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ガラス工芸作家・林裕子 バーナーでガラスを溶かし、とんぼ玉、装身具、盆栽鉢などを製… もっとみる

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ガラス工芸作家・林裕子 バーナーでガラスを溶かし、とんぼ玉、装身具、盆栽鉢などを製作しています。 Note では私の作品についての思い、生まれたきっかけなど、SNSで発信するには長くなりすぎる文章を投稿する場にと思っています。富山在住

最近の記事

女は度胸、お江戸日本橋でガラス展とワークショップ開催中

とんぼ玉と手作りガラスビーズを使ったアクセサリー作りのワークショップを開催している。 会場は「日本橋とやま館」日本橋三越本店新館と、日本橋の間に立つビルの1階に7年前にオープンした富山県の情報発信拠点&アンテナショップ。 同じ会場で3回目となるワークショップだが、今回の新メニューはイヤリング・ピアス。好きな色のビーズを6個選んで仕立てる、色合わせがとても楽しい。 事前の準備はドキドキで、頭の中で何度も工程を思い浮かべながら材料や工具を荷造した。「3日間のあいだに補充はでき

    • 面倒くさい仕事の注文もありがたい「富山曼荼羅彩」のガラス

      私が住む富山市は「ガラスの街とやま」をつくることに40年近く前から取り組んでおり、富山県でも「とやまブランド」の一つとして富山ガラスを推奨しているくらい、ガラス推しの地域だ。 でも「富山ガラス」って何? 富山ならではの特徴は? と問われると困ったことになる。焼物であればその地域独自の土があり、その土を使うから生まれる特徴や伝統がある。それに比べるとガラスは全国どこでも同じ素材を使う。しかも色を付ける材料は世界共通で、吹きガラスならクグラーやライヘンバッハ、ランプワーク用ならモ

      • 聖徳太子の愛用品? お数珠とトンボ玉のおはなし

        私が作るとんぼ玉はネックレスやブレスレットなど、アクセサリーに仕立てることが多く、それに次いで帯留、羽織紐、かんざしなど和装小物、まれにではあるが数珠に仕立てることもある。 画像は「蜻蛉玉金剛子念珠」と名付けた片手用数珠。108つの四分の一27珠のうちとんぼ玉11、金剛菩提樹8、金剛子(水晶)8の三種類の玉を連ねて製作している。これは聖徳太子の愛用品と言い伝えられる念珠に由来する。 トンボ玉を作ることを生業(なりわい)としている私、作家として作り始めた頃からの疑問であったし

        • 捨てるものから価値あるものへ ー呼継のとんぼ玉

          #私の作品紹介 私が主に使っているガラス棒はイタリア・ムラノ島で作られているエフェトレ社の「モレッティ」と呼ばれるガラス棒、ヴェネチアンビーズと同じ材料といえばわかりやすいだろうか。 直径8mmほどのカラフルな棒ガラスで、これをバーナーの炎で溶かしながら数色混ぜて模様のパーツを作ったり、細く引き伸ばしたものを使って玉を成形して文様を入れる。 正確な幾何学模様を作るためには同じ大きさに引いたパーツを規則正しく並べていかなければならず、新しいデザインの玉やネックレスの色合いを思

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          +4

          戦国玉

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          とんぼ玉ってなに?【その1】

          「とんぼ玉」「蜻蛉玉」「トンボ玉」、表記がいろいろでまぎらわしいんだけど、どれが正しいの? そもそも「とんぼだま」って何なの? 表記に関してはどれもが有り、統一されてはいません。「とんぼだま」は日本独特の呼称で、英語では glassbeads 単に「ガラスのビーズ」です。 一応現在の「とんぼ玉」(これが一番多い表記なので、これで統一します)の定義は、 1.ガラスで出来ている 2.穴が貫通していて、紐を通すことができる 3.2色以上の色ガラスを使ってつくらている という条件が

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