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リバーサルオーケストラにハマっています

テレビドラマは普段殆ど観ませんが、毛嫌いしている訳でも無いので、何か気になる、と思った作品や、職場で凄く話題になっているものは躊躇なく観ます。
(昨年のsilentは観ました)

今期はリバーサルオーケストラが気になっていたので、第一話から続けて観ています。「のだめカンタービレ」と比較する方も多いようですが、作品の内容は全く別物のようです。
ちなみに私は「のだめ」は観ていません。

「元天才バイオリニストと変人指揮者がポンコツオーケストラを立て直す」
という宣伝に惹かれて軽い気持ちで見始めましたが、予想以上に面白くて感動もして、涙しながら観ています。

魅力①役者達がすごく良い

リバーサルオーケストラの主役は門脇麦さん演じる谷岡初音、そして田中圭さん演じる指揮者の常葉朝陽。
この2人のキャラがとても良いんです。
初音は元天才バイオリニストでありながら、とても素朴で庶民的な性格。玉響のコンサートマスターとして、団員達の悩みにいつも優しく寄り添い、解決に奔走します。
十年前ある出来事を機に表舞台から退いた初音。そのトラウマとも今後向き合っていくことになります。

海外で活躍していた指揮者の朝陽は、これまたひょんな事から玉響(児玉交響楽団)の指揮者を務めることに。
団員達に厳しい言葉を投げかける朝陽ですが、玉響の素質を見抜いており、根底には音楽とオーケストラへの愛に溢れた人物であることが端々から伺いしれます。

私はツンデレに弱いので朝陽のキャラは超好みです。

主役の脇を固める玉響の団員達、初音と朝陽の家族、そして分かりやすい悪役達(笑)も、皆個性豊かで魅力的です。

魅力②音楽を続けることへの葛藤

私事ですが、親のおかげで音大に行かせてもらい、4年間音楽療法の勉強をすることができました。
それだけで目茶苦茶ありがたいことなのですが…

音楽の道は厳しい世界。
音大で学んだからと言って、その後のキャリアが確約されている訳ではありません。
寧ろ卒業してからが本当のスタートだと言えるでしょう。

音楽で仕事をしようとすると、まず仕事が無い、収入も最初は低い、アルバイトや他の仕事とかけ持ちしながら、また家庭や育児と両立しながら…
時間とお金をやりくりしながら、自分の技術も磨いていくことは本当に大変なことです。

私は現在ワーママですが、音楽関係の仕事はしていません。
その事に対して両親に罪悪感を感じることもありました。
それでもやっぱり音楽が好き。音楽を通じて何かを伝えたい。自分を表現したい。
それがnoteを始めた理由のひとつでもありました。

リバーサルオーケストラでは毎回玉響メンバーのひとりにスポットが当たります。
地元の小さな交響楽団。ひとりひとりが様々な壁にぶつかり、楽団を止めようか、休もうか…葛藤し、仲間と協力し、前向きな選択をする場面は、毎回涙しながら観ています。

今、音楽に限らず頑張りたいものがあるけど心が挫けそうな人、挫折しそう、止めようか迷っているという方にはぜひ観て頂きたいドラマです。

魅力③家族との繋がり

これは私の感想なのですが、このドラマは「家族との繋がり」もテーマのひとつだと感じています。

初音が十年前表舞台から退いたのも、また今回玉響のコンサートマスターとして再び舞台に立つ決断の後押しになったのも、家族が関係しています。
また海外で活躍していた朝陽が玉響の指揮を務めることになったのも、家族がきっかけです。

団員達が音楽を止めようかと葛藤する際も、家族に迷惑がかかるから…という理由で悩むが度々見られます。
でも、家族からしたら自分を理由に音楽を止めて欲しいなんて全く思っていないし、そんなこと言われたら逆に負担に感じてしまいますよね。
勿論、自分さえ良ければ後は何でも良いというのは違いますが
「音楽をやっているせいで家族に迷惑がかかっている」
というのは当人の思い込みである場合が多いようです。
大切な家族であれば、変な気を遣われて夢を諦められるよりも、大変でも夢や目標に向かって生き生きと音楽を楽しんでいる姿を見られる方がずっと幸せでしょう。

私は昔、練習が嫌い過ぎて一度ピアノを止めた時期があるのですが、やっぱりやりたいと思って、しばらくしてまた習い始めました。
その時の経験もあって「本当に好きなことは、簡単に諦めたらいけない」と感じています。

また、様々な楽器が調和してひとつの曲を作り上げるオーケストラは、一種の家族のようであるとも感じます。
ポンコツだけど和気藹々としていて明るい雰囲気の玉響が、様々な困難を乗り越えてどのように成長していくのかも楽しみです。

魅力④番組を彩る音楽

リバーサルオーケストラには所謂主題歌は無いのですが、毎回終盤にオーケストラの演奏シーンが流れて、とても聴き応えがあります。
エルガーの「威風堂々」や、緑黄色社会の「Mela!」のオーケストラアレンジ等、クラシックにあまり馴染みがないという方にも気軽に楽しく聴ける内容になっていると思います。

ドラマ音楽を担当しているのは清塚信也さん。
玉響の音は神奈川フィルハーモニー管弦楽団が全面協力しています。

そして、初音のバイオリンの音を担当しているのはヴァイオリニストの髙木凛々子さん。
髙木さんの公式YouTubeチャンネルは以前からフォローさせて頂いていたので、とても嬉しかったです!

初音にとって因縁の曲であるチャイコン(チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲)も聴くことができます。

現在も髙木凛々子さんはチャイコンを鬼練中とTwitterで呟いていました。
因縁を乗り越えて、初音がチャイコンを演奏する姿が観られることを願っています。


とりとめもなくここまで綴ってしまいました。
第5話は2/8の22時からです。Tverで全話無料で観れるようなので、ご興味ある方はぜひ一緒に楽しみましょう♪

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