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ひきこもりの解決13(現在と、振り返り7)


ひきこもりたいという心情を忘れてしまった。と、思わず耳を疑うような言葉を発した娘。

そんな日が来ようとは、さすがに予想していなかったので、
今や社会生活が当たり前になったんだなと、とても感慨深いものがあります。😌

不登校の始まった中学3年生から数えるなら、実に10年を超えるひきこもりでしたが、すっかり変わりました。

社会の一員になっていることは、
当時の停滞した日々からすれば、奇跡のようです。✨

ではまた順を追って、現在と、B型作業所時代、更にその前の、就職直後の出来事について、3部構成で書きますね。

現在  28歳

最近では、A型作業所の仲の良い人たちと、通常業務以外にLINEスタンプを共同作業で作ったり、休日もたまに、食事したり出かけたり、楽しげにやっています。

過去には特に楽しい思い出もなく、人間関係のベースが無いと言うか、
元々、共同作業は性に合わない!という娘だったのが、

最近では少しずつ人との距離が縮まって、
喜んだり、戸惑ったり、時に拒否したくなったりと、いろんな場面に遭遇しながら、一つずつ学んでいる気がします。

お互いに成長し合うものなんだよ。と教えてくれる仲間にも恵まれて、
これまでのように他人を敵のように感じるのではなく、マイルドな気持ちで接することで、上手に繋がっていけるように心がけているようです。

では、ここからは以前の作業所の話になります。

26歳 2つめのB型作業所

 
当時空き家同然だった私の実家でのひとり暮らしと同時に、
そこから通うことになった、
アニメを描いて過ごせるB型作業所。ネット検索していて、たまたま見つけました。

作業所兼居場所で、家でひきこもっている人が、短い時間でもそこに通ってリズムのある生活をもう一度取り戻すお手伝い、をすることを目的とした場所でした。 

それまでの調理の仕事も良かったけれど、設備の整った綺麗な環境、家で一人きりで絵を描くのとは違う刺激や、やり甲斐、同じように絵を描く人たちの存在が励みとなって、電車を乗り継いで通うことも苦にならなくなっていました。

しばらくすると、市町村から依頼を受けているという仕事を、娘が任されることになって、
となれば、俄然やる気も増してきて、気づけば本気モードでせっせとお仕事、しておりました。

専門学校で学んだとはいえ、趣味でのみ描いてきたものが、公の場面で役に立つことは、他には代えがたい喜びになったようです。

数ヶ月在籍しているうち、数々の疑問点が湧いてくる作業所ではあったようなんですが、

微々たる工賃以外に、賃金の発生する仕事も少しさせてもらうことができて、
自分がアテにされている仕事に触れればやる気にも火がつき、
とても前向きになっていく感じがしました。幸せなことです。☺️

実際の作業では、努力が無駄になることもあったり、少し悔しい気持ちになることもありましたが、社会の縮図として、それはそれで、その次へ行こう!となっていました。

最後の頃にはLINEスタンプを作らせてもらったり、娘自身にそのノウハウがしっかりと身について、ありがたい良い経験となりました。

このあと、B型作業所から今のA型作業所へと移ったので、
様々な事情はさておき、次の流れに乗ったんだと思います。

ではまた、更にさかのぼって書きますね。

20歳 アニメ会社へ就職

 
専門学校のアニメ学科を卒業し、
内定していた地元のアニメ会社へ、念願のアニメーターとして就職。

よく、努力したなー!と思いました。
9割のスタジオが東京にあるというのに、こんな幸運、本当に願ってもないことでした。

正真正銘の最初のひとり暮らし、娘はハイテンションで好みのインテリアを揃え、
ある程度暮らしを安定させてから入社するという、最高のスタートを切りました。
 
不安もいっぱいだけれど、アットホームで、何よりブラックな勤務体制が当たり前のアニメ業界とは一線を画した会社で、
健全な職場を目指したいとの高い志を持ったご夫婦が作られた会社でした。朝は10時からのスタート。

だったんです。

入社数日後、
社長の奥さんから自宅に電話がありました。
娘さん、出社していませんが電話も繋がりません。部屋を見に行ったほうが良いですか?と聞かれたときには、頭を打たれたような気持ちになりました。

え? ええっ?!
高校入学直後の不登校と全く同じことが起こっていて、
しかも、今回は社会人! 
それも、願ってもない仕事‥
何故こんなことになる‥

娘の身に何かがあった、というよりは、
これは、やらかしたんだと、
思いました。

本人に何とか連絡がつき、仕事へ行っていないこと、何故連絡をしないのか、学生ではない社会人、うんぬん‥

よく覚えてはいませんが、その時は、親に連絡が来るような無責任な振る舞いに、
甘えるのもいい加減にしろと頭に来るやら、当たり前に叱るやら、意味がわからないと呆れ果てるやら、すぐに連絡を取るように言って、何故親が間に入るような情けないことになるのかなど、いろんな感情が湧いて混乱しました。

この日以降、娘はまるで高校時代の不登校の再来のように、
出勤したり欠勤したり、許される立場ではないのに、
新入社員でありながら、あり得ないことを繰り返していました。
(まだ私自身、本当の理解には及んでいません)

ー 先輩が私の持ち物を隠した。

そのうちに、そんなおかしな話が出て来るようになり、ただならぬトラブルの予感。
何を言っても激しく反発され、聞く耳を持たないため、平行線に。

心配になって娘を訪ねて、穏やかに話が出来たと思った帰り道にも、
罵るようなLINE届いてガッカリしたりと、萎えてしまうようなやり取りばかり。

まさか、その時、娘が重い精神疾患を発症していたとは、知る由もありませんでした。

試用期間とはいえ、理解ある社長ご夫婦の計らいで、在宅の仕事を勧められ、仕上げて仕事場へ持って行くという働き方に。

しばらく続きましたが、結局新人でそんな働き方が成り立つはずもなく、3ヶ月後に退職。

さすがに、失望しました。
何もかも娘の意思で進んできて、私達は全力でサポートをしてきて。。
ガッカリするのと同時に、被害者意識ばかりの娘に怒りも湧き、

まだ家に戻って来なくていい!

長く心配してくれていた私の友人が、就職祝いを持って遠方から会いにくれたタイミングと重なり、とても心苦しくなりました。 

当時は、家では旦那が鬱で寝ていたため、私はたとえ1日だけでも頭を空にするためにホテルで泊まってみたりと、何とかやり過ごしていました。

私と決裂し、手に負えなくなっていた娘は、祖母(私の母)の家でしばらく寝起きする!と、とりあえずの荷物を持っていきなり転がり込み、

2週間後には今度は母と大喧嘩をして家を飛び出し、自宅に戻って来るなど、
とにかく荒々しいことばかり。

娘はそもそもそんな荒い性格ではないのに、手の施しようがありませんでした。

実は、専門学校の2年生の頃から、娘は処方されていた精神疾患の薬を飲むのをやめていました。

薬が要らないんだったら、そのほうが良いのかな?などと、
私たちの無知もあり、そのせいで重い精神疾患発症への道をたどることになってしまいました。

今日は暗い話が殆どになってしまいました。

でも、安心してください!

娘は復活しています!!😃

当時は、あまりにも無知でした。
そのせいでとんだ苦労をする羽目になりました。

安定させるために飲んでいる薬を勝手にやめてはいけなかったんです。
それを全く知りませんでした。

現在も思うこととしては、
発達障害を原因として社会生活から離れずにはいられなくなった瞬間から、ずっと将来においても、娘は、精神的に病む可能性の高い人生を歩むことはほぼ決まっていて、
そんな自分をいかに上手にコントロールしながら生きていくか、どうすれば浮き沈みを極力少なく、幸せに生きていけるのかを模索することは続くんだと思います。

もしも、そんなはずはない、そんな子では無かったのに、と親が過去や常識を手放さず、事実を認めようとしなかったり、

一進一退だった場合、ここまで出来るようになっていたんじゃないの?など、苦しみを共感できない周囲の言葉や期待に振り回されていたとすると、

本人も親も、心から楽になるまで更なる遠回りをすることになる、と経験上、感じました。

正面から覚悟を持って受け止めて認めることは、とても大切なことなんだなと経験を通して感じています。

一喜一憂していては身が持たないですよね。

娘は今後も、自分の性格を知って上手にやっていくでしょう。
一番身近な家族だけは、しっかり理解して、味方として接していく必要があると思います。

今日は長々と書いてしまいました。

ご挨拶


実はゆうべ、これを書きながら、
当時の感情を順番になぞることが、かなり苦痛になってしまいました。

何も通じない獣を相手にしているかのような無力感にさらされる日々。恐ろしくあまりにも辛かったことを思い出しました。

現在、何もかもが一転して、驚くほど幸せな日々となりました。
楽しいことの連続です。

誰かのために役に立つならと書き始めたのに、苦痛を思い出しながら再びなぞっているうちに、
脳の中で改めて苦しみを繰り返し味わうこととなり、強いストレスを感じ始めました。

統合失調症の一番きつかった日々は、私のためにも書かないほうが良いなと思うため、
苦しみを繰り返す必要はない、と結論づきました。

ここから始まる壮絶な日々の続きを書くのは、ひとまずストップしようと思います。
そんな生活と訣別出来たことに、幸せを感じます。

今後は親としての心がけの部分を、書いていこうかなと思います。

まとまらず、わかりにくい部分が多いかもしれないですが、お許し下さい。

人間いくつになっても、反省しながら生きていかなくては成長は止まる、と心して、これからも生きていきます。

また、加筆、修正するかもしれません。
今後、趣味の内容が増えますが、宜しければ、楽になった私の生活を覗きに来てくださいね。

今日も読んでくださって、ありがとうございました。🍀

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