尊厳と威厳
尊厳と威厳の違いについてお話します。
尊厳とは尊く犯しがたい事、神様の尊称などに用いられます。
では威厳とは何でしょう。
威厳とは近寄りがたいほど堂々としておごそかなこと。
江戸時代の武士や大名などが放つ、近づきがたいオーラのようなものをイメージです。相手を威嚇するためにいかめしく放つのが「威厳」です。
「尊厳」と「威厳」について簡単に説明しますと、「尊厳」は「神様や気品溢れる犯しがたいもの」にたいして使用しますが、「威厳」は身分の高い人を厳しむことに使われる場合が多く、「尊厳」の意味のなかに「威厳」が含まれていることが多いです。
威厳が全くないような人でも尊厳を保つことは出来る
一方で、「尊厳死」など「威厳」のあるなしに関わらず「尊厳」という言葉が成り立つこともあります。
最近ではネットマナーとして立場関係なく、相手の尊厳(dignity)を保てとよく言われます。
この英語のdignityはもとは「王政に対しての威厳」のような意味で使われていたのですが、「品格」の含意も意味しています。
たまにネット上で「威厳」に満ち溢れたまま、一方的に会話をまくし立てる人がいますが、これではいくらありがたいお話をされても、「尊厳護持」に繋がるかといえば、これは全くの間違いで、こんな人には現実でもオンラインでも近づきようがありません。
「尊厳護持」には立場を超えたdignity(尊厳)に現場が納得し、最終的に共感するような「ブランディング」が必要です。
厳めしげに物言いをするのではなく、どこまでも謙虚な振る舞いを行うのが近道であると思います。
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