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えとことば

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#詩

朝のかなしみ

朝のかなしみ



朝の かなしみ

さらんさらんと

花があちこちに さいていて

山の力

山の力

山 いつも そこにいて

どーん

やぁ 山よ

山と目を合わせると

いろんな決まりやら 文句やら

思い込みが

この 小さな小さなわたしの中にしか

いない ってこと

はっきりと感じて 

あは と はずかしくなったり

恥ずかしいなんてのも なんて 小さいんだろう

ねぇ 山よ

嵐のあとは濁って

嵐のあとは濁って



嵐のあとは濁って

潜っても 潜っても

同じ景色

嵐のあとにじっと

しずかに ひとりで 座ってたら

また

澄んで

澄んで

いろんな生き物見えてきて

みどり

みどり

みどり

あたえられているということ

おちてきた 果実

からだ じっかん

からだ じっかん



からだ じっかん

サーカス とぶ はねる おどる

その きんにくと ほね

からだ じっかん

ここにいる あるく わらう

いきを すう はく

からだ じっかん

わたしも からだと ここにいる

わかってるのかわかんないけど

わかってるのかわかんないけど



わかってるのか わかんないけど

たしかにまぁ かんじるというか

あたまでわかってるけど

やっぱり こころがさけぶんだ

きのうの おおつぶの

きのうの おおつぶの

きのうの おおつぶの

あの おもくるしい かたまりから

ふってきた

ごおりる ごおりる おもいおと

もったいぶらせてから ふってきた

あれ

きのうの おおつぶの

なんだったんだろうか

おもくるしいかたまり くろい おとさせて

みずの まちのうえに いた

おおつぶの ふらせてから かるくなったのかな

あさには もう いなかった

きのうの おおつぶの けはいだけ のこして

ねむり

ねむり

ねむくて ねむくて めをとじる

めをとじて ねむりにつくと

あたらしいせかいで めをさます

ひとつ

ひとつ



    ひとつ

ひとつ は ひとつ ひとつ の てん

ひとつ から はじまる

ひとつ から はじまった

ひとつ は ひとつ

ひとつ みんな ひとつ

        ・

ひとつ ということを おもいだして

ひとつ から はじまって

ひとつ ずつ すすんでいって

いつしか ひとつ ひとつ が ひとつ に なって

また そこから はじまっていく

だれもの なかに ある

はて

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