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アイスコーヒーが好き

コーヒー、とりわけアイスコーヒーが好きで、暑い季節だけでなく真冬でもキンと冷えたコーヒーを飲むことは多い。砂糖やクリームは入れない。たまに気が向くと、シナモンをほんの少しだけ加えることもある。

仕事中やちょっとした休憩など、傍らにコーヒーを置かない日はあまりない。かといってガブガブと一日中飲み続けるわけではなく、グラスに2、3杯程度を半日かけて少しずつゆっくりと飲んでいる。

自宅/オフィスなら、ハンドドリップしたものや一晩かけて水出ししたものを氷を詰めたグラスに注いで飲む。普段遣い用にコスパの良い豆を、酸っぱい風味の少ないものを選んで購入している(酸味については後述)。

外で飲むときも(よほど信頼できる専門店でない限りは)特に産地やロースト具合のこだわりもなく、スタンダードなものを選ぶ。アイスだとそもそも選択肢が少ない店も多い。

今年の春あたりからアメリカーノにハマっていて、あればそれを注文することが多い。最近だと、世田谷代田駅にあるSTREAMER COFFEE COMPANYのアイス・アメリカーノは抜群に美味しかった。

コンビニのアイスコーヒーならファミマのものが美味しい。かつてはセブン‐イレブン以外飲めたものではなかったがいつ頃か突然不味くなり、ちょうど同じ頃(たしか稲垣吾郎さんを起用したキャンペーンの頃)にファミマのコーヒーが美味しくなって、現在でも頭ひとつ抜け出ている印象(個人の好みです)。


先に「産地やロースト具合のこだわりもなく」とは書いたけど味の好みはしっかりあって、まろやかな苦味とコクの感じられるものが好きだ。逆に酸っぱい風味のあるものは避けたい。

岐阜県瑞浪市にある老舗の名店、待夢珈琲店が妻の親友のご実家で、オーナーでコーヒーマイスターの今井氏と少しだけ話をさせていただいたことがある。

その時の会話で特に印象に残っているのが、「コーヒーの酸味が苦手という方の多くが勘違いしているんだけど、それはコーヒー豆が酸化したせいで感じられる酸味=酸っぱい味なんです。コーヒーが本来持っている旨味としての酸味っていうのはね、本当にフルーティで爽やかな風味のことなんですよ」という今井氏の言葉で、なるほどと深く納得したのと同時に、実際にそのフルーティな味わいを堪能してコーヒーの世界観がガラリと変わったものだった。


コーヒーを飲みながらいつも思うのは、「世界で最初にコーヒーを飲んだ人は、どうしてあの赤い実の種だけを取り出して乾燥させ、それを煎って、砕いて、お湯を注いで出てきた真っ黒な液体を飲もうと思ったのか」ということだ。伝説めいたエピソードは散見されるものの、この一連の(面倒な)プロセスには一朝一夕にはなかなか辿り着かないだろうし、初見で黒い液体を口に入れるのって勇気がいると思う。

そういう意味では(例えばカニとかウニとかもそうだけど)、先駆者の勇気に感謝したい。

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