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みんなでやりがいを見つけるプラットフォーム(ミドル世代アップデートコミュニティ)

「皆さんは、どんなコミュニティに所属していますか」と聞かれたら、何と答えますか。 

ミドル世代であれば、「会社」もしくは「家族」と答える人が多いのではないでしょうか。
その次に、学生時代や趣味でつながる「友人」・・・ですかね。 

私はある時から、「友人よりも仲間」が大事ではないかと思うようになりました。
それはミドル世代がこれからのライフキャリアについて考えているからなのかもしれません。 

■友人より仲間作りが大事な理由 

昨年に読んだ、プロティアン株式会社金澤美冬さん著「おじさんの定年前準備、定年後のスタート 今こそプロティアン・ライフキャリア実践!」。

この本には、

共感し合える仲間、親身になってくれる仲間。
友人でなく、目的が同じ仲間が定年後は大事。

と書かれていて、「これだー!」とビビーッ!と来た記憶があります。

友人と言うと、「何でも話せるし聴いてもらえる」と思いがちです。しかし、50代になると、同年代でも抱えている悩みや関心はさまざまです。30年以上働き続ける人から、育児をしながら家族とバランスをとりながら働いている人、結婚や出産で退社しその後は専業主婦になった人(そんな時代だったのです)、・・・当たり前ですが、それぞれでライフスタイルが全く異なります。そして、価値観も違います(どちらが良い、悪いではありません)。

私のように30年働いていると、役職定年、そしてその後に迎える定年を意識するようになって、第2のライフステージとなる「ライフキャリアデザイン」をここ数年ずっと考えてきました。

しかし、いざ誰かに相談しようと思っても、なかなか適切な相手が見当たらない。少し離れている、5~6歳上の先輩を思い出してはヒアリングを重ねてきました。それも、社外でちょっと距離があるぐらいの方が話しやすかったりするのです。

そう、相談できるのは、友人ではなく、同じことをすでに思考したであろう先輩なんですよね。第2ステージのライフキャリアのロールモデルがあるのかな、と。

こうした思いから、
目的が同じ「仲間」が見つかる
といいな、と思うようになって、コミュニティの構想は始まりました。

■自分が必要とされる場がある

コミュニティ構想にあたり、大学院の仲間(キタガワダイスケさん、Ken Yamamotoさん、福たろうさん)と、同世代のヒアリングを重ねてきました。そこから見えてきたのは、

「社会の中に、自分が必要とされる場がある」
ことを求めていること。

30年くらい働いていれば、誰でもある種の得意な分野のスキルを持っています。しかし、ヒアリングをしていくと、やや自信がなさげ。会社では、管理職やリーダークラスをやっているでしょうから、リーダーシップもしくは、マネジメントのスキルはある程度はあるはずです。

しかし、
・「自分に何ができるかわからない」
・「これから何をしていきたいのかがまだ見えていない」
・「会社には相談しにくい。転職したいと思われるのがイヤ」
・「スキルや資格がない」
と、皆モヤモヤしていて、そして、動けずに、自分の頭の中でぐるぐると考えているんだろうな、と感じるようになりました。

一方、対話をしていると、例えば、
・「コミュニケーションに関わる仕事が得意そう」
・「物事をフラットに見ることができる」
など自分では見えていない、気付けていない、相手の「強み」を発見することがあります。そして、他者を見て自分を見つめ直すプロセスが大切になりそうです。

自分の存在意義、役割を無意識に求めているのではないでしょうか。

■強みを知り、自信を持つ

自分自身を客観視するのは、なかなか難しいものです。

・自分の「好き」なことで仕事を続けたい
・目的を持って生きたい
・強みを知り、自信をもちたい

こういった声を聞きますし、自分自身も胸を張って言える訳でもありません。しかし、ちょっと冷静に考えるとやや他人任せにも聞こえます。日々の仕事に流され、解決するために時間を割くところまではなかなか至らないのも現実です。伸ばし伸ばしにしてしまうのです。

大学院時代に、「会社では来年の活動プラン、3~5年を見据えた中期計画を立てるにも関わらず、自分自身のキャリアプランをアップデートしていかない人が多い」と指摘されて、ドキッ!としたことがあります。

ライフキャリアを考えるのに、正解(絶対解)はありません。
お互いの知見を語り合うことで、相手の強みや得意を発見し、自身でじっくりと見つめてみる。そんな機会を繰り返しながら、「やりたいこと」と「できること」をつなげて、次のステップに進むためのガイドをし合うことができる、そんなコミュニティを目指していきたいのです。


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