ヒロコノコ

コトバと働く。 気まぐれに書いています。

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マガジン

  • 日本語パートナーズを経験して

    日本語パートナーズでベトナムへ行く!ここでは日本語パートナーズの情報をメインに発信。日本語パートナーズに興味がある、ベトナムの中等教育について興味がある方へ。

  • デンマークに学ぶ、十人十色の自己決定

    高福祉で幸せの国、デンマーク留学中に学んだ福祉の在り方。それぞれの思う自己決定とは。

最近の記事

#5 日本語パートナーズへの応募を考えるあなたに。

これを読みながら、 応募を考えているあなたに。 教師経験のなかった私が 日本語パートナーズを経験したからこそ お伝えしたいことがある。 まずは  周りの意見や視線、 安定やしがらみ、 色んなことを振り切って 応募を決意しようとしていること、 ご自身の未来を少しでも 変えてみたいと思っている そのご自身の心を たくさん抱きしめて 褒めてほしい。 大人になると当たり前が増え、 誰もそれを褒めてくれないが その決意は本当に素晴らしい。 誰しも得意、不得意がある。 『私に浴衣

    • #4 日本語パートナーズ経験者として今だから言えること。(派遣前研修の裏側)

      前回、 日本語パートナーズへの応募の準備。 というタイトルで書いてみた。 その応募用紙の中で 『NPとして自分が活動するイメージを 具体的に記述する』 という欄について、 1回しかやったことのないことでも NP活動に反映させると面白そうなものなら とにかくたくさん列挙すべきであると書いた。 それは何故か。 日本語パートナーズ(NP)経験者として 今だから言えることがあるからである。 列挙した中でも、 文化紹介として実現させたいものは、 後に行われる派遣前研修で 研修後(

      • #3 日本語パートナーズ、応募の準備。

        今回は、私が日本語パートナーズに 応募した際に準備したことや、 提出書類について書いていく。   日本語パートナーズとは。 日本語パートナーズは 国際交流基金の活動の一部で 2014年より 東南アジアの中等、高校等に 日本から人材を派遣するプログラムである。 現在の募集や詳しい詳細は 日本語パートナーズのウェブサイトをご覧いただきたい。 応募するには(仮登録) 日本語パートナーズ(以下NP)に応募をするには まず仮登録→本登録を事業のウェブで 完了させる必要がある

        • #2 日本語パートナーズに応募するまで。

          今回は、私が日本語パートナーズ(NP) に応募する経緯について 書いていこうと思う。 日本語パートナーズを知った経緯と魅力 私が日本語パートナーズを知ったのは 地域の日本語教室でボランティアで 日本語を教えている時 一緒に教えている先生から 『これ知ってる?』と 教えてもらったのがきっかけだ。 それまで、申し訳ない話だが 日本語パートナーズという 名前すら知らなかったし、 正直なところ アジアの国のことを 全く知ろうとしていなかった。 似たような文化だろうし。 なんて

        #5 日本語パートナーズへの応募を考えるあなたに。

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        • 日本語パートナーズを経験して
          5本
        • デンマークに学ぶ、十人十色の自己決定
          7本

        記事

          #1 日本語パートナーズでベトナムへ行く!

          皆さんは日本語パートナーズを ご存知だろうか。(以下NP) NPは国際交流基金の活動の一部で 2014年より東南アジアの中等、高校等に 日本から人材を派遣するプログラムである。 簡単に説明してみると、 アジアで学ぶ日本語学習者や現地指導者の 日本語教育支援や文化紹介などを通して 学習者の学習意欲向上を目指す。 そして 派遣された私達(NP)は現地での生活や 交流を通して派遣地域の文化や言語を学び 双方に有効な関係を築くための活動である。 更に詳細を知りたい方はNPのサイ

          #1 日本語パートナーズでベトナムへ行く!

          《⑦十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          初めてだらけの 私のエグモントでの初日 「ハーイ!元気? 私が、あなたのテーブルティーチャーよ。 わからないことはいつでも どんなことも聞いてね。」 と肩を叩いてくれた。 テーブルティーチャーとは、 各テーブルが12〜15人くらいで 構成されている その学期の小さなグループである。 各テーブルに2人の先生がついていて 困りごとなどは基本的に まずその先生に連絡をするのだ。 私の初めてのエグモント生活は、 彼女から漲るパワーと 溢れ出る魅力に ひきつけられ

          《⑦十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          《⑥十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          今回のこのシリーズでは、 初めてエグモントの教員に聞く ということを試みた。 これまでは、障がいを持つ学生を 日々支えるアシスタントや、 学校生活をサポートする アシスタントティーチャーに インタビューしてきた。 私には、 彼女にインタビューをすると 決めた理由があった。 初めて体育館で全校生徒が集まる オリエンテーションのあるイベントの中で 『私はゲイだ。』とみんなに話した学生に、 誰よりも大きな歓声と 拍手をしていたのがニナだった。 彼女の目が少し潤んでいるようだ

          《⑥十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          《⑤十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          背が高くて笑顔が素敵。 毎朝声をかけてくれる、 同じテーブルグループの アシスタントティーチャー、ミケル。 先生からの信頼はもちろん、 誰とも隔たりを感じさせない 親しみやすさが彼の人気の秘密でもある。 そんな彼の秘密を探った。 いつでも、どこにいても、 誰に対しても 名前を呼んで声をかけ、 ハグをした後に 『ハーイ、調子はどう?』と 聞いてくれるミケル。 彼にとっては当たり前のことかもしれない。 でも、これを毎日できることは 私にとって尊敬に

          《⑤十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          《④十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          デンマークのフォルケホイスコーレの中で 障がいを持つの学生と健常者の学生が 寝食を共に過ごし、学んでいる デンマークでもただひとつの「特別な学校」 エグモントホイスコーレン。 詳しくは以下の記事を読んでいただきたい。 エグモントで約1年 学生アシスタントを経て、 ヘルプティーチャーとなったシモン。 休みの日には フットサルを楽しむという彼の仕事は、 障害を持つ学生の ハード面のサポートだけではない。 ソフト面もサポートするのが ヘルプティーチャーである。 障害の程度によ

          《④十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          《③十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          《自己決定ってなんですか?》 みんなの人気者ソーレンは、 音楽に絵の才能もある。 明るくて優しい彼に 恒例のこの質問をしてみた。 《自己決定ってなんですか?》 すると彼は、少し考えてから 「自分が何をしたいのか、 なぜしたいのか 考えながら自分で決定すること。」 と話す。 さらに続けて、 「ときどき、やりたいことが 分からない時もあると思うけど、 それを超えてくこと」 と自己決定について話してくれた。 ソーレンが当時、 学生ヘルパーとして アシスタントしていたのは、 電

          《③十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          《②十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          自分の決定について学ぶきっかけになる。 笑顔がとってもチャーミングなマヤ。 彼女にとって《自己決定》とは、 「良いことも、悪いことも なんでも自分自身でやること。 子供の頃はたくさん動いて、 なんでもやりたいことを言ってたの。 でも大人になってくると だんだんそれを言わなくなる。 でも自己決定することは、 どんな選択も自分の決定について 学ぶきっかけになると思う。」 いつも笑顔なマヤがそういって 真剣に話してくれるのは、 マヤの性格やエグモントで 学生ヘルパーとして共に

          《②十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          《①十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          女の子大好きな車椅子ユーザーのNくんと過ごした半年間を振り返ってアシスタントだった彼が今、思うこと。 簡単な質問をしてみた。 《自己決定ってなんですか?》 「自分自身で自由に決めること」と 話すクリスチャン、当時25歳。 彼がエグモントホイスコーレで半年間 アシスタントとして同じくらい大きな体の 車椅子ユーザー、Nくんを サポートする日々の中で 自己決定について話してくれた。 「彼の場合、『スクワットしたい』とは 言えるけど、こちらが操作しなくても それを彼が実行できる

          《①十人十色の自己決定》北欧留学に学ぶ障害者福祉の在り方《デンマーク人にインタビュー》

          【デンマークでインタビュー#1】デンマークのヘルパーさんに聞く、ヘルパーとして心がけていることとは。

          Trust=信じること 北欧留学でデンマークを選んだ理由。 高福祉の国にある特別な学校 エグモントホイスコーレンで 障害者と健常者が共に暮らし学ぶ学校を 体験したかったからである。 その日、学校のお手伝いを終えて 私はコペンハーゲンへ向かう予定だった。 たまたまその日に外出するというから 学校から1番近い大きな駅まで、 ついでに車で送って行くよと 言ってくれたのが ヘルプ ティーチャー(以下:HT)の アンドレアスだった。 彼はエグモントでHTとして、

          【デンマークでインタビュー#1】デンマークのヘルパーさんに聞く、ヘルパーとして心がけていることとは。

          デンマークの小学校を見学してきた。

          今回はデンマーク留学中に 小学校を見学したときのことを 書いていこうと思う。 デンマークでは小さい頃から 自分のことや自分の意見、 感じたことを みんなの前で発表したり、 紹介したりする授業がある。 今回それを見ることができた。 この小学校の今日の授業。 テーマは、 デンマークの有名な作家について。 先生はプロジェクターに テーマだけを書いて説明をしている。 どうやら各自で調べて、 その後に、 みんなの前で自分(達)のプレゼンする という授業らしい。 12歳の子供達が

          デンマークの小学校を見学してきた。

          主体的なのに調和する、不思議なデンマーク人の修学旅行についていってみた。

          2023年春、 エグモントの修学旅行生約40名が 日本を選んでやってきてくれた。 エグモントはデンマークにある フォルケホイスコーレで 障害のある学生と 健常の学生が一緒に生活している デンマークの中でも特別な学校である。 今回、修学旅行に同行して感じたことが 【主体的なのに調和する、不思議な感覚】 だった。 要所要所で彼らは 主体的でありながらも、 調和するところが 印象的だった。 『私はこうしたい。』 『僕は行かない。』など多少 他と噛み合わないことがあったとして

          主体的なのに調和する、不思議なデンマーク人の修学旅行についていってみた。

          北欧デンマークで学ぶ障害者スポーツ

          エグモントでは、 障害のある生徒のために 障害者スポーツというクラスがある。 そこで私は特別に許可をいただき 様々な障害を持つ生徒達と共に 障害者スポーツを学んでいた。 そこで見たもの感じたものを 今回は紹介したい。 とある日の授業、みんなで 車椅子ラグビーにチャレンジした時のこと。 ウォームアップが終わった後、 ゆっくり座って恐る恐る車輪を 進めていくF君。 彼はダウン症で、いつもニコニコ おっとりした少し控えめな性格。 この日初めて車椅子に乗っ

          北欧デンマークで学ぶ障害者スポーツ