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新時代の医療介護の在り方

世界的に激動の2020年は、医療介護の在り方を誰もが考えたと思う。政府をはじめとした医療計画策定する研究者や医療機器開発、製薬、物流、産業、患者の受療動向が予告なく変化した。おそらく10年ぐらいかけて変遷していくのだろうと想像していたことが、数ケ月という短い期間にあっと言う間に変化したから人々の気持ちや環境がついていかない現象が起きたように思う。特に私が所属するような病院や在宅介護に携わる運営者にとって、経営の危機的状況に陥ったところも多い。この秋から季節インフルエンザが流行ってきたら、益々、状況が悪化する施設も出てくるかもしれない。

👇新型コロナウイルス感染症の影響等に関する特別調査結果:  2020 年 6 月
https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/hp_survey_202006_covid.pdf

人から人に伝播する感染症を施設内にいれないための予防対策に必要なこととして、政府が提唱する【密をさけ、手洗いをする】が、誰でもすぐにできる行動なのだが。。

病院介護の現場では、それ以上に着用する服やマスクの素材、口や鼻から漏れ出る感染源を防護する必要がある。理由は言わずもがな、自分が周りに伝播する媒体にならない為である。それだけ人と密接に関わっているのだ。患者が普段見ているスタッフだけでなく裏方で働いている者も細心の注意を払って防護する必要がある。裏方にいても、直接患者と接しているスタッフと接触することも多いのだ。

連日大きく報道されたから一般の方々にも知られたと思うけど、医療関連の物流が本当に必要な現場に届かない状況が発生して、今も手に入りにくい物がある。(N95という種類のマスク)これを機に、国内生産と雇用を見直した部分もあるだろう。

何が正解なのかわからない

薬品においても日本開発薬と海外品の効能情報が、様々で何が本当で嘘なのか知識を持った専門職ですら判断しずらい状況なんだよね。まだ解明されていない事が多いから、次から次へと分かった事が発信されるから数日前まで正しい(らしい)とされていた検査方法も不確実と報告されたりする😅 だから、数年後、この2020年を振返って「検査や対策治療に関する情報を得るタイミングや関わっていた人材」を反省する事があるかもしれないと思うのは私だけじゃないはず😶

市民も病院や施設に行くと感染するかもしれないと怖がって、今じゃなくてもいいや。と我慢したり、防護に必要な物品が手に入りにくくなったことで通常診療を躊躇う開業医も多くあったよ。だから一般的な診療所(クリニック)や中小病院・施設に通う患者が激減したんだよね。確かに病院や施設に行くことで感染する危険は高くと思うのは仕方ないと思う。

通わなくても待てる状態ならその方がいいと思うけど、誰がそれを判断するのかしら?それこそ医師や看護師、セラピストといった専門職に診断してもらうから確定することで、そこに行かず自己判断してするのは良くないと思うよね🙄

2020年の状況はいずれ来るはずだった環境が加速しただけ

人口減少に伴って病院介護に関わるハード(建物や機器)とソフト(技術や人材)の必要性を地域単位で共有していくことが計画されていたので、いずれ病院介護の在り方が変わるのは推測されていたんだよね。それが予定より早くその状況がきたから急激に合わせていかなくちゃいけない。

もうテクノロジーでサポートするトランステック(意識変容技術)の時代になっていると気づいた人が増えてきたんじゃないかな。AI(人工知能)を活用していくことは避けられないし、むしろ仲良く共存していける場が残っていくのだろうと思う。

例えば、病院に通うことを不安に感じている方や、病院施設に来る前に予め予診して感染の危険を予防できる診断システムを簡便に使えたら、非接触的に現実(リアル)診察に近い環境を実現することができるといいな。

世界が感染症をきっかけに経済が低迷し、食糧難も起きている。デモやテロも多く勃発し戦争を引き起こしそうな状況で混沌と、どんよりとしているけど、明けない日はないし、太陽が昇らない世界はないと思う(めちゃ古臭いけど本当にそう思っている😊)

テクノロジーの力を借りることで働き方の変革を加速させるしかない。もう政府や専門家が企業と共に日本を変えている。わざわざ元に戻ることはしない。今は悲しい事や不安もいっぱいあるけど。。。

5年ぐらい経って

「世界が平穏になって笑顔が増えてよかった」

「あぁ・・・このために必要なことだったのかもしれない」

という風に思えるようになっていると思う(そうであってほしい)。いまある医療介護の常識が、まったく新しい概念になっている可能性が高い。病院に行かなくても血液検査も簡単にできたり、オンラインで遠隔診断できたりAIの機能を活用してオーダーメイドで調剤や栄養管理もできるようになっているんじゃないかな。

人の関わりが減る事で、間違いや事故も減るかもしれない。

だけど今の職を失い悩める人もでるかもしれない。

テクノロジーじゃなくリアルの人が関わることの価値が、今以上に高くなる時代になるかもしれない。できれば、私は、リアルに喜んでもらえる側の人でいたいと思う。

これを読んでくれた方は、5年後の世界やその中での自分と周囲を想像しているだろうか。互いに笑顔が増えた世界で会いたいと思う✨

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