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起業前に知っておくとよい【経営に必要な8つの数字】3.利益という数字 利益と経費の種類

【2.利益という数字】
 1.利益と経費の種類
 2.利益が未来を作る
 3.ビジネスを維持できるかどうかは利益しだい
 4.借金は利益がないからするもの

 利益とは売上から経費を引いたもの。
「売上-経費=利益」 

誰でも知っている。

でも利益や経費に
種類があることは知ってる?

多くのひとはこれを知らない。
起業しても
わかっていないひとが多いんですね。

最後の数字(利益)が
プラスかマイナスしかみていないと
数字の意味していることがわからない。

だから
数字を活用することができません。


利益や経費の種類がわかっていないから
どこに手を打てばいいのか
何をすればいいのか
自分で考えられない。

そりゃそうですね。
自分の経営に
どんな問題や課題が今あるのか
見つけられないから。

売上がしっかりあっても
赤字の決算書なんてざらにあります。


利益をだすにはどうすればいい?

これも感覚的にみなわかっている。

売上をあげるか
経費を削るか
もちろん、両方やるもあり。

ではどちらをやる?

これを感覚的に決めてませんか?

行動できないよりはいいんですけど
やみ雲にに動いて結果を求めるより

○○だからこうする。

直感だけでなく
裏付けのある選択の方が
うまくいくと思いません?

利益や経費の種類を知っておくことで
自分の課題をみつけることができます。

経営のバランスのとり方もわかってくる。

利益には粗利(あらり)と営業利益
そして税引き後の最終利益
があること。

経費には変動費と固定費があることは
最低限でもしっておいた方がよいですね。

「粗利(あらり)」という利益。

これは売上から
仕入れや原価を引いた後の利益のこと。

粗利(あらり)は会計用語ではなくて
経営のなかで
慣習として使われている用語。

法人の決算書では「売上総利益」のこと。
個人の決算書では売上から
売上原価を引いた「差引金額」のこと。

例えば
ボールペンを1本100円で仕入れ
1本120円で売ったとしたら粗利は20円。

120円-100円=20円(粗利)

そしてこの仕入100円が
「変動費」と呼ばれる経費。

売上によって変動する経費のこと。
粗利と変動費は連動する。

変動費が高ければ粗利は小さくなり
変動費が低ければ、粗利は大きくなる。

仕入や原価がわかる場合
売上単価は通常
仕入や原価にいくらの利益を加算するか
という考えかたをする。

この加算する利益のことを
実は粗利と呼んでいる。

作家や建築士、コンサルタント
私のような税理士などは
基本、仕入や原価が発生しない業種。
売上=粗利(利益率100%)

粗利が売上の何パーセントか
利益率は経営にとって重要。

粗利は、経営の基本となる利益だから。
粗利がなければ経営は成り立たない。

売上に対して粗利が大きければ
沢山数を売らなくていいし
粗利が少なければ
沢山数を売る必要がある。

売上の方程式の単価と数の関係と一緒。
粗利は単価に含まれているから。


ビジネスには
通常ほかにも維持するための経費がかかる。

自分の生活費としての報酬
店舗や事務所の家賃や光熱費、通信費や旅費。

ビジネスを維持していく経費
それが固定費といわれる経費。

そして粗利から
固定費を差し引いた利益が「営業利益」


法人では本業で稼いだ利益ということ。
個人の決算書では粗利の「差引金額」から
諸々の経費(固定費)を差し引いた
「差引金額」のところ。

起業する場合には
この固定費をあらかじめ出しておく。

最低限必要な固定費がわかったら
そのビジネスで利益をだすということは
その額以上の「粗利」を
どうすればだせるか
ということになる。

そしてそれはいくらの売り上げが
自分のビジネスにおいて最低限必要か
ということにつながる。

そうやって
ひとつひとつ利益や経費を考えていくと
売上の目標設定も自然とできる。

個人の場合には
「利益」=「自分の給与」だから
利益がなければ生活できない
ということもわかっておかないといけない。

利益があるということは
税金を支払うということ。

税金を支払った後のお金が
本当に自分で自由に使えるお金
になる。

利益がでても税金を払うのを嫌がって
無理やり経費をつくってばかりいると

税金は少なくなるけど
結果的に自分の生活は豊かにならない。

利益がでたらそれなりに
税金は支払っていかないと続かない。

最終利益とは税金を支払った後の利益
これをどれだけ出せるかが大事なんですね。

法人の決算書では
最終利益がぱっとわかるけど

個人の場合には
確定申告書の方をみないと
税額までわからないから要注意。

利益がでていないときは
数字を見ながら

売上が足りないのか
粗利が少ないのか
固定費がかかっているのか


を判断する。

利益をだすために
どこに問題や課題があるか
みえてくる。

それによって
どんな手を打つべきか
何をすべきか
わかってきます。

直感だけでなく
数字から裏付けのある選択をする。
そうすることで
成功する確率がまた上がるんですね。

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