「自分の想いをそのまま書けばいい」は危険です
・文章が上手く書けない、
・書いているけど、伝わっているか不安、
・書いていることで反応がない、
・もっと自分の想いを届けたい
と思っている人に対して、
「自分の想いを、そのまま書けばいいんだよ」
というのは、何の解決策にもなっていません。
むしろ、毒です。猛毒注意です。
理由は2つ。
1つめは、そう言われても書けないから悩んでいるんだから。
(それで書けるなら、とっくに書いています)
2つめの方が重要で、
「自分の想い」をそのまま書いたって、相手には伝わらないから。
読者が知りたいのは「あなたの熱い思い」ではない
相手(読者)が知りたいのは、「あなたの熱い思い」ではないのです。
相手(読者)が知りたいのは、
あくまでも「自分に関係あること」です。
あなたの熱い思いを聞きたいわけではないのです。
そこを、しっかり押さえておかないと、
「自分の、この熱い想いを、どうにか届けたい!」だけでは、
選挙の街頭演説になってしまいます。
もともと、その人の支持者であるなら聞くでしょう。
でも、ただ単に「熱い想い」を語っている人に、人は足を止めません。
ある時、大阪駅前の大きな交差点で、選挙演説をしている人がいて、何を言っているんだろうと思ったら、
「皆さん!私は、○○さんのために、今朝5時に起きて、愛媛から長距離バスできました!それほどに、○○さんのことを応援したいのです!」と大声で叫んでいる人がいて、
全力で「だから、なんやねん!!」と突っ込みました。
あんたが、朝何時に起きようと、何時間バスに乗ろうと、知ったこっちゃないんです。
人は、他人の苦労話を、そのまま言われても共感なんてできません。
「感情を込めて書け」の罠
「感情を込めて書けばいい」というアドバイスもよく聞きますが、
これも要注意です。
感情を込めて書くということは、感情をそのままぶつけるのとは違います。
「感情を表す直接表現」を入れすぎると、読者はその文章に共感できなくなっていきます。
たとえば、
嬉しかった、楽しかった、苦しかった、つらかった
というような言葉です。
自分のつらかった過去を書くときに、
私は、あの時、とてもとてもつらかった。苦しかった。誰も私を助けてくれなかった。
とだけ書いても、読み手は共感できません。
何がどうつらかったのか、
どこがなぜ苦しかったのか、
それを書かないと、伝わらないのです。
嬉しい、楽しい、悲しい、苦しい、というような感情をそのまま書くのではなく、読んだ人が「ああ、それは嬉しいね」「うわー、それは苦しいわ」と感じるように書くのです。
その時のシーンを描写するのです。
「自分の想いをそのまま」書くだけでは相手に伝わりません。
そして、その想いが、熱い想いであればあるほど、そのまま書けば、人は、サァ--―ッと引いていきます。
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