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今週のEC界隈よもやま話(2022/12/15)

「EC×コミュニティ」について考えていたのだけど、活かし方が何パターンかあるなと思っていて。

コミュニティを運営していくのであれば、無料か有料かで運営が大きく違ってくるが、有料になるとクローズドな勉強会などの位置付けになりやすい。

最近考えていたのは無料コミュニティの方で、コミュニティマーケティングのかたち。

「コミュニティマーケティング」とは
リアルとネットの無限ループで、新しい人をどんどん巻き込み、コンテンツを生み出し続ける仕組みづくり

日本実業出版社「コミュニティ・マーケティング」小島英揮

本ではAWSのコミュニティを大成功に導いた著者がノウハウを説明しているのだが、これをEC関係なこの仕組みを作れたら強いよなぁと。

コミュニティと聞くとオンラインサロン型を思い浮かべる人がいるかもしれないが、あの形式はコミュニティというより教祖型で、圧倒的リーダーがいるから成り立つ。芸能人やSNSで既にかなりフォロワーがいるとか、知名度があるから人を集めることができる。

コミュニティマーケティングは、熱量の高いファンを初期メンバーとして集め(できる限りリアルで)、無料の勉強会やイベントの様子をオンライン発信して、さらにファンを増やしていく仕組み。
熱量の高い初期メンバーの質で、その後のコミュニティの質が決まると行っても過言ではない。

無形のちょっと使うのが難しいオンラインサービスには、かなりマッチしてるんですよね。AWSやSalesforce、キントーンなんかはコミュニティが成功してる。

この本の中では、有形の例として紹介されていたのがクラフトビールのよなよなエール。やっぱり有形はファンコミュニティになるのだろうか。
プロダクトだとどうしてもプロダクトが主役になる。ブランドも同じだ。

D2Cモデルが流行り出した頃、よくSNSをどうファンコミュニティ化するかが議論されていた。あれは一種のコミュニティマーケティングだ。そのプロダクトのカテゴリーが認知されきっていないのなら、なおシェアはとりやすい。

中小企業でも、このモデルを活かせないか考えてみたのだが…
既にカテゴリーとしても成熟しているものは?概念を扱うのなら?まだ答えは出ない。

なんだか、今回は考えて終わってしまったが、一つだけでた結論。

結局は、よいプロダクトがどうかが全て。
『コミュニティ=ファン』なので、ファンがいないものは、コミュニティの仕組みだけ作ったってダメってことです。
まずはファンがつくいい商品があること。その次に、集客どうするの?です。

そういえば…この順序間違えてるケースって、意外に多いですよね?


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