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トマトの育て方

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OGAWA FARMの【毎月お届け】おうちでトマト畑+宮崎のおいしいものたちをご購入いただいた方にミニトマトのセル苗を発送し、トマト研究家ヒロミと一緒にトマトを育てていく「香トマ…
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#トマト

カンタン袋栽培

購入してきた培養土の袋を座りのよい状態にして、日当たりのよい場所に置くだけの簡単な栽培法です。 培養土には、あらかじめ元肥(肥料)が入っているので、袋を開けたら、開けた口の部分に苗を植え付けるだけです。

このときのポイントは、次の2点です。
①袋を安定させて立てること
②排水用の穴をあけること

<袋栽培の下準備>
①袋を開ける前に先のとがったドライバーなどを利用して、排水用の穴をあけます。地面

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トマトの花はマルハナバチなしには種を作れない。

トマトは花蜜を分泌しないため、花粉だけの花もよく訪花するマルハナバチが利用されています。
花粉はマルハナバチにとっては貴重な食料であり、これらを集めるための訪花活動の結果が花にとっては受粉となります。

●花芽とは何でしょう?



花芽とは具体的に花の形をしているものではありません。

今まで生長点で葉を形作っていたものが、花を形作るように性質が変化した段階から、花芽が分化したといわれます。
それまで葉を形成していたところで、形の変わった葉の形成を始めるわけです。
形の変わった葉とは、萼、花弁、雄しべ、雌しべと呼ばれるもので、これらを総称して「花葉」と呼んでいます。
萼、花弁、雄しべ、雌しべは葉が形を変えた(変態した)も

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トマトの育て方~授粉させます~

授粉でしっかり実をつけよう!
トマトは両性花といって、花の中央に雌しべが、その周辺に五本の雄しべあります。

自然状態では、この雄しべの葯(花粉のう)が破裂して、なかから花粉で飛び出し、中央の雌しべの先端(柱頭)につきます。
このように自分の花の中で受粉が完結するものを自家受粉といいます。
トマトは例外的な品種を除いて、自家受粉を行います。
葯は成熟すると、風が吹いたり、何か機械的振動が加わったり

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