子育て10か条

先日、子育てと仕事・勉強のバランス取りで悩んでいるグリンズアカデミーの受講生がいたので、自分の子育てを振り返り「子育て10か条」を書いてみました。そうしたら受講生で子育てしていない人からも「共感した」というメッセージを複数いただき、もし何らかのお役に立てるなら。。とnoteで一般公開することにしました。

「子育て歴何年かなあ?」と振り返ると...長男がなんと23歳なので、はい、それだけの子育て歴があります(もう自分の歳は考えたくない年齢!)。

イギリスに来てからの子育て生活、特に最初の5年くらいはかなり闇の中にいました。義母は当時はお元気でしたが車で4時間半かかるイギリス北部在住。日常的なところでは頼りにできず、ワンオペ時代もあり。
「仕事したい、勉強したい、でもちゃんと子育てしなくっちゃ」という悩みを抱え、なんとかバランスを取ろうと試行錯誤の繰り返し。決して「いつもニッコリ笑顔」だったわけではありません!(きっぱり)

けれども、うまくいかなかったときは本や先輩からアドバイスを受けたり、自分の本能にしたがったりしながら、試行錯誤し、そのなかでも「これをやってよかったな」と思える10か条が以下です。

わざわざ10か条に含めるということは、それを自然にできたからではなく意識的にやったということ。それぞれの環境で応用できるものもあれば、そうでないものもあるかもしれませんが、ご参考まで。

今でこそ、ちょっと落ち着いて、二人ともすくすく成長して円満に見えるもしれませんが、それなりに修羅場をくぐりぬけてきました。悩むことなく、苦しむことなく、今日の日を迎えたわけではありません。でも、だからこそ、子育てで悩んでいる方の気持ちは痛いほどわかるし、少しでもお役に立てればと思います。

子育ても、Grin together, work together and move forward!で子供と一緒に成長できるといいですね。^^
(言うは易し、行うは難し)

子育て10か条

第1条:必ず説明する

単に「これやりなさい」「やっちゃダメ」というのではなく、「なぜ」を説明する。子供が相手をしてほしそうな場合も、応じられない場合は理由を言う。(単に「仕事だから」じゃなくて、どんな仕事で誰のどんな役に立つ仕事なのかも説明)。理由に納得してもらうことが大事。

第2条:相手を子ども扱いしない

親子だからって「上から下に向かって」という態度ではなく、なるべく同じレベルに立って考える。子供が小さくても意見を尊重する。頭ごなしに否定しない。(日常的なことから進路などの大事な場面も含めて)。物理的にもしゃがんで同じ目の高さで話す。座って膝にだっこするのもいい。

第3条:可能な限りYESと言う

子供に「XXしていい?」と聞かれたらまずはYESという。もしNOと言う必要があれば、YESと言ってから「でも、XXXだからどうかなあ?」のように話す。(とりあえずNOと言う人が身近にいてよく対立。。。)

第4条:自分の体調・心情に敏感に

自分の気持ち(母親自身)に耳を傾け、体調も意識して、いっぱいいっぱいだと思ったら、何らかの対策を取って気持ちを落ち着ける(瞑想や何か楽しいことをする)。必要に応じて子供との距離を取る。

第5条:誰かに子供の世話を依頼するときは、その人のやり方をなるべく尊重

お世話をする人によっては、時間の過ごし方やおやつ・食事の与え方が自分とは違って不満に思うことが度々。バイリンガル教育だと「どの言語で話しかけるか」という問題もあり、意見が衝突することが珍しくない。でも、誰かに子供のお世話をお願いするときはその人のやり方を尊重すればだいたい丸く収まる。

第6条:親子のコミュニケーションが大切

バイリンガル家庭の場合、例えば「父親は英語・母親は日本語」という厳しいルールを設けて、「日本語じゃなければお母さんは答えない」という家もある。けれども「何語を話すか」より「話し合いが大切」という考えのもと、どちらかの言語を強要することはしない。どの言語でも話し合えることを優先。言語は後からでも学べる。(自分自身、中1から英語を学んだ)>結果、息子2人とも英語ネーティブ、日本語はガイジン風だけど日本大好き♡

第7条:イラっときたときこそ冷静に

どなる、大声でしかる、体罰などで事態は改善しない。厳しく言う必要があるときこそ、冷静さを失わないように。(失った経験もあって学んだ。。。)

第8条:夫婦げんかはこっそりと

自分の両親が激しい夫婦げんかをしているのを何度も見て心が痛んだ経験から、なるべく子供の前では言い争いにならないように気を付けてきた。配偶者の悪口を子供に言いたくなることがあっても言ったからといって事態は改善しない。配偶者に不満があれば、子供がいないところで本人に直接言う。

第9条:家事は最低限

健康最優先。言い換えれば病気にさえならなければ家事は手抜きでいい。例えば不潔すぎて病気になるっていうのはNGだけど、ちょっとくらい(かなり?!)ちらかっていても病気にはならない。料理は簡単でも栄養価が高く、素材がわかるものでササっと作る。
例:野菜炒め、サラダ、焼肉、焼き魚、カレー、ミートソース、麻婆豆腐
避けるべき:オーブンや電子レンジで加熱するだけの加工食品。お菓子や甘い飲み物は控える。

第10条:今の悩みは有限

いまの子育ての悩みは永遠には続かない。子供はあっという間に成長する。今はトンネルの中にいて出口が見えないと思うかもしれないけど、意外に早く出口がやってくる。ちょっと辛抱するときもあるかもしれないけど、出口は必ず、しかも意外に早くやってくる。具体的な体験談では、7歳くらいから近所なら一人で出かけるようになり、中学生になると自立して登下校、勝手に出かけるようになる(イギリスでは小学生はだいたい親が送り迎え)。大学生になって自炊すると親のありがたみをやっと理解してくれて、大人同士の多少は知的な会話ができるようになる。ご飯を作ってくれることも!

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