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マイナスの言葉よりプラスの言葉・・・。素直にそう感じた出来事。【ファミリービジネス】

今回は、約30年ほど前、私が高校生の頃のお話です。

当時のフルーツランドのピークは、
10月〜12月の団体旅行シーズンでした。

特に料飲部における昼食のお客様は、
少ない日でも450名、
多い時では、
なんと!2,000名の日が続きました。

朝早くから準備開始、
お昼時間に間に合うか毎日ギリギリです。

何とか間に合ったとホッとしているのも束の間、
お客様の対応が始まり、
その後は、後片付けと明日の準備が始まります。

当時高校生だった私も戦力として手伝いをしておりました。
とにかく、その忙しさを経験すると、
学校の方がどれほど恵まれているか、
仕事はどれだけ大変かを実感しておりました。

さて、
そんな忙しさに追われていたある日の出来事です。

その日も、準備に追われていました。
12時にはお客様が一気にご来店します。
間に合うかどうかの瀬戸際です。

11:55分、
当時の社長(父)が、レストランに上がってきました。
間に合うかどうか心配になり、声をかけにきたのです。

「大丈夫か、間に合いそうか?」

心配そうな顔で話しかけてきました。
私は、忙しさに加え若さもあり、こう答えてしまいました。

わかるか!!大変なのは見ればわかるだろ!

次の瞬間・・・、

皆の前で、思いっきり注意されました。

私も周りのスタッフさんもビックリ!!

そして、こう言われました。

「大変や疲れたというマイナスの言葉は、人を引っ張ってしまう。」

「お前が疲れた顔や態度をとったり、疲れたというマイナスの言葉を発すると、皆を引っ張ってしまい、余計に疲れさせてしまう」

「忙しいのはみんな一緒、だから、マイナスの言葉を使ってはいけない!」

「プラスの言葉で、皆をプラスの方向へ引っ張れるような人間になりなさい!」

と言われたのです。

正直・・・、

「なるほど!」と思いました。

「疲れた」や「大変」という言葉を使うと疲れが増す気がします。
マイナスの言葉は、伝染力があり、
他の人を悪い方向性に引きずり込んでしまいます。

それからは、
仕事中、どんなに忙しくてもマイナスの言葉は、
使わないよう心がけました。

あの時、あの現場で注意されているからこそ、
不思議なくらいスっと納得したのでしょう。

小さい頃から手伝いと称しての仕事でしたが、
今になると大切な経験だったと実感します。

今と昔を比べると、
仕事のスタイルは大きく異なりますが、
大切な事は変わらないと思います。
私も次世代の子供達に伝えていきたいと思います。

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