ひとりごと
その話をしたら
お医者様も
家族も
困った顔をするの
だから
私は口を閉ざして
音楽や
ことばや
自分の夢想を
さまようしかないんだね
見えづらいだけなら
不便なだけで
まだよかった気もしてる
目の前のこの
星雲みたいに
激しく点滅している
視野のほとんどを覆う
光の雲は
目を開けても閉じていても
どこにも行ってくれない
おかげで
視力が残っている部位も
よく見えない
目を閉じたら
その光る雲が
目の前で
強く照りつけるから
目を閉じても
却って脳が休まらない
痛みではないから
まだよいのかもしれないけれど
意識のある間じゅう
さまざまに
この身体から
常に挑発され続けている
起きている間じゅう
自分を落ち着かせ続けなければならない
その努力に疲れ切って
たまに
殺気立つのだけれど
後で惨めな気持ちになるだけだから
抑えているしかない
家の中を歩いているとき
段ボール箱の
開けたままになっている縁で
脚を切ったりする
その一瞬
痛いと思うより先に
いい気味だと
思ってしまう
そんなことでは
いけないのだろうけど
自分から意図的に
自分を傷つけたりはしない
そのことだけは
必ず守り通す
自分との約束
それはもはや
第三者への正義感なのだろう
これからもきっと私は
自分に
一瞬も負けないんだろう
強くなりたかったわけじゃない
冷たい高さに押し上げられて
降りてこられなくなっただけ
だからしばらく
音楽という
強いおくすりで
眠りたい
何もかも忘れてしまいたい
深く激しく優美な音楽だけが
共鳴して癒やしてくれる
本当にいたい場所まで
降りておいで
そう言ってくれる
旋律や声
そんな思いも心の奥底にあって
書いたのかもしれない
そんな気がしてきた詩が、
いつもより多めのスキをいただいて。
やっぱり夢想には
何かの力があるのだなと
また思いを強くする
できごとでした。
なにより、スキをいただいたのは、
純粋にうれしいことでした。
ありがとうございました。
congratulations の文字と
およそ釣り合わない記事で
すみませんm(_ _)m
でもわたし『蜜月』の詩は好きで
慰められるから
書けてよかったと思う。
（この記事と比べたときに、よくわかるかもね🤔）
💎
私が自分に負けずにいられるのは
直接また間接に
私の知り得ない範囲ふくめ
過去から現在まで
私にいたわりを示してくれる
誰かが充分にいた
というそれだけのこと。
私の手柄でもなんでもない。
私も自分の問題を抱えているけれど、
家族も身の回りのひとも
それぞれの問題を抱えていて。
それを互いに
優しい秘め事として
優しい刃として持っている。
だから、ひととひとは
たがいの距離ははるか彼方で
そこから互いを
想い合うしかないのよね。
さあ、これからも
ゆるゆると
楽しみも見つけながら
前に進んでいきますね。
#詩
#ひとりごと
#強さ #孤独
#高さは当社比です
#譜面はマーラーの３番
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？