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"熱狂" を求めて、カミナシに行き着いた話

はじめまして、カミナシでHRのマネージャーをしている松岡と申します。2023年の2月に入社し、気づけば半年が経ってしまったのですが今更ながら入社エントリーを書きます。
自分のことを話すのはあまり得意ではないのですが、同じような思いを持って挑戦機会を探している人や未来の同僚に届くと嬉しいと思って筆を走らせています。


自己紹介

はじめに、簡単に自己紹介させてください。

写真は愛犬(たつろう)です

新卒で入った関西テレビで人事に配属されて以来、業界や会社規模を変えながら、ずっと人事の仕事をしています。それぞれの環境で、人に恵まれ、貴重な経験をさせていただきました。
関西テレビでは主に新卒採用を担当し、ビジネスマンとしての基礎と仕事を越えた人間関係の大切さを学ばせてもらいました。
グリーでは採用・HRBP・人事企画・海外子会社人事など様々な役割を経験させてもらい、人事キャリアのベースを築かせていただきました。
Supershipではマネジメントにも挑戦し、人事責任者として人事機能全体をリードする経験や経営陣と近い距離で一緒に働く経験もさせてもらいました。

転機と価値観の変化

Supershipに在籍して5年半が経ち、事業・組織の状況が転機を迎えたこともあり、新しい挑戦機会を探し始めていました。
これまでのキャリアの軸は「自分の能力・経験を活かして貢献できるか」「新しくどのような経験を積み、成長できそうか」という観点が強かったように思います。しかし、今回は不思議とこれらの観点で意思決定していく感覚を持てませんでした。
うまく言語化はできないものの、年齢的にも35歳を迎え、自分の中で価値観が変わってきているのを感じていました。
そこで、さまざまな業界や職種、役割の人とお話をする機会をいただき、その中で自分の思考を整理していきました。
(久しぶりの方も多かったのですが、快くお時間を割いていただき、本当にありがとうございます。)

多くの人の価値観、生き様に触れる中で、とりわけ心を動かされるものがありました。それは起業家達の思いでした。運送業界の負を解消しようとしている友人、自然と共生する持続可能なライフスタイルを提唱しようとしている友人。彼らの矢印は常に自分ではなく社会に向いていて、そして熱量が違いました。1分1秒を無駄にしないという覚悟を持って日々を過ごしていました。自分も社会に対して何かできるだろうか、と自問する良いきっかけをもらいました。

もう一つ、思考整理の過程で思い出す原体験がありました。それは高校時代に遡ります。私の出身高校はとにかく行事が盛んな学校でした。文化祭の準備で、誰が言うでもなく夜な夜なファミレスに集まって、時間を忘れてお化け屋敷の仕掛けを考えました。ケンカをしながら、泊まり込みで準備をした日もありました。そこには”熱狂”がありました。
チームと感情を共有しながら本気で何かを目指すプロセスそのものが、人生の目的になるような素敵なもので、自分はそれが何より好きなんだと思い至りました。

そして辿り着きました。自分は「社会に何かを残して死にたい」のだと。そして、その過程でチームと「熱狂」したいのだと。自分の中でしっくり来る言語化ができて、視界が開けた感覚がありました。そこからは、この考えをベースに「誰と何をやるか」を決めるというシンプルな思考に移っていきます。

誰と、何をするか

何をするか

グリーでアメリカで働く機会をいただいた際、様々な日本製品、日本のカルチャーが海外でとても愛されていることに驚きました。「子供に車を買ってほしいと言われて、HONDAなら良いって言ってやったよ。壊れないからね。」「日本のコンビニに売っているものが美味しすぎて、ビジネスで成功したらコンビニを丸ごと1つ買おうと思っている」などなど…日本人であることが誇らしくなりました。
しかし、日本に戻ってからは、ものづくりをはじめとする日本の産業が、人手不足などの社会課題によって伸び悩み、結果としてGDP等の指標にも影響が出ている事実に目が向くようになりました。
「日本に貢献したい。日本を良くしたい」という思いがジワジワと自分の中で高まっていきましたが、この壮大なテーマに自分とのつながりを見出すことができず、行動を起こせずにいました。
そんなとき、先述の起業家達に会いました。彼らは、壮大なテーマを掲げながらも自分のできることから、一歩一歩社会を変えていこうと前進していました。思うだけで何もしていなかった自分が恥ずかしくなりました。不思議と、迷いは消えました。
今回の挑戦では、「日本の生産性にインパクトを出せるような挑戦」「大好きな日本に貢献できるような挑戦」をしたいと考えるようになりました。

GREE International Inc.のメンバーと

誰とするか

10年以上人事の仕事を続けてきて、様々な事業や組織の局面と対峙してきました。中でも、事業撤退や拠点の閉鎖、希望退職 etc…ここには書けない厳しい局面もいくつか経験しています。思えば、逆境のキャリア人生でした。
その中で、いくつか大事にしたい価値観が生まれました。それは、「事業とはすなわち人である」ということと、「組織の真価は逆境でこそ問われる」ということです。
私は、どんな業界・ビジネスモデルであったとしても、最終的には人・組織で差がつくと思っています。考えてみれば、戦略を考えるのも人、実行するのも人なので当たり前といえば当たり前なのですが、事業の競争力の源泉は人であると信じて、ブレずに強いチームを作ることに拘っている会社はそこまで多くない印象を持ちました。
また、どんな事業にも必ず成長の踊り場が来るということも学びました。その時、「売上は全てを癒す」理論のボーナスタイムが終わり、組織の真価が問われます。
強い組織には逆境で踏ん張る力があり、逆に結束を強めて再成長の糸口を探すことができます。一方そのような組織を作れないと、キーマンの離脱や組織の不和が発生し、それが事業に悪影響を与える負のスパイラルが回り始めます。皮肉なのはこの状態になってから危機感を持ってもできることはあまりなく、あくまで分岐点は手前の成長フェーズの時に強い組織を作っておけるかという点だということです。
これらの価値観を踏まえて、人、組織の力を信じ、成長フェーズにこそ強い組織を作ることに投資できる価値観の経営陣と働きたいという思いを持ちました。

カミナシとの出会い、そして挑戦へ

価値観の共鳴

カミナシと出会ったのはグリー時代の同僚であるCoral Capitalの津田くんの紹介でした。私と絶対に合うから会ってみないかと言ってもらい、代表の諸岡と取締役COOの河内と面談しました。
面談の冒頭に、諸岡が言った言葉が非常に印象的でした。「カミナシは今は順調に成長しているが、必ず逆境が来る。逆境を知っているあなたと一緒に、逆境に勝てる組織を作りたい」多くの会社が事業の勝ち筋や今の会社がいかに良いかを力説する中で異色な存在に映りました。私の価値観のど真ん中と重なっていました。シリアルアントレプレナーでもないのに、なぜこのような視点を持っているのだろうと、不思議に思いました。そしてそれは、ミッションを絶対に達成したいという覚悟の強さの現れなのかな、と自分なりに解釈しました。
そして、知っていくにつれ、言うだけではなく、初期から徹底的に組織・カルチャーに投資していることがわかりました。これらの領域は、効果が出るまで時間がかかる上にROIを示しにくく、定量的合理性やアーリーフェーズの時間軸の中ではなかなか投資を選択しにくい難しさがあります。ゆえに、「組織が大事」と言いながら実際は多くのトレードオフの中で組織への投資の優先度が下がっている会社が多くあると思います。この点において、カミナシには圧倒的で、ブレない組織哲学を感じました。

ミッションへの共感

カミナシは、「ノンデスクワーカーの才能を解き放つ」というミッションを掲げています。ノンデスクワーカーとは、デスクワーカーではない人、つまりデスクの前に座らず、オフィスの外に広がるさまざまな“現場”で働いている人たちのことです。ノンデスクワーカーは約3,900万人おり、日本の就労人口の60%もの比率を占めます。

日本の産業を支えているノンデスクワーカーの生産性を改善する挑戦は、まさに日本全体の生産性にインパクトを出せる大きな挑戦テーマだと思いました。また、私自身、祖父母が過去に印刷会社を営んでおり、帰省時に職場に遊びに行っていました。のちに廃業することになり、寂しく思ったのを強く憶えています。こういった原体験もあり、このテーマを他人事ではない身近なものとして捉えることができました。
また、このミッションが「人」に目を向けたものであることが素敵だと思いました。DX系のサービスは数多く存在していますが、ほとんどは「業務の負を解消する」「効率化する」など業務の目線で語られています。カミナシのミッションには、業務の改善の先にある「働く人達を良くしていきたい」という思いが込められていると思いました。ここに、カミナシらしさが詰まっていると思います。

こうして、「誰と、何をするか」が自分の価値観とガッチリ噛み合った感覚があり、カミナシでの挑戦を決めました。
今回、後悔のない選択をしようと、じっくり時間をかけて多くの会社さんとお話させていただいたのですが、蓋を開けてみれば、一番最初にお話をさせてもらったカミナシを選んだ自分がいました。
今にして思えば、はじめて時間をもらって話をした諸岡の最初の一言で、心は動いていたのかもしれません。そんな不思議な感覚を感じながら、最後は迷いなく挑戦を決断することができました。

入社をしてみて

イベント出展時の一幕

入社をして半年が経ちましたが、毎日がジェットコースターロマンス(?)のような刺激的な毎日を送っています。
詳しくは是非直接話を聞いていただきたいのですが、想像の5倍くらい顧客・現場が大好きなメンバーが集まっていて、日々、お客さんに関する話題が飛び交っています。プロダクトの機能のMTGでも、「あの会社のXXさんがきっと喜ぶ」「あの会社の⚪︎⚪︎さんにもう一度提案してみたい」とお客さんの顔を思い浮かべながら話をしているメンバーばかりで、とても刺激を受けます。
また、良い意味で想像の5倍くらい事業・組織の課題も多く残っており、これから登る山の高さを痛感する日々です。楽をするために入った会社じゃないので、個人的には圧倒的Welcomeですが課題を解く仲間が足りません!

終わりに-カミナシでは全方位でメンバーを募集中です!-

ということで、カミナシでは全方位でメンバーを募集中です!もし少しでも興味がある方がいらっしゃれば、是非気軽にご連絡ください。

私の所属するHRでもシニアリクルーターと採用広報・ブランディングのポジションを熱烈募集中です!よければカジュアルにお話しましょう!


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
スキをしていただければ、とってもとっても喜びます!
今後、入社して半年で行ったHRの戦略の整理などもnoteにまとめようと思っていますので、良ければそちらも読んでみてもらえるとうれしいです。


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