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【会計】実現主義とは何なのか。

 これまで現金主義、発生主義と見てきましたが、今回は最後、実現主義です。

 実現主義に関しては、これまでが収益と費用の双方の話でしたが、これは収益の話です。

 収益を計上する基準を現金を収受したところまで求めず、かといって価値の増加が発生しただけでは足りず、いわば価値の増加を実現することまで求めるという考え方です。

 発生しただけでは足りず実現まで要するというのは何なのか。

 中古車の価値が増加したとしましょう。

 発生主義だとこれで収益としなければなりません。価値が増加したんだから収益だという考えだからです。

 実現主義だと価値が増加しただけでは足りないです。実現しないとダメです。実現というのはどういうことを言うのかというと、もちろん現金主義と同様に売って現金を受領したらもちろん収益ですが、現金請求権を受領することでも収益とするということです。

 現金請求権という説明がされているのですが、要するに請求権、債権です。

 売掛金とか受取手型とかです。

 中古車を売る契約をしたのであれば代金請求できます。これです。

 売買契約ということですね。

 ただ保有して値上がりしただけではダメで、それを売却する契約をして実現させなければならないということです。

 これは会計において収益はこの実現主義が採用されているとされていると思います。

 費用は前回の発生主義、収益は実現主義です。

 この意味では費用はより計上しやすく、収益はより計上しにくいという感じです。

 ただの比較の問題なので実際上はあまり意識されないかもしれません。

 理論上はこうだということです。

 本日はここまでとします。読んでいただきありがとうございました。

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