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読書メモ「40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法」

目的

VUCAの時代と言われるように、現在は変化のスピードが早く、不確実性な時代。このような時代を生き抜くために必要なのは、個のアップデートをし続けることである。“そもそも何をアップデートしていけばよいのか、不変的な基礎スキルとは何なのか?”を本書から気づきを得たい。


内容

現在GAFAの部長である作者寺澤氏が、20代の頃に上司のNさんから学んだ仕事に対する考え方などを対話形式で伝えていく。当時学んだスキルは現在でも色あせるものではなく、基礎となっているものばかり。しかしながら気づきが多い。そして読みやすい。これからの仕事を楽しいものにするためにも、年齢を問わず多くのビジネスパーソンに読んでもらいたい1冊。


「美味しいカレーの作るにはどうしたらいいと思う?」

この質問から本書はスタート。

“考えることを楽しいと感じることが仕事を始めるの1番大事なことだ”とあるように、まさに「考える」を深掘りする1冊である。

  • 考えるとは、高い視点から全体を見て、関連項目に要素分解すること。考えると思いつきは全然違う。思いつきで要素分解しても、抜け漏れが圧倒的に多くなる。

つまり、深く掘り下げる前に横に広く考える。

抜け漏れの少ない要素分解のやり方(4つの思考フレーム)

  1. 水平思考

  2. 垂直思考

  3. 思考の高さを変える

  4. 時系列を変える

この思考フレームを「美味しいスパゲッティを食べる」で考えてみる。

1.水平思考

麺つながりから、「美味しいうどん、そば」で考えてみる
イタリアンつながりから、「美味しいピザ」を考えてみる
→ 別カテゴリの美味しい食べ方をスパゲッティにも応用できないかの視点

2.垂直思考
① MECE
 材料の部分を大きく、MECEに分ける。例えば「麺、ソース、具材」

②5W1H
 「何を?=どのような具材を?」
   「いつ?=茹で時間や食べる瞬間(朝・昼・晩) 
 「どこで?=雰囲気のいい場所とそうではない場所」

3.思考の高さを変える
「一流レストランのオーナーっはどう考えるだろう?」
「一流の人はただ食事を提供するのではなく、雰囲気、食器、一緒に飲むお酒やドリンクとの調和などにも気を遣うんだろうな」

4.時系列を変える
「時間がたっても冷めないスパゲッティ」ってどうだろう?

1から4を行き来することで、本質に近づいていくのである。


気づき

悩むな、考えろ→悩んでいても仕事は進まない

悩むっていうのは現状、もしくは将来を悲観して嘆くことなんだよ。すでに現状起こったことで悩むならまだしも、まだ起こってもない将来のことに嘆くなんて時間の無駄だよ

悩むと考えるは同じようなニュアンスで捉えていて、これまで意識することはなかった。記載のとおり、悩むより手を動かせ。

私の場合手を動かすとは、書くこと。書くこととは考えること。そして今回のアップデートは、A3用紙に書くということと、要素分解すること。大きい用紙の方が、考えも広がること、分解とは分けて考えること、を本書から得た。


気づきは高度な教育

人に何かを伝える時、これくらいは言わなくても気づくだろうと考えるのは伝える側の過ち。自分の視点だけで考えないこと。人に気づいて動いてもらうためには相当のインプットが必要。それだけ気づきというのは教育の中でも高度な分類に入ること

自分は分かるから、相手も分かるだろうでは乱暴。相手の不安を取り除いてあげる。不安を取り除くには、安心感が必要となる。その安心感を提供するには、コーチングスキルを始め、引き出しの多さ、つまり継続したインプットが重要。
答えを教えるのは簡単であり、短期的には成果はでる。しかし、自分で気づき行動することこそ、本人の成長となり、長期的視点に立った人材育成といえる。長短のバランス。


目的によって行動が変わる

目的が変わると、その後の行動が変わること
何かを始める前には、しっかりと目的を確認すること

目的=Whyを忘れてはダメ。どうしてもHowに走ってしまいがちになる。Whyがなければ、手段が目的となり、方向性を見誤る可能性がある。WhyーWhatーHowの視点で確認を。


怒りでマネジメントをしない

怒っても出来ない人が出来るようになるわけではないこと
何かを始める前には、しっかりと目的を確認すること

怒るとは、アドラーでいう“原因論”となる。
怒りでマウントをとってもそれは一時的なもので長続きはしない。ということは、やはり目的論。Whyを再認識して、Howを一緒に考える。そうすると、自発的な行動につながる。そう信じたい。

アクションプラン

  • 水平思考、垂直思考、視座、時系列、この思考を習得

  • 考えるとは要素分解。A3用紙で実践

  • 目的論



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