これから始めるなら、SNSとSEOどっちを優先すべき?

初期の全体の戦略立案は想像以上に大事

「SNSとSEOって、どっちが大事ですか?」

よく聴かれるし、私自身いま新しいウェブメディアを立ち上げ準備中のため考えることが多かった。同じ疑問を抱いている人の参考になるかもしれないので、ここで整理しておきます。

新たに商品やサービスを広げていくには、SEO効果のある堅実なコンテンツをつくり会社の資産の1つとして運用していくことを検討すべきだと思っているが、全ての商品やサービスにこのやり方が当てはまるわけではない。

コンテンツ作りを重点的に行ったほうがいいのか、SNSでファン化やコミュニケーションをとりつつベースを作っていったほうがいいのかは、それぞれのビジネスの特性を踏まえて決めていくべきだ。

これからECを始めようとしている人は、全体の座組みを考えてから行動していくことが想像以上に大切だし、この段階で相談する人を間違えないようにしてほしい。

ECやWebコンサルタントは多くの場合専門分野があったり、モール(amazonに強い、楽天ならまかせとけ等)に特化していることが多く、モール、自店、SNSなど包括的な戦略を組める人は少ない現状がある。本当はSNSから初めていくのがいいのに、まずはamazonで売りましょう!とならないために、今後の指針を決める際の1つの参考程度にはなるかもしれないので読んでみてほしい。

商品とサービスは、大きくこう分けて考える。

商品→型番 or 非型番(オリジナル)

サービス→悩み解決に直結するか or  生活を充実させるもの

次に、これらを「SEO」「SNS」のどちらからやっていくのが良いのかを、分けて考えてみたい。


SEOコンテンツからつくるべきモノ

商品→型番
サービス→悩み解決に直結するもの

型番商品とはすでに一般流通していて、JANコードがあるもの。amazonや価格.comは型番商品が強い。一般流通しているのでそれだけ競合も多い。ユーザーに意味のあるコンテンツを発信し続け、このお店なら安心、と信頼感を持ってもらう必要がある。

悩み解決に直結するものとは、美容・健康・お金・仕事...と生活に関わる悩みを解決してくれるサービスのこと。コミュニティー色の強いSNSで集客するより、コンテンツ発信で認知してもらうほうが良い。生活に関わる本当の悩みをSNSに投稿する人は少ない。

コンテンツからの流入は、SNSからの流入に比べてコンバージョンしやすい傾向がある。

とはいえ今は、SEOコンテンツは自社に発信に興味共感を持ってくれる仲間たちを集める入口という考え方もできるので、コンテンツが落ち着いたタイミングでSNSも運用したほうがいい。

つまり、SEO→SNSの順番。


SNSからしていくべきモノ

商品→非型番(オリジナル)
サービス→生活を充実させるもの

非型番とはオリジナル商品のこと。他社が流通させておらずここでしか買えないプレミアム感もプラスできる。

生活を充実させるものとは、これがなくても生活に困らないが、あるとより良い生活が送れるべきもののこと。生活の+アルファは積極的に発信したいのがSNSと言える。発信の材料や機会をつくってあげると、ファンができコミュニティができあがる。

SNSでファン層をしっかり作り上げてから、そこで得た知見をコンテンツにしていくのが理想的と言える。

つまり、SNS→SEOコンテンツの順番。


SEOコンテンツにはSNSのような拡散力や華やかさはないが、売上安定に一役買っているのは、昔から変わらない。

SNSにはSEOコンテンツのように蓄積されず流れやすい面はあるが、共感力が大きく、お客様を超えて”仲間”になることができる。

SNSとSEO、結局どちらも大切という話になったが、資金もキャパも限られる初期は、どちらにリソースを割いていくべきかをよく考えて動き出してほしいと思うし、その参考になれば幸いです。

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