スタートアップ/ベンチャーに転職、転職活動前にまず考えるべき5つのポイントと2つのアクション
2020年12月には上場ラッシュがありました!スタメン、ココペリ、ウェルスナビ、Kaizen Platform, ヤプリ, ENECHANGE!12月以外にもRetty, KIYOラーニング、Spee、 グッドパッチ、など有名なスタートアップが多く上場しています。そんなスタートアップに転職を考えている方もいると思います。上場前、または成長スタートアップに入社し華やかな上場セレモニーに自分も立ちたい!と思う方もいるでしょう。スタートアップ/ベンチャーへの転職の際考えないといけないポイントを5つ書きたいと思います。
1.スタートアップ/ベンチャーのステージ/シリーズ
そもそもスタートアップって何でしょう?スタートアップの定義は色々あります。
ひとつの定義として「短期間で、イノベーションや新たなビジネスモデルの構築、新たな市場の開拓を目指す動き、または概念」というのがあります。つまり単なる IT 企業はスタートアップではありません。また急成長してる会社もスタートアップとは限りません。
そんなスタートアップにもいろいろな規模があります。すでに上場しているスタートアップもあれば、昨日創業したものもあります。ここを整理するため、よくステージという呼び方で分けたりします。
シード/アーリー/ミドル/レイターとかと分けることが多いです。(図の赤い矢印)また、調達により、シリーズと呼ぶこともあります。シード/シリーズA/シリーズB/シリーズC…(D,Eと続くケースも米国の場合はあります)
調達額が大きくても(例 宇宙やFintech)ステージ/シリーズはまだ若いスタートアップもあります。
シードや アーリー など創業間もないスタートアップであればあるほど成功確率は低いです。まだまだサービス/プロダクトが完成しておらず、顧客もそれほど多くありません。そのため事業が失敗するケースは非常に高いです。一方でまだチームが小さいため、創業メンバーになれる可能性があります。創業時のチームは営業、マーケティング、エンジニア、広報、など明確に分かれていないことが多いです。つまり、できる人がその役割をやる、そんな状況にあります。 かなりの柔軟性や変化の激しい環境に耐えられる必要があります。キャリア上どうしても営業しかしたくない方は煙たがられます。
一方、ミドル/レイターのステージになっていくと、メンバーの数もだいぶ増えてきます。成功確率もあがり、事業としての形が出来上がってきます。その分 役割が明確になり固定されるケースが増えてきます。あれもこれもやりたいような方にとっては少し窮屈になってくるかもしれません。
2.スタートアップ/ベンチャーの成功要因
スタートアップのステージとも関係ありますが、せっかく参加するスタートアップであれば成功してほしいものです。そのスタートアップが成功するかどうかを見極める必要があります。これ自体非常に難しく、これに長けていれば他の仕事をした方が良いかもしれません。
大きくは三つほど成功要因があると個人的に考えています。ニーズ、タイミング、チーム。
ニーズ:そのサービスプロダクトは本当に必要とされているだろうか?
タイミング:今そのプロダクトは市場に受け入れてもらえるのだろうか?
チーム:この事業を成功させる良いチームだろうか?
特にタイミングに関してはよく忘れられがちです。過去の失敗したスタートアップもあと5年遅ければ成功したのにというケースがあります。
ステージがミドルやレイターだからといって必ずしも成功するとは限りません。しっかり自分の目で見て、判断しましょう。
また「成功」が何か?が異なる場合があります。 会社のゴールが IPO の場合もあれば、事業売却をゴールとしている場合もあります。ここが自分の考えてるゴールと会っているのか、また自分にとって会社のゴールがどれだけ大事かをよく考える必要があります。
売却の成功例としては、KDDIに売却したSORACOM(IoT)や、Googleに売却したSCHAFT(ロボット)があります。
上場も国内のマザーズに上場する企業が多いですが、企業によっては東証2部や、海外の市場に上場する企業もあります。
自分が参加するスタートアップがどういう道のりを歩むのか、イメージして転職すると良いでしょう。
3.スタートアップ/ベンチャーへの適性
1で話したスタートアップのステージによって職場環境はかなり異なります。ただ、程度の差はあれど、変化が多く、スピードを求められることが一般的です。
ここでよく失敗するケースとして、昔の学びや体験をそのままそのスタートアップで生かそうとするケースです。「前職ではこうしていました」と言ってかたくなにやり方を変えない場合はなかなか成果を出すことができません。
新しいことを学ぶ気持ちがあるか?今までのやり方を捨てることができるか?この辺りが変化の激しいスタートアップ環境において大事になってきます。Unlearingとよんだりすることもありますが、過去を捨てる覚悟が必要です。
ただ、スタートアップは学校ではありません。学ぶばかりではなく自分で提供できるものも用意してないといけません。その業界の知識、顧客への理解、人脈、ノウハウ、など活かせるものが何なのかをよく考えましょう。
4.スタートアップ/ベンチャーに何を期待しているのかを整理
スタートアップにチャレンジすることは自分にとってどういうことなのかをよく理解する必要があります。一攫千金 を狙う方もいれば、成長機会を得たい人もいます。
SO?経験?裁量権限?モテ?現職の年功序列がイヤ?途中で変わる場合もあるが、一旦整理しておきましょう。
例えば、上場に立ち会うことが一番大きな期待だった場合、上場を諦め事業売却の道を選んだ場合がっかりすることになると思います。 忙しいあまり東証何を期待してスタートアップに入ったのか忘れてしまうケースがありますが、大事なことが自分とって何で顔たまに振り返ってキャリア上の後悔に繋がらないようにしてください。
5.スタートアップ/ベンチャーへの覚悟
適性にも関係しているが、思い通りにならない場合も当然あります!
いろんなパターンがあるが
・環境にあわなかった
・ステージが変わってもっと優秀な方が入ってきた
・給料が全然あがらない!
・事業が失敗、会社が清算
いろんな可能性があり、想像している通りになるとは限りません。そんな時も誰か恨まず、自分の意思で入社したことを思い出してください。もしそれで後悔する可能性があれば、スタートアップの転職はもう少し考えた方が良いかもしれません。
スタートアップ/ベンチャー転職のメリット!
割と厳しい現実について話してきましたが、メリットももちろんあります!かなりの裁量権を与えられる場合が多いです。
スピードがとにかく早いので普通の企業の3倍以上の経験ができます。
会社の全体感がつかめます。
経営者と距離が近いです。
会社の成長が実感できます。
シビアな点もありますが、メリットも非常に多くあります。
おまけ! アクション1:実際に働いている方に会おう!
スタートアップが身近にない場合、知り合いとかがスタートアップで働いていない場合、なかなかこれだけの情報ではイメージがわかないと思います。実際にスタートアップで働いてる人に会いましょう。色んなスタートアップがあるのでいろんな形に会われることをお勧めします。今は SNSや いろんな Web サービスがあります。簡単に気になるスタートアップ で働いてる方に会うことができます。いろんな形にあいスタートアップで働いてる自分のイメージをよりクリアにしてきましょう。
さらにおまけ!アクション2:インターンしてみよう!
話を聞くのと実際に働くのでは全然違います。このため、実際にスタートアップで働くこともおすすめです。インターンを募集してるスタートアップも多いです。「え?インターンって学生がいるんじゃないんですか?」そう思う方もいるでしょう。最近社会人でもインターンやるケースが増えてます。仕事が終わった後スタートアップのオフィスで働いたり、週末だけお仕事をする方もいます。サンカク、など「社会人インターン」のサービスがあります。
もちろん、これ以外にも、株主構成、法的成約、参入障壁、技術、等、スタートアップで知っておくと良いことはいろいろあります!
もしもっと知りたい!見たい方はぜひコメントください!
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