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「書く」と「話す」の相乗効果で発信する

私のやっている6ヶ月講座「自分を売り出す文章構築アカデミー」の卒業生さんたちで、音声発信をする人が増えている。私自身も、himalayaで音声配信を始めて、1年2ヶ月。350ほどのエピソードを配信し、4万回近く再生されている。

「書くのは得意だが、話すのは苦手」
「話すのは得意だが、書くのは苦手」

という人は多いが、いったん、自分はこれが苦手、と思う枠を取っ払って、書くと話すを組み合わせれば、発信の可能性は広がると思う。


視覚優位型、聴覚優位型、どちらの人にもリーチできる


人にはそれぞれ感覚優位性というのがある。視覚優位性(目でみて学ぶのが得意)、聴覚優位性(耳で聞いて学ぶのが得意)、身体感覚優位性(からだを使って体験して学ぶのが得意)など。

本やブログなど文字からの情報の方が頭に入りやすい人もいれば、音声配信やオーディオブックなど耳からの情報の方が理解しやすい人もいる。

優位性がどちらであっても、「最近忙しくて、じっくりブログを読む時間がない」「家事や通勤の合間に音声を聞くのが習慣になってきた」という人もいれば、
「在宅時間が増えて、読書をしたり、ブログなどを読む時間が増えた」人もいる。

文章での配信と、音声配信のどちらもしていると、どちらの人にもリーチできる。これまで自分のことを知らなかった人に知ってもらうきっかけが倍になる。


口に出すことで、自分の本音に近づいていく


「言葉で仕事をつくる」というテーマの講座を3年近くやってきて思うのが、「人は、書こうと思うと書けないが、質問されると、ちゃんと言葉にできている」ということだ。

私の講座に来られる方は、ほぼ100%「言いたいことがうまく言葉にできません」という。自分の思い、自分のビジネス、自分の商品やサービスの良さ、それらがうまく言葉にできない。伝えたいことはあるが、言葉が見つからない。もしくは、何を伝えたいのかさえ、わからない。

そんな時も、こちらが噛み砕いて質問をしていくと、ぽろっと口にする言葉が、光っていることはよくある。

私は講座中、何度も何度も繰り返す。「メモって!」

今自分が口にしたことを、しっかりメモって。それが一番大事だから。それがあなたが「うまく言葉にできない」と言っていた答えだから。

うまく言葉にしようとしなくても、言葉はちゃんと口から出てくる。


質問をすると、言いたかったことが言語化できる


まだ頭の中が整理できていなかったけど、人から質問をされると、言いたいことが明確になってきた、という経験は誰しもあるのではないか。

コーチングとか、カウンセリングとかがそうだろう。(下手な人に当たると、余計に頭が混乱しますが)。

人から質問をされることで、自分の言いたいことが明確になる。口にすることで、頭の中が整理される。

ならば、自分で自分に質問ができれば、「書けない」と悩んでいる人も、言いたいことを明確にして、今よりもっと書けるようになるのではないか。

2冊目の拙著『今すぐ自分を売り出す1行を作れ』で書いた「自分にヒーローインタビューする」「これが言いたかったを見つける5つの質問」はまさにそれ。

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テーマだけを決めて、楽に音声発信


私は、音声配信をする時は「今日は、だいたいこういうテーマで話そう」とだけ決めて、台本もメモも何も書かずに、行き当たりばったりで話している。それは、「音声配信をするぞ!」と意気込んでいるわけではなく、自分が頭の中の整理として、どうやって、頭の中のぐちゃぐちゃを言語化していくかを、再現しているようなものだ。

「さわらぎさんが、頭の中で、何をしているかが知りたい」とよく言われる。

どうやって言葉を見つけるのか、どうやって、思いを言語化するのか。

その「脳内で起こっていること」を、実況中継しているような感じ。つまり音声配信は、私にとっては舞台裏だ。

YouTubeのように画面があれば、メイクしたり背景にこだわったり、サムネイル作ったり、テロップをつけたり編集も大変だが、音声配信はスマホだけで寝起きでもできる。

脳内のダダ漏れ、でいいのではないか。

(それができないんだよ、と思った方はこちらもどうぞ)

SNS→音声→note(ブログ)→メルマガ:濃いファンが増えていく


「毎日、なんでそんなに発信できるんですか?」「どれだけ時間を使っているんですか?」とよく聞かれるが、SNSや発信にそんなに時間はかけていない。

具体的には、TwitterやFacebookは、1日15分ほど。Facebookに長文を書くとしても、1投稿に5分以上かけることはない。

noteやメルマガは、30分以上はかけない。時間が来たらそこで終了。音声配信は、1日10分。取り直しをしないので、それ以上時間をかける必要がない。

私が発信に使っているのは、トータルで1日1時間以内だ。

まず、何かを思いついたら、メモの代わりにTwitterに書く。140字でまとめるのが難しいと思ったら、Facebookに書く。その中から1つテーマをピックアップして、その日の夕方に音声で配信する。口にすることで頭の中を言葉にして、それをもとに次の日の朝に、noteに書く。そこから深めて、メルマガにする。という一連の流れを作って仕舞えば楽チンだ。

スタートは、TwitterやFacebookに「メモ」すること。

この時、あまり考えずに書く。大事なのは、人からのフィードバックを受けるために書く、という意識だ。


頭の中は、人からのフィードバックで、進化させればいい

どんなに凄いアイデアも、出さなければ「ない」の同じ。

どんなに熱い思いも、伝えなければ届かない。

頭の中にある、まだ形になっていない、掴み所のない「モヤ」を、「まだよくわからないんですが」という前提でいいから、出す。出したら、何かしらの反応が来る。その反応に対して、自分が感じたこと、誰かに聞かれて自分が答えたこと、それが元から言いたかったことだ。

文章にも、プレゼンや演説にも、音声配信にも、YouTubeにも、ライブ配信にも「相手」がいる。とどけたい「相手」がいる。

相手に届けるにはどうすればいいか? どう書けば伝わるか? どう話せば相手の心に届くか? それは、自分一人の頭の中で、云々考えていてもわからない。

一人で考えていると、同じところをグルグルするだけだ。

だから私は、Twitterで、まだうまく言葉にできていなくてもいいから出す。生身の言葉をFacebookに書き殴る。うまく言葉にできないことを音声配信にのせる。そうして自分で自分の頭の中を言語化しつつ、自分以外の誰かの反応や質問や素朴な疑問に答えることで、さらに自分の思いが言語化できる。

一人で悶々と考えるよりも、発信してしまえばいい。

その時に、無用に炎上したり、誰かから心ないことを言われたりしないように自分を守るには、「これはあくまでも、今現時点での、私の意見です」というスタンスでいること。自分の発言が、さも世の中の常識のように書かないことだと思う。




「自分の言葉」で発信していきたい人に向けて書きました

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