【仕事】紛争の解決
弁護士の仕事は紛争の解決という面があります。
誰かと誰かの何かしらの争いを権利があるのか義務があるのかという点を中心にその周辺領域もできれば含めて交渉又は裁判で解決します。
何年もかかることはよくあります。
依頼者とその間は言ってみれば協力しあいながら役割分担をして解決に向かうわけです。
依頼者本人だけでなく、依頼者の家族だったり友達だったりが支援してくれることもあります。
どんな事実があるのか、どんな証拠があるのかについて一緒に考えたりもするのです。
判決を取るのか和解するのか和解するとしてどんな内容を提案するのかなど、議論することもあります。
そうしていくうちに段々と同志というか仲間のような感じになったりすることもあります。
最初はよそよそしい感じであったとしても段々と本音が言い合えるような間柄になったりします。
真剣に議論した結果としてその紛争が解決に至ると、みなとても喜び合います。
涙を流すこともあります。涙なんて決して人前で流さないような雰囲気の方も男泣きします。
お赤飯が振る舞われることもあります(笑)。
それまでの非礼、無礼があったとしても笑顔になります。
ただ最近思うのです。
これは解決したからこうなるのではなく、こうなるから解決するのだと。
弁護士と依頼者そしてその支援者とがお互いに信頼しあい真剣に解決のために考えるというチームワークとも言える状態があるからこそ解決するのだと。
解決したから信頼が生まれるというのではないのです。
信頼し合える関係が築けるからこそ解決できるのです。
逆にビジネスライクな関係の場合はお互いに不満が目につくのだろうと思います。
弁護士の側が依頼者の側に寄り添い、独善に陥ることなくその気持ちに配慮し、法的手段を用いて、目的である紛争の解決を信頼関係を形成しながらその延長として達成する。
とても有意義でやりがいのある天職とも言えるライフワークだと思っています。
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