見出し画像

結局、「自分が言いたいこと」ではなく「相手が今、知りたいこと」を言える人って最強。


Clubhouseでいろんなルームを聴いていると、スピーカーに上がった人には2パターンがいるな、と気づいた。

●テーマがあるのに、自己紹介や自分の話が長い人

●テーマに沿って話を広げられる人

「今日は最近読んだ面白かった本の話をしましょう」と言われているのに、1分も2分も自己紹介や自分のビジネスの話をしちゃう人。

「質問あったらどうぞ」と言われて手を上げて、質問に入る前に、自分の身の上話を永遠と語っちゃう人。

一方で、そのテーマに基づいた話から始める人は、場を盛り上げることができる。質問にしても登壇者の人たちの話をさらに深める質問ができる人はさすがだなぁと思う。

後者の人を見つけたら、自己紹介されていなくても、その人の写真をクリックしてプロフィールをチェックする人が多いのではないか。

まさに、自分から売り込まなくても、「気になる人」になれるという好例だな、と思った。

(まぁ一方で、clubhouseを使うに、そこまで神経を使うのは疲れるな、という気もするので、そういう、「自分が言いたいこと」を「相手が今求めていること」に変換できる、というスキルが自然にできたら最強だな、と思ったのだ)


相手が今、欲しがっている「ゴール」は何か?


たとえば、「妊婦さんに、産後のからだを楽にするためには、妊娠中からO脚を治すことが必要だと伝えたい!!」と思ったとする。

それをそのまま伝えても、妊婦さんからすると「いや、今はそれどころじゃないし」となる。

●産後の体を楽にするには、今、O脚を改善する体操が必要です!
●今からこのストレッチをしておけば、産後の子育てが楽になります!

では、響かないのだ。「今」ピンとこないから。今の自分に必要だ!今まさに自分が求めていたものだ!とならないから。


妊娠中の関心ごとは、体重管理だったり、赤ちゃんグッズだったり、子供の名付けだったりする。「自分のO脚」に関心がある人はほぼいないだろう。「産後の子育てが楽になる!」と言われても、いや、その前に今が大変なんだよ、となる。

では、妊婦さんの望むゴールはなんだろう。


人によるだろうが、
●無事に生まれて欲しい
●安産になって欲しい
●幸せなお産がしたい

という感じだろうか(言葉使いに気を遣いますね。お産の話はデリケートなので)

「自分が伝えたいこと」=妊娠中からO脚を治してほしい
ではなく、

「相手が今望んでいるゴール」=元気な赤ちゃんを産みたい の話をする。

そのための手段のひとつが、O脚改善なのであって、相手はO脚を治したいわけではないのだ。

キャッチコピーを書いたり、SNSでターゲットの人たちを動かす文章が書きたい、という時はこの「今相手が求めているゴールは何か?」という視点が必要となる。それがないと、興味を持ってもらえない。



新規顧客に営業に行くとしたら


自分の言いたいことではなく、「相手にとってどういいか」を伝える。

これは、文章を書くときだけでなく、営業のシーンでも同じだ。


たとえば、私が茶道の先生だったとして、これからは子供に茶道を教えたい!と思ったとする。


保育園に営業に行く。
「子供に茶道を教えさせてくれませんか?」だと、NOだろう。
今、そんな時間はない。
そんなことを求めていない。となる。


そうじゃなくて、
「(少子化で保育園の存続が厳しくなっている中で、)ほかの園との差別化として、楽しく礼儀が身につく園、という魅力をつくりませんか?」と持ち掛ける。


相手が求めているのは、
「茶道を教えてくれる先生」ではない。
「ほかの園よりも選ばれる園になること」だ、と気づけるか。


私もついつい「自分のことを伝えなきゃ!」「ここで覚えてもらわなきゃ!」「爪痕を残さないと!」みたいな気持ちになることがある。

でも、相手が求めているものは、いつだって、私の自意識の外にあるのだ。


「自分の言いたいこと」を「相手が知りたいこと」に変える具体的な方法は、この本に書きました。


「言葉で仕事をつくる」メールマガジン

3月限定!無料個別相談やっています


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?