイラー・レイク 命の奪還

原題▶︎Extraction

製作国▶︎アメリカ

製作年度▶︎2020年

上映時間▶︎117分

配給(日本・アメリカ)▶︎Netflix

製作会社▶︎AGBO

日本・アメリカ劇場公開日▶︎2020年4月24日(全世界同時配信開始)

監督▶︎サム・ハーグレイブ(『アベンジャーズ エンドゲーム』、『戦狼 ウルフ・オブ・ウォー』)

脚本▶︎ジョー・ルッソ(『アベンジャーズ エンドゲーム 』、『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』)

製作▶︎ジョー・ルッソ(『アベンジャーズ エンドゲーム 』、『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』)、アンソニー・ルッソ(『アベンジャーズ エンドゲーム 』、『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』)、マイク・ラロッカ(『21 Bridges(原題)』)など

製作総指揮▶︎パトリック・ニュウォール(『さらば愛しきアウトロー』、『ドローン・オブ・ウォー』)、ワン・チョンジュン(『ザ・フォーリナー 復讐者』、『パペット大騒査線 追憶の紫影』)など

撮影▶︎ニュートン・トーマス・サイジェル(『ボヘミアン・ラプソディ』、『X-MEN: フューチャー&パスト』)

音楽▶︎ヘンリー・ジャックマン(『名探偵ピカチュウ』、『キングスマン ゴールデン・サークル』)など

出演▶︎クリス・ヘムズワース(『アベンジャーズ エンドゲーム』、『ホース・ソルジャー』)、ゴルシフテ・ファラハニ(『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』、『エクソダス 神と王』)、デビッド・ハーバー(『ブラック・ウィドウ』、『ブラック・スキャンダル』)など

鑑賞方法▶︎配信

〈ストーリー〉

 裏社会の危険な任務を遂行することを生業としている、凄腕の傭兵タイラー・レイク(クリス・ヘムズワース)。ある日、インドで誘拐された犯罪組織のボスの息子を取り戻す任務を課される。そのためにダッカに向かい、監禁されていた息子を救い出すことに成功。

 しかし、町中の敵対組織のギャングに執拗に追い回される。絶対絶命の中、タイラーは無事に少年を救い出すことが出来るのか?

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〈スタッフ・出演者〉

 今作は、配信大手のネットフリックスのオリジナル映画として製作された。クリヘムの最新作となると、期待値が上がるものだ。

 監督は、サム・ハーグレイブ。正直誰やねん!と思っていた。それもそのはず、この人は今作が初監督。調べてみると、凄い人だった。クリヘムも出演した『アベンジャーズ エンドゲーム』などでスタンドコーディネーターを務め、あの壮絶アクションで話題になった『ジョン・ウィック』を送り出した87eleven Action Designに協力したのだ。

 今作では、カーチェイスシーンで猛スピードで走る車の上で自らカメラを構える徹底姿勢を貫いた。

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 製作と脚本を務めるのは、アンソニー・ルッソジョー・ルッソ。彼等は、『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』、『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ エンドゲーム』を監督した兄弟。あのヒーロー映画、いやアクション映画史上類を見ない作品を送り出した監督が、クリヘムと再び作り上げた作品といううだけで注目度が上がる。

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 主演は、『アベンジャーズ』シリーズの神の子ソー役でお馴染みのクリス・ヘムズワース。圧倒的肉体美を誇る彼が、今回は壮絶なアクションに挑戦。今まで彼は、ここまでガチンコな壮絶アクションを披露したことがなかっただろう。『マイティ・ソー バトルロイヤル』、『ゴーストバスターズ』で見られたコメディ要素を封印した。

 さらに過去に傷を抱えた背景を持ち合わせる主人公を演じ、アクション面でもドラマ面でも注目。

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 そんな壮絶な主人公を助ける役に、デビッド・ハーバー。最近だとネットフリックスのオリジナルドラマ『ストレンジャー・シングス』で町の警察署長ホーキンスを演じた。彼は、奇しくも公開延期になったMCU最新作『ブラック・ウィドウ』にも出演している。こちらも要注目だ。

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 主人公タイラーと壮絶な格闘を繰り広げるサジュを演じるのは、ランディープ・フーダー。今作がハリウッドデビューであるインドの俳優だ。去年公開して大ヒットを記録した実写映画『キングダム』に出ていた、アクション俳優の坂口拓に似ている気がする...。

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〈感想①アクションが壮絶過ぎる!!!〉(ネタバレあり!)

 今作の魅力は、まさに“アクションが壮絶過ぎる!!!”。これに尽きると言っても過言では無い。少年を奪還するまでの敵をバッタバッタ倒していくアクション、中盤のカーチェイスを含む10分以上ある長回しアクション、終盤の銃撃戦。それを見るだけでお腹がいっぱいになった。

 今までのクリヘムのアクションというと、『アベンジャーズ』シリーズのソーのような超力を活かした人間離れしたものの印象が強い(そもそもソーは人間ではないが...)。しかし今回は、肉弾戦の連続。『ジョン・ウィック』シリーズで定番のガンフーにも見える近距離銃撃シーンが、鮮烈。見てるだけで、相当な訓練があったに違いないと思ってしまう。

 たまに一人称っぽくなるアクションも見どころ。それにより、没入感を味わえる。一緒にクリヘムと戦ってる!と少し思った...。壮絶なアクションなので、それ相応に怪我をする主人公。観終わると、こんなクリヘム観たことない!と思えること間違い無しだ。

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〈感想②主人公と少年の絆〉(ネタバレあり!)

 本作はアクションだけでもお腹いっぱいになるが、ドラマ要素も欠かせない。主人公は、息子を亡くした過去を持つ。任務の過程で犯罪組織のボスの息子を助け、徐々に打ち解ける。

 最初は、任務ということを割り切ったかのように冷たく当たる。しかし中盤は、数多の敵に狙われる少年を死に物狂いに守り抜くタイラー。終盤では、自分に利益がないことを分かっていながらも捨て身の覚悟で銃撃戦に挑む。アクションがほとんどである本作にこのドラマ要素が加わることで、主人公の冷徹に挑む姿勢に説得力が増すのだ。

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〈総評〉(4.3点/5点中)

 本作を一言で表すと、『アベンジャーズ エンドゲーム』×『ジョン・ウィック』×『エクスペンダブルズ』。少々大袈裟かもしれないが、上記3作で味わえる感覚を、『タイラー・レイク 命の奪還』でも感じることが出来るはずだ。

 ラストシーンでは、壮絶な戦いの末に死んだと思われていたタイラーらしき人物が、少年の前に現れる。これは続編ありだな!と確信した。いや、作ってくれ!もっとタイラーの壮絶アクションが観たい。自粛で、更にGW中で家にいることも多い中、今作を観て嫌な気持ちも吹っ飛ぶ感覚を味わって欲しい。

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