「読者目線」って、結局何なん?
読者の目線で書きましょう、
お客様の気持ちになって考えましょう。
よく聞くけど、結局、何をどうすればいいの?
読者目線とは、隣りにそっと寄り添うこと
「読者目線」って、読者と向かい合って、
自分の話を聞かせるのではなく、
横並びになって、同じ課題を共有したり、
同じ未来を描いたりすること。
商談でも、プレゼンでも、セールスでも、文章でも同じ。
自分の話ではなく「相手の話」をする
読者目線とは、自分(書き手)の話ではなくて、
読者の話をすること。
「自分が言いたいこと」を「相手が知りたいこと」に変換して伝えること。
それは、自分を押し殺して相手に合わせる、という意味ではない。
自分が伝えたいことを相手に伝えるために、相手に気持ちよく動いてもらうために、伝え方を変えよう、という話。
相手が知りたいことは、
● 相手が今、興味のあること
● 相手にとっていいこと
そのためには、「相手」を知ることから始まる。
自分の話をしているのに、相手が「私のことだ」と思う
全く同じ体験をしたわけではないのに、「まるで自分ことだ」と思ったり、その人が描く未来に「私もそんな風になりたい」「その考え方についていきたい」と思ったりする。
それが「共感」の正体。
自分の話をしているだけなのに、読者が共感してくれる書き方がある。
マインドの面では、
● 自分の考えが世の中の全てだと思っていない
(私はこう思う。あなたはどう思ってくれてもいい。というスタンス)
書き方のテクニックとしては、
● 読者が入り込む余白を残して書く
つまり、主観的ではなく俯瞰的に書く、ということ。
たとえば、自然の木の家の魅力を伝えたいとして、
・ 自然の木の効果で集中力がアップし、すっごく勉強がはかどるはず!
は主観的。
・ 木の家で集中力がアップする、と言われても、すぐには信じられなかった。
は、俯瞰的。
観察して、想定して、言語化する
読者目線になるには、
相手の気持ちを、できるだけ正確に掴むことが大事。だけど、自分の頭で想像するには限界がある。
だから、まずは「観察」が必要。人の気持ちを、観察する。どんなときに、何を感じて、どんな行動をするか。
自分が伝えたいと思っている人たちは、今、何に困り、何を悩んでいて、どんなことが不安なのか。どんな未来を望み、本当ならばどんな自分でいたいと思っているのか、何が足りなくて、何が欲しいのか。
観察する。
そして、観察をもとに、想定する。まずどんな話から始めると嬉しいのか。どんな内容なら、受け取りやすいのか。これを伝えれば、どんな反論や疑問や質問が返ってくるか。
できる限り想定しておく。
それを言語化する。言葉にしないと伝わらない。相手が受け取りやすい言葉にする。
どんな言葉をかけて欲しいか。相手は普段どんなことを言っているのか。
何をどう伝えれば相手は「あ!これは自分に関係ある」と思うか。どんな言葉で伝えれば「まるで自分のことのようだ」と相手は思うか。どんな言葉で伝えれば「こんな風に自分もなりたい」と相手は感じるか。
観察して、想定して、言葉にする。
その繰り返しで、読者目線が持てるようになる。
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