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自然のリズムに合わせて始動

3月も後半に入り、フランス西部は少しずつ春らしくなってきました。
今年の冬はとにかく雨の日が多く、ロワール川の水位がここ何年間で1番上がっているんじゃないでしょうか。
最近になって晴れの日が増えてきたので、自然とポジティブな気持ちになり、行動しやすくなってきました。

日本では4月が新学期ですが、これはとても自然のリズムと調和しているなと思います。春は動物たちが活動を始め、植物も芽吹く季節、私たち人間だって同じです。

4月に入学や新学期が始まるのは日本、インド、パキスタン、ネパールの4カ国だけという記事を見かけました。

日本の学校が4月始まりになった背景には、国の「会計年度」が関わっているからだとか。
欧米などの多くが9月に入学、新学期としている理由は、 昔は子どもが農作業の手伝いをするのが一般的だったため、収穫で繁忙期の夏は学校を休みにし、少し落ち着く9月から学校を始めていたからだそうです。

現在は状況が変わっているのだから、入学や新年度の時期が変更になってもおかしくない気がしますが。
もしくは昔の寺子屋のように、いつからでも学べるようになる学校システムに変わることもあるのかな?
個人的には自然のリズムに合わせて4月始まりの方がしっくりきますけどね。


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私達のお店も自然のリズムに合わせて、3月末から新年度が始まります。
1月、2月は月一回のワインクラブのソワレ以外は実店舗を閉めて、オンラインショップのみ。
その間は生産者さんのところに出向いて打ち合わせをしたり、オンラインショップの翻訳をしたり、次年度の事業計画を練ったりと、それなりにやることはあります。

なぜ実店舗を閉めるかというと、洞窟を利用したワインセラーやレストランバーなので、とにかく寒いんです。
いくら暖房しても寒いし、光熱費が高騰しているフランスで、一日中お店を開けることはマイナスでしかありません。
それに、お店は世界遺産地区にあるので、冬は観光客もまばらですしね。

そんなわけで、3月に入ってからお店の改装をしながら、春の大掃除をしています。毎日せっせと掃除してるのですが、最初の2日間は筋肉痛になりました。大きな什器を移動したり、床のワックスがけしたり、ペンキを塗ったり、かなりの肉体労働です。
でも、ホコリを払い、床を磨き、どんどんキレイになっていくと、気持ちまでスッキリしてきます。淡々と作業に集中することは、瞑想をしている感覚に近い気がします。

そうそう、フランスでは年末の大掃除はせずに、春に大掃除をするんですよね。そこで要らなくなったものをVide-greniers(ヴィッド・グルニエ)で売ったりします。

ヴィッド・グルニエは「屋根裏をからっぽにする」という意味。処分したいものを大放出するフリーマーケットやガレージセールのようなものです。

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2ヶ月前から、お店に関する計画がなかなか進まなくて、モヤモヤした日々を過ごしていました。
弁護士さんや、会計事務所の方、銀行の方と打ち合わせしても、予定が何度も変更になったり、行政機関のややこしさに嫌気がさしたりしてました。
フランスの行政機関って本当にややっこしいんですよ。フランス人でさえよく分からないくらいなのに、日本人の私に分かるはずがない。おまけに対応が遅いし。。。。
半分諦めそうになったところで、やっと良い返事がもらえて、ホッとしました。ふ〜長かった〜

今って予測できないことが起こるし、予定通りにならないことの方が多くないですか?
結局は柔軟にその都度対応していくしかないんですよね。こうじゃなきゃダメと決めつけていると前に進めない気がします。

さぁ、自然のリズムに合わせて始動しよう!







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