パッケージデザインの役割は広告かブランドか!?
◆ パッケージの広告的役割
パッケージデザインには、広告的な役割があります。例えば、「これは新商品です!」「これは期間限定商品です!」「この商品の特徴は〇〇なんです!」など、パッケージデザインで消費者に伝えたい内容や特徴をしっかり伝え、手に取ってもらう、これが広告的な役割です。よく、包装やパッケージデザインは ”サイレントセールスマン” と言われていますが、まさに売り場で生産者の代わりに消費者に商品の良さを伝える営業マンとしての役割を果たしています。
◆ パッケージのブランド的役割
また、パッケージにはブランド構築的な役割もあります。パッケージデザインは、消費者の頭の中に刻まれる大切なブランド資産です。例えば、真っ赤な缶を見るだけで、「これはコカ・コーラだ!」とか、水色いパッケージを見ると「これはポカリスエットだ!」などとイメージすると思います。
ここで問題です。以下のシルエットから連想する商品はなんでしょうか??
多くの方が「これはヤクルトだ!!」とお答えになったのではないでしょうか。
このように、パッケージの色や形を見るだけで、その商品が自然と頭の中に浮かんできます。これが、パッケージデザインのブランド的な役割です。
◆ 結論 ~パッケージデザインは広告かブランドか!?~
では、パッケージデザインの役割は広告なのか、ブランドなのか・・・。結論、両方の役割があり、その役割は商品ライフサイクルとリンクします。
新商品の時は、まずパッケージデザインが目に留まり、手に取ってもらい、買ってみたいと思ってもらうような”広告的役割”が必要となります。しかし、徐々に売れていき、商品認知が進むにつれて、”ブランド的役割”が重要となってきます。発売開始時から時間をかけて、チラシ的役割からブランド的役割へとパッケージデザインの役割は変わっていきます。
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