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【仕事】面接でカミングアウトしたら結果採用になった話

先日、採用前向きの面接中にゲイであることをカミングアウト→音信不通になった記事を書いた。

カミングアウトが理由なのかは、もはや僕にはわからない。
が、面接官の空気感が少しきまづくなったと話した。

「ちょっとめんどくせー。」と思われたのだろうか。

多分そうだと思う。そもそも面接時に「性的嗜好」をいちいちカミングアウトされても、向こうは「企業面接」であり、聞きたいことは「どれだけ会社に貢献できる人材か、その能力」である。

「そんな話聞いてないし、言われても汗」が正しい反応だと思う。
そう思う。しかし、敢えてカミングアウトした。

僕自身も、自分のアイデンティティは大事だし、
「別にゲイでいいじゃん。個性でしょ?」と言われたい。
ゲイである自分を認めたい。
相手にとって僕がゲイであるかどうかなんてどうでもいいことの方が多いだろう。
僕自身も、仕事をする上では自分の性的嗜好なんてどうでもいい。
しかしそれでも、敢えて伝えるようにしたい。

「LGBT+の人が身近にいて、自分の会社にもいるよー。」
そんな社会だと、当事者は凄く過ごしやすい。
僕は台湾で働く中でそう感じた。

台湾と比べると、日本はそういった、
〇〇は、こうある「べき」の既成概念が強い。

日本女性は細くて、白くて、脱毛してて、化粧ばっちり、美容にこだわる人が多いが、社会の影響が大きいのではないだろうか。
「そういう人がモテるし、社会的な得をする。」だからこぞって女性は誰かが作っている「共通の理想像」を追い求めがち。なきがする。これは僕の感想だが。

「美しい」、「ブス」の感覚は人によって違うが、何を持って定義するのだろう。

「太っている」の定義は?BMI値?見た感じ?

僕は筋肉にセクシーさを感じる。
だから、自分もその体型に近づきたいからジムに行く。

イチローのようなヒゲが好きで、自分もトリミングして整えている。
自分がなりたい自分を目指している。つもり。

方や日本のトレンドは、脱毛したツルツルの白い肌にセンター分けの前髪がモテる!とか。ファッション雑誌は流行りをつくる。

女性=こうあるべき
男性=こうあるべき
家族=こうあるべき
社会人=こうあるべき が日本社会では常に付きまとう。

教科書の回答と異なると、それは間違い。
先生はそんなこと教えてません。と注意される。

僕はそんな中、細やかながら、抵抗したい。
「僕は男ですが、男が好き。そういう人生を送ります。」
「一般的」ではないかもしれないが、そういう奴も近くにいます。と伝えたい。
だから、いちいちカミングアウトしている。

とはいえ、面接に関しては人を見て伝えるようにしていて、
自分がこの会社微妙だな。とか、
この人とはウマが合わないな。と感じたら当たり前だが言わない。
今後関わりがない人に、性的嗜好を伝えても、
それこそ変な奴で終わるだけだから。当たり前か。

そんなこんなしているうちに、とある企業に採用してもらえることになった。
ビデオ面談→直接会って面接の流れで、ちゃんと仕事の話をした上、
社長との雑談時間でYoutuberとして作っていた(ゲイである事がわかる)名刺を渡してみた。

社長「あー、ってことは〇〇さん、ゲイってこと?」
僕「はいっ!」
社長「へーいいね!」
社長「今度一緒に2丁目で飲もうよ!行きつけのバーあるから。」
僕「はいっ!行きつけあるんですね笑」

あっけなく、受け入れてもらった。

同性婚を認めるのか?!と政界では慎重に問題定義されていたり、
とある宗教思想では同性愛を認めないとか、めんどくさいことはいろいろあるが、
一般企業の多くの人は、性的嗜好が何かなんていい意味で「気にしない。」
はっきりいってその人がいい人なら、別にどーでもいいのだ。

現代社会で、あいつゲイだから関わるのやめよーぜ!と意地悪してくる人は、
時代錯誤の「非常識」としてSNSでは扱われるだろう。
時代は変化している。

この記事を読んでいるLGBT+の人全てにカミングアウトを推奨するわけではない。
仕事と関係ないことだし、そんなことは個人の自由だ。
ただ僕の経験をシェアすると、メンタル的に結構楽で、「居場所感」がグッと上がる。親しい上司や同僚が知ってくれているだけでも、全然違うと思う。

僕は好きな男性のタイプとか、過去に同僚と話してきた。
「わかる、それ!」とか「確かに、俺も女性のそういう仕草すきかも」とか、
役職、性別を問わず楽しく会話できたこともある。

もし迷っている人や、苦しんでいる人がいれば、安心してほしい。
今まで思っていた「カミングアウトしにくい社会」は良い方向に変化しているし、これからも変化していく。

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