非情な世の中と感じた日

私の知り合いの話。
職場で先輩Aからひどい扱いを受ける日が頻繁にあるとのこと。
知り合いは転職して今の会社にいる。在籍1年に満たない。
業務内容は、これまでとまるっきり異なる、未経験の業務である。
そんな知り合いの指導をするのが、先輩Aだ。

細かい内容は省略するが、「これパワハラなんじゃないか?」と疑問に思い、専門家に連絡してみた。
「Just Answer」っていうサイトで、チャットで専門家(弁護士)とやり取りができる。私は夜9時頃に連絡してみたけど、割とすぐに返事が返ってくる。世の中便利になったもんだね。
当時は7日間限定トライアルで500円だったので、トライアルで試してみた。

で、弁護士に知り合いの状況を伝えると、「パワハラの可能性アリ」と回答をゲット。

それを聞いて、「あぁそうなんだな」と思い、その日のうちにトライアル終了。絶対忘れるから。あ、相談した内容もパワハラに困っている事実としての証拠になるから、チャットでのやり取りはpdfにして保存した。保存したフォルダの名前、マル秘プロジェクト。

弁護士に回答をもらって、しばらくたった後、ふと、

なぜ弱者が、こんなにも苦労しなきゃいけないんだ?

と、世の中の非情さを感じた。

なぜ弱者が、お金を払って相談しなければならないのか?
なぜ弱者が、事実を伝えるために、自分の身に起こった思い出したくもない辛い経験を他人に話さなければならないのか?
なぜ弱者が、悪の証明をしなければならないのか?
なぜ弱者が、自分の身を守るために、証拠集めのために、自分の身を以て先輩Aからのひどい扱いを長い間受け続けないといけないのか?
なぜ弱者が、自分の身を守るために、既にボロボロの身体に鞭打って、然るべき手続をしたりと労力を割かなければならないのか?
なぜ弱者が、自分の身を守るために、既にボロボロの身体に鞭打って、然るべき機関に相談し、相談した結果、別の機関への相談を薦められたりとたらい回しにされるのか?

今回は、先輩Aからの迫害を受けているのは知り合いで、相談したのは私と、人物が異なるため、そこまで私は大変ではなかったけど(いや、大変だったことは大変だったよ)、これを迫害を受けている当事者がやるともっと大変だと思う。

補足すると、先輩Aの所属がコンプライアンスに関連する部署である。したがって、会社に相談しても、結局先輩Aに伝わるだけだし、なんならパワハラ関連の第三者機関からの対応も、結局先輩Aが行うことになる。そんな状況だから、知り合いは会社に相談できない。

世の中には、立場を悪用する人がいる(逆パワハラとか不正受給とか)。そんな人たちがいるから、本当に困っている人が救われなくなっている。救われない、というより、自分が本当に困っていることを自分で証明しなければならないという労力がかかるようになっている。

また、難しいのが、悪意はなくても、程度が極端である人もいる。
救急安心センターの導入が一例であるように、主観的に緊急度の高い症状であっても、客観的に見れば(きっと)緊急度の低い症状を有する人がいる。(緊急度の高い低いの基準もあいまいだから何とも言えないけど。。。)その人達が救急車を使用するから、本当に緊急度の高い症状になった人が救急車を使用できない。だから本当に救急車が必要かどうかを判断してもらうために、救急安心センターが導入された。でもこれって本当に救急車を必要としている人も、救急安心センターに連絡する場合があるわけだから、本当に困っている人が苦労してるよねと思う。

ひどい扱いを受ける人がいるということは、ひどい扱いを与える人がいる。
ひどい扱いを与える人が原因で、ひどい扱いを受ける人が結果である。

結果に対する対症療法では、限界が近づいてきてるのではないか(治療のつもりが却って悪化する方向にはたらいてきているのではないか)と思う。

原因を断つ原因療法がないか考えたいと思う今日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?