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自分磨きとは耐えること

私は、外見重視で使われる「自分磨き」という言葉があまり好きではない。異性に対して見た目だけのアピールとか、どうも薄っぺらく感じでしまう。先日ある業界系の経営者の方と話していときにこんなことを言っていた。

『大切なのは自分磨きじゃなく耐えること。芸能の仕事は自分よりキレイで才能がある奴なんて山ほどいる。自分の番が回ってくるのは3年後かもしれないし5年後かもしれない。10年経っても回ってこないかもしれない。腐らずに耐えるのが覚悟だ。』

なるほど、これはどのビジネスでも同じではないか!と思った。仕事は楽しいけど大変なことの方が多い。自分の会社だけが大変なんじゃなくて、みんな大変で必死だ。しっかりと日々の仕事に取り組み、焦らず来るべき時に備え準備を怠らない。

自分よりも明らかに才能があると思っていた人が会社をたたみ、苦労しもがいていた人が気づけばメディアの中心にいるのを何度も見た。

後者の人たちは、間違えなく皆必死に耐えていた。必ず自分の出番がくると信じてコツコツをやるべきことを続けた。だから、成功しても一発屋で終わらないし、何かあった時に自分の力で起き上がる術を知っている。

私はまだ耐えている途中だけど、腐らず準備を怠らないでおこうと心に決めた。自分の足で進んで行ける経営者であり、デザイナーでいたい。

あと、アーティストと経営者は何が違うのかという話しでも盛り上がった。自分も経営者でありアーティスト(服のデザインもするので)の一面もあるので、頭の切り替えには毎回苦労する。経営とデザインでは使う感覚が全然違うのだ。だけどビジネスはどの分野でもクリエイティブな要素は必ず存在する。経営者は皆この切り替えに頭を悩ませているようだ。

仕事には、過去を整理して足元を固めていく作業と、夢を語り未来の地図を描いていく作業と2種類ある。前者は実績や数字の分析、後者はデザインなどクリエイティブなことが私の場合当てはまる。

数字分析は真実だけを見る作業。クリエイティブな作業はたとえ真実と違っても、自分の感じたこと、信じたものをカタチにしていく作業。真逆だ。


余談。ものを作るヒトの間でよく言われること『ちょっと孤独な方がクリエイティブな作業がはかどることが多い』今度はここを掘り下げてみようかな。

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