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かっこええやつは孤独なんや 《居場所。》

ダウンタウンのまっちゃんが「一気に八回読んだ」って書いてたら、読みたくなっちゃうよね。私も帯のキャッチコピーをみて本を手にとった、ひとりです。

よしもとの会長である大崎洋さんが書かれた「居場所。」のテーマは、孤独との向き合い方。ミーハー心で手にとった本だから、孤独についてなにか悩んでいるわけではないけど、読み進めると共感の嵐。こういうふうに感じたことって、誰もがあるんじゃないかな?

孤独とは、単純にそばに誰もいないことではないんでしょう。
それも確かに孤独ですが、みんなといるのに心は一人、そんな孤独があるのはよく言われることです。

大崎洋『居場所』サンマーク出版

大崎さんは学生時代にサーフィンにはまっていたらしく、そんな話を聞くと、陽気な人というイメージを持つ。でも、サーフィンをはじめた理由が後ろ向きな感じで、それがすごくよかった。

僕だって、アメリカ西海岸の匂いがする『Made in U.S.A』を聖書みたいに読み込んでいただけれど、おしゃれサーファーたちとは一線を画していました。

なぜって、サーフィンをはじめた理由が「かっこいい」ではないんですから、気があうはずもありません。

中学で水泳をやっていたので、結構泳げるし海が好きだというのもあったけど、何よりも「仲間がいらない」というのが気に入りました。

大崎洋『居場所』サンマーク出版

私も夏の間だけサーフィンをするけど、性に合っていると思うのは、ここらへんが理由なのかも? あんまり認めたくないけど(笑)

海でひとりで遊んでたっていうと、めちゃくちゃ寂しい感じがするけど、サーフィンしてたっていうと、いいやん! ってなるからいいよね。釣りも同じところがあったりするのかな?

この本の中で一番好きだったのは、「孤独から、ロマンチックに逃げろ」という解決方法。これは人間関係で落ち込んだときにやってみよう。

・「耐えなきゃダメだ、我慢しろ」と自分にプレシャーをかけない
・「もっとつらい人はいるんだから、弱音を吐くな」を自分を追い詰めない
・「人に頼れない自分はひとりぼっちだ。人間関係が最悪だ。」と自虐しない

そんなんじゃなく、ロマンチックに浸ってみるんです。

・家族にも仲間にも頼れない孤独な俺。世界でたった一人でさびしいな
・哀愁漂ってて、もう映画のヒーローやんか
・作家、アーティスト、芸人かてそうや。かっこええやつは孤独なんや

大崎洋『居場所』サンマーク出版

こう考えることができたら、なんか大物になれそう。実際、大崎さんは新卒で吉本興業に入社して、会長になったんやから、説得力がある。なによりも、おもしろいのがいいなあ。

孤独のこと以外にも、ダウンタウンのふたりの話とか、話題になった闇営業のこととか、いろんな裏話が聞けて、ミーハー心もちゃんと満たされる1冊でした!

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