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【オーストラリア留学体験記】

はじめに

こんにちは!菅原大貴です。

今回は、僕がオーストラリアのブリスベンに1か月間語学留学していた時の経験談を綴ってみようと思います。

まずは、留学しようと思ったきっかけをお話しします!

僕は大学に入学してから2年間、バイトをして友達と遊んでを繰り返す日々を送っていました。

「もっとほかの何かをしたい!」とは思いつつも、何をしたらいいのかもわからない。ずるずると時間だけが過ぎ去ってしまっていました。

就活のことを考えてみると、不安になるばかり。この時「大学時代で頑張ったことある?」と聞かれても、なにもありませんでした。

そこで、なにか一つでも頑張ったことを作らなければ、と焦りだしたのが大学2年生の冬。

そんな時ふと目に入ったのが、大学生協にある「留学ブース」でした。その時一緒にいた友達が、海外に行ったことがある友達で、「俺ももう大学生だし、一人で海外行こうと思ったらいけるのかな」と思うようになりました。

僕はもともと海外や異文化に興味があり、ぼんやりとですが「いつか行ってみたいなあ」と思っていました。また、洋楽が好きだったので、洋楽の歌詞を使って英語の勉強もしていました。

そんなとき、別の友達がアメリカに留学するという話を聞き、「留学するならこのタイミングしかない!」と思いました。

このような、就活のためという不純な動機ですが留学することを決意しました。

家に帰り、「留学したいんだけど、、、」と親に切り出すと、「いいじゃん!」と意外とあっさり許可を貰え、早速この日から本格的に留学の準備を開始しました。

留学する国をオーストラリアに決めた理由は、時期が2月だったので「オーストラリアは夏じゃん!」と思ったからです(笑)

このような経緯で、僕は2月から3月までの1か月間、オーストラリアへと渡ることとなりました。

1. 日本との違い

ここからは、僕が肌で感じたオーストラリアと日本の違いについて紹介します!

バス
バスの運転手はみんな運転が荒く、座れないときはかなり揺れるので体幹のトレーニングをしているようでした(笑)でも、日本とは違い乗るときには「Hi、Hello、Good morning」などのあいさつをし、降りるときには「Thank you」とお礼を言うとても良い習慣があり、朝からすがすがしい気持ちになれました。

怖いおじさん
チャイナタウンはブリスベンの中で一番治安の悪いところで、土砂降りの中傘もささずに裸足で叫びながら歩いているおじいさんがいました。そのおじさんは車がバンバン通っている車道のところを渡り始めて、車を指さし「Fuck!!」と言って車を止めて渡っていきました。車の運転手はもうお手上げの様子で、やっぱり変な人はいるなーと思っていたら、案の定警察が来てそのおじさんは捕まっていました(笑)

気さくなおじさん
休日に昼間から友達とビールと飲んでいると、隣のおじいちゃんが話かけてきて一緒に飲むことに。そのあと、ニュージーランド人の25歳くらいの青年もふらっと加わり、4人でわいわい飲みました。このように一人で酒場まで足を運び、どこかに混ぜてもらうというのは、日本ではあまりないなと思いました。

警察
サンシャインコーストからの帰りに、急に駅の改札で警察犬に囲まれました。特に何もなかったですが、やっぱり夜になると変な人もいっぱいいるから警察も警戒態勢を強化しているのかなと思いました。

万引き対策
薬局を出ようとすると出口に立っていたいかついおっちゃんに「鞄の中を見せて」と言われました。こういう防犯対策も日本ではないなと思いました。

番号札
日本だったら番号札か何かを渡されて出来上がったらその番号札と引き換えに商品が提供されることが多いですが、オーストラリアではそういったことはなく商品が出来上がるとレジの横に置いてあり、それを各自で持っていくというスタイルでした。僕は自分のかどうか店員に確認して持って行ったつもりでしたが、実際は友達の商品を間違って持って行ってしまっていました。オーストラリアのような治安がいい国だからこそできるシステムだと思いました。

営業時間
休日に水族館に行こうとしたのですが、営業時間が15時までで断念。オーストラリアの店や施設は早く閉まってしまうところが多く、土日は15時くらいに閉まってしまうところが多かったです。平日も大体のところは17時には閉まっていて、24時間営業の店が多い日本はすごいと思いました

雨が美しい?
サウジアラビアからの留学生が雨を見て「Oh!Beautiful!」と言ったのが印象的でした。なぜか聞いてみると、サウジアラビアは雨がほとんど降らないらしく、気温が50℃近くまで上がることもあり、ブリスベンは寒いとまで言っていました。また、オーストラリアにいる人は雨が降っているのに傘をさしている人がほとんどいませんでした。僕は雨に悪いイメージを持っていたので、雨が美しいという考え方は斬新だなと思いました。

トイレのカギ
学校帰りのバスの中でお腹が痛くなり、降りる所も間違えて大変でした。降りてもなかなかトイレは見つからず、店に入り店員に聞いてみると「トイレは外にある」と言われカギを渡されました。トイレには鍵がかかっており、焦っていたのでなかなか開けることもできず危なかったです(笑)

タイのゲテモノ料理

タイ人の留学生にゲテモノ料理を作ってきてもらいました。作ってきてくれたのはコオロギとかなにかのさなぎが入ったつくだ煮で、見た目は完全に昆虫でした。でも食べてみると味がとてもおいしくて見ないで食べたら全然食べられました。少しだけ虫の内臓が残っているのもあってそれは虫臭かったのですが、、、コオロギの足は、川エビのから揚げみたいに口に刺さってきて痛かったです(笑)

2. 学校での授業

ここからは、語学学校ではどのような授業をしているのか紹介します!

まず、初日は校長先生とスピーキングのテストを行い、全員がテストを終えるとコンピューター室に行き100問の文法問題をパソコンで解きます。このテストの結果で、初めのクラスを割り振られます。僕は50点で、一番下のクラスでした(笑)

授業は午前と午後に分かれていて、午前は全員でテキスト中心に講義を受け、午後は、取っている人だけでゲーム感覚の講義を受けるというものでした。

金曜日には毎週テストがあり、その結果次第でクラス移動ができました。

月曜日にはちょっとした楽しみがありました。それは毎週学校に入学してくる生徒がいるということです。この時期はどこの国よりも日本人の留学生が多かったので、どんな人が来るかワクワクしていました。

授業で洋楽の歌詞を取り上げることもありました。僕が通っていた時は、Bruno Marsの「Count on me」や、Shakiraの「Try Everything」Barry Louis Polisarの「All I Want Is You」を取り上げてもらいました。音楽を使った授業は楽しくて、記憶にも残りやすかったです。

3. 観光スポット

ここからは、休日に遊びに行った場所を紹介します!

シティホッパー

シティホッパーは無料で乗れるフェリーでサウスバンクに行くときによく利用しました。天気がいい日は、川に街が反射していて幻想的な景色を見ることができます。2階に上ると、屋根がなく開放的な気分を味わえます。2階は人気なので大体は混んでいます。空いていればラッキーくらいに思っておいた方がいいでしょう。

ボタニックガーデン

公園や大きい広場もあってサッカーをして遊んでいる人やヨガをしている人、読書をしている人がいました。オーストラリアならではの土地の広さを生かした広場は、本当に開放的で最高です。

サウスバンク

サウスバンクはブリスベン市内とは全く雰囲気が異なり、人工ビーチや森林公園、図書館、博物館、美術館、映画館などがあります。博物館はパブリックビーチからすぐそばのところにあり、ここも無料で入場することができます。博物館の1階にはダイオウイカやワニ、カンガルーのはく製があり、ティラノサウルスやトリケラトプスの骨もあって迫力満載です。2階には色鮮やかなオーストラリアにいる魚やフクロウやサギのみたいな鳥、ヒガシウォータードラゴンというオーストラリアにはよくいるトカゲなどの標本が置いてありました。週末には、マーケットが開かれています。一番驚いたのはカンガルーの睾丸を使った栓抜き。その他にも、カエルの形をそのまま残して眼だけ入れ替えた置物や、蛇やサメの皮を使った財布やキーケース、クロコダイルの顔だけの置物、カンガルーの爪を使った孫の手など変わったものが置いてありました。

オブジェ

このオブジェはよく計算されて作られてあり、正面から写真を撮るとブリスベン市内の風景をバックにきれいに撮ることができるようになっていました。

ローマストリートパークランド

大きな広場があり、今すぐにでも横になりたいくらい開放的です。中に入ると色鮮やかな花や木がたくさん植えられていて「自然」って感じです。ヒガシウォータードラゴンというトカゲが、日本で言うとスズメやカラス並みに大量発生していて、異国感がありました(笑)

時計台

ブリスベンのシンボル。高さ92mで最上階からはブリスベンシティが一望できます。1930年完成の歴史的建物で地元産の木材や海外からの大理石を使った内装だけでも見る価値がありました。建設当初からある手動エレベーターで時計台の説明を受けながら最上階まで登っていき、着くとブリスベンシティが一望できます。いつも乗っているバス停やカジノ、クイーンストリートモールなど、上から見るのではいつもと雰囲気が違って面白かったです。

ローンパインコアラサンクチュアリィ

まず入ると、様々な言語で書かれた園内の案内が書かれていることから、いろんな国から訪れる人が多いということがわかりました。奥まで進むと、エミューと戯れることができる広場や、カンガルーに餌をあげられる広場がありました。

また、コアラと写真が撮れるイベントがやっていて、僕も撮ってもらいました。


ご飯を食べるスペースにはいろいろな有名人がコアラを抱っこしている写真が飾られていて、知っている有名人だとJackie ChanやTaylor Swift、Ed Sheeran、日本人だとイモトアヤコやベッキーが飾られていました。

サンシャインコースト

サンシャインコーストはブリスベンよりも北側にあり、移動時間だけで疲れるくらい遠かったです。海はたくさんの人で賑わっており、特に砂浜が印象的でした。日本の砂浜とは違いごみ一つ落ちていないし、砂の粒子が細かいせいか歩く度に「キュッキュッ」と音がしました。砂浜の色は白く、海の色はエメラルドグリーンでいかにも「オーストラリアの海」という感じでした。

ムービーワールド

ムービーワールドに着くとすごく高い乗り物がたくさん見えてワクワクしました。アトラクションももちろんすごかったのですが、アベンジャーズのキャラクターがあちこちにいたのが印象的でした。キャラクターはスーパーマンやバットマン、ジョーカーなどがいて、一緒に写真を撮ることもできました。絶叫系では、急発進急停止が特徴のスーパーマンのジェットコースターが個人的には一番好きでした。絶叫系のアトラクションに乗りすぎて、パレードもお店も見る暇がありませんでした(笑)

バックパッカーズ

ベッドが4つあり風呂とトイレがついているだけの狭い部屋でしたが、新鮮で楽しめました。下のラウンジは洗面所や洗濯機、トイレ、ビリヤード台があり、ベランダは結構広くて喫煙所にもなっていました。朝ご飯は無料で付いてくるコースだったのですが、食欲がわくような食べ物ではありませんでした(笑)

ドリームワールド

初めて乗ったのはTHE CLAWという空中ブランコみたいな絶叫系アトラクションでした。かなり高いところまで上がって落ちるというスリルがクセになり、最終的には3回も乗りました(笑)

また、この周辺にはカンフーパンダシュレック長靴をはいた猫マダガスカルなどの写真スポットもありました。ドリームワールドには動物園もついており、オーストラリアに生息する動物はほとんどいました。ローンパインコアラサンクチュアリと違う点は「トラ」がいたこと。また、ドリームワールドではローンパインにはなかったヘビを首に巻くという体験もできるそうです。

ハーバータウン

オ―ストラリア最大のアウトレットモール。ハーバータウンはゴールドコーストにあり、店舗数はなんと200店舗を超えています。ほとんどが服屋なのですが、スーパーや薬局、カフェ、フードコート、お土産屋さんなどもあり1日中楽しむことができると思いました。ハーバータウンには、無料で飲み物が飲めて、Wi-Fiも使える観光客向けのラウンジがありました。そこでまず日本語のパンフレットをもらっておくことをおすすめします。

4. ホームステイ

ここからは、僕のホームステイ先を紹介します!


僕のホームステイ先は、シティまでバスで15分くらいのところにあり、お母さんのマリアナと、息子のアレックスの2人暮らしでした。生活スペースは、一階と二階とで完全に遮断されており、お互いにプライバシーが守られていて生活しやすかったです

家にはルールがあり、初めに一通り説明してもらいました。シャワー浴びるときはオーストラリアの気候による水不足の関係で4分以内と説明されました

洗濯は週に一回。下着類はもっと多めに持っていけばよかったと後になってから思いました。

朝ご飯は7時半からで、毎朝シリアル。その結果常にお腹が減っていて、日本に帰ってきてから体重を量ると3kg痩せていました。しかし、毎日朝ご飯は食べていたので、日本にいるときよりは健康的な生活を送ることができたと思います(笑)

途中から、ルームメイトがきて4人になり、さらに楽しくなりました。同級生の日本人ですぐに仲良くなりました。一緒にいてすごく楽で、うまくお互い気を遣い合い、プライベートも守りつつ有意義な生活を送ることができました。彼とは毎晩のようにビールを飲んで留学の話や日本の友達のことについて語り合いました。また、放課後にはお互い体を動かすのが好きだったので近くの公園に行き、タバコを賭けてサッカーやバスケの勝負を何度もしていました(笑)


おわりに

僕は、一度日本を離れただけで圧倒的に成長することができたと思っています。何もかも知らない環境に、身一つで飛び込んだことに意味があったのだと思っています。

オーストラリアまでの移動やホームステイ先でのふるまい方、学校での友達作りなど、大変なことばかりでしたが、しっかりやり切ったことで自信が付きました

また、日本を離れてはじめて、日本の素晴らしさを知ることができました。ご飯は正直あまり美味しくなかったし、毎日湯船につかれないことは結構ストレスでした。

ですが、人の温かさに関しては日本にいたときよりも強く感じました。みんな目が合うだけで「にこっ」とほほ笑んでくれて、それだけで僕は安心しました。笑顔には国境を超えて人を幸せにする力があると改めて感じました

皆さんも、是非「ひとりで」海外に行ってみるという経験をしてみてください。きっとこれからの人生の財産となる貴重な体験をすることができると思います。


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