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私はこの日を待ちわびていた。2019年7月4日、ヒメヒナはついに覚醒する。

【お断り1】筆者は「ジョジ民」で「めぐるーまー」で「ディナー」で「メイト」で「朝ノ衆」で「バルス箱推し」です。従って、本文章には多分な偏見などが含まれます。また、本文章は筆者の個人的な見解・主張であり「VRonWEBMEDIA」「株式会社81plus」の意見・主張を代弁・代表するものではありません。
【お断り2】本文章には、VTuberにおける、いわゆる「中の人」(「魂」「演者」など)に言及する内容が含まれていますので、お読みになる前に予めご了承くださいますようお願いいたします。



箱推ししているバルスの夜子・バーバンクさんが初の生配信で銀河アリスさんと極上の漫才を繰り広げている中、私はこの二人の新曲MVプレミア公開に釘付けになっていました。

私が「このVTuberがすごい!」で一番最初に上げたVTuber、それが「ヒメヒナ」のお二人です。私が初めて推しているファンの呼称を明示的に使ったのも、彼女たちのファンを示す「ジョジ民」。私には彼女たちにそれほどの思い入れがあります。
これは最推しである「MonsterZ MATE」とは全くベクトルの違う思い入れです。

あれは昨年の10月のことです。私はmstdn.jpにこんなことを書きました。


2018年10月14日
大森弘昭 / alicebooska @HiroakiOhmori
#Vtuber#田中ヒメ #鈴木ヒナ 」による #米津玄師#lemon 」カバーを聞く。四天王を除けば今一番勢いがある二人が昨日発表したMVは、前々作「#劣等上等 」を遥かに上回る凄みに満ちている。1日半ですでに24万再生を超えているのも当然の結果だろう。
https://www.youtube.com/watch?v=fxenYOQDXj

※上記動画は現在閲覧が出来ない状態になっている。理由は公開されていない。

弊社サイトの性格上、 私には #Vtuber の情報は滝のように入ってくるが、この #田中ヒメ #鈴木ヒナ 、そして二人を支える「 #田中工務店 」の存在が異質だった、頭一つ抜け出しているとかいうレベルではない。Vtuberでビッグバンを起こした #輝夜月 を遥かに超えたクオリティとポテンシャルを内包しているのは明らかだった。

彼女たちを追いかけ始めて気づいたことがある。それは #輝夜月 との共通点の多さだった。ジェネリック輝夜月と当初呼ばれた田中、調査している限りおそらく企業体ではない制作集団としての田中工務店とAOグループ、そして……これはタブーであることを承知で書くが、「中の人」とされる人物が双方とも「#niconico 」の文脈にて活躍をしていること。

AOグループ…当時輝夜月さんの活動をサポートしていたと言われる「AO」氏を中心とするグループ。過去に所属し、現在は活動を終了した事務所「THE MOON STUDIO」との関係性は明らかになっていない。
(2019/10/30追記)輝夜月については運営会社が判明している他(株式会社VIC)https://www.vic-inc.jp/ 、音楽面ではSACRA MUSIC(ソニー傘下)とマネジメント契約を結んでいる。

このことに気づいたことで、#ヒメヒナ が内包する壮大な可能性の高さを思い知らされる。二人の長きにわたる経験に裏打ちされた歌唱力とキャラ力、田中工務店を含めた制作スタッフ・協力者達の「エグさ」(褒め言葉です)、そして何よりも、ヒメヒナ・スタッフ・協力者を含めた関係者ほぼ全員がニコニコで「結果」を出してきた人たちであることの意味を私は知り、驚愕した。

ヒメヒナ・スタッフ・協力者を含めた関係者……この時点で「田中工務店」として活動していることを公言している人物はごく一握りだった。7月4日にメンバーの一部が正式に公開されるまで、この時点においてこの記述はあくまで憶測の域を出ないものであったことを留意してほしい。

ここからは私の妄想だ。
おそらく、 「 #田中ヒメ #鈴木ヒナ 」を中心とするプロジェクトそのものが、ニコニコ・特に「歌い手全盛期」に創造の才能を開花させた人々による「リベンジ」なのだろう、と感じずにいられない。
リベンジという言葉はふさわしくないかもしれない。ヒメヒナの二人は異なる時間軸の現在においても活躍を続けており、そこに「復讐」の文脈は存在しない。だが、この奇妙な一致はなんだ? この異常なまでのクオリティをどう説明すればいい? これが大きなバジェットを抱えた企業案件でない(MdNの記事がそれを示唆している)と言うのなら、彼らはどこにゴールラインを引いているのか?

ニコニコの「歌い手ブーム」「ボカロブーム」を肌で感じてきた私には、彼女たちの走り方からあの頃の強烈な熱狂の時と同じ匂いがする。ニコニコが一番自由で、無敵タイムのようにあらゆる才能が開花していったときの頃に感じた「凄み」の匂いだ。
そして、その匂いは「 #lemon 」のスタッフロールからもプンプンしてくる。ATYに加えて「that」氏の名前が刻まれていることに、私は一人、打ち震えた。

これは、あの頃の「檸檬」の匂いを知っている人たちによる。壮大な「再起劇」なのではないか。

もしこの妄想が本当ならば、もう安心だ。

おそらく、今後の #VTuber シーンは「歌い手・ボカロ世代」を中心に回る。圧倒的なクオリティとポテンシャルを携えて。
そしてその中心には「 #田中ヒメ #鈴木ヒナ 」ががいることは間違いないだろうし、彼女たちによって、数年来の「リベンジ」は達成される。
ニコニコの絢爛期を生きた者にとって、これほど痛快で感慨深いことがあるだろうか。

>>転載ここまで

MZMさんの記事でも書きましたが、私はniconicoと10年以上の付き合いになります。あるときは生主として、あるときはニコニコ大百科の編集者として、あるときは著名文化人の公式チャンネル運営者として。

私はこの10年もの間、niconicoで活躍をしてきたたくさんの才能を見続けてきました。その中にはアンジョーさんも、コーサカさんもいました。
そして……、田中ヒメさん、鈴木ヒナさんの「 」も。

このことを知ったときにmstdnで書いたのが、上の叫びです。


PANORAの広田さんがこんなことを書いていらっしゃいましたが、これはまさしくその通りで、現在のVTuber界隈においてもniconicoをベースにしてきた人たちが数多くいらっしゃいます。niconicoで自らのクリエイティビティを開花させ、具体的な活動の場としてniconicoで水を得て泳いできた方たちです。私は、そんな方たちの活躍が、niconicoだけでなく他の世界でも花咲くはずだ、と信じてきました。
だから、あの時に「これはリベンジなのだ」と妄想したのだと思います。本当のところはわかりません。プレイヤーの皆さんの思いは人それぞれです。でも、私には、ヒメヒナの二人の姿に、甘酸っぱくてほろ苦い「檸檬」の匂いを感じたのです。

この書き込み以降、私は「ジョジ民」であることを自覚するようになりました。「ヒトガタ」の大ヒットに涙し、「バーチャルさんはみている」で彼女たちが夢見ていた「歌でアニメに出たい」という願いを叶えたことに号泣した私がいました。
でも、ヒメヒナのお二人はこんなもんじゃない、もっと羽ばたける筈だ、だって、「あの人」と「あの人」の実力なら、そこにATYのお二人が翼を授け、niconicoで活躍した類まれなる才能と叡智が本当に私の妄想どおりに結集しているのなら、こんなところで終わるはずがない、と思い続けていました。


そして。

この思いは、どうやら報われたようです。

Vtuberのヒメヒナ(田中ヒメ・鈴木ヒナ。田中工務店)は4日、自身のYouTube生配信及びTwitterにて、9月27日に六本木EX THEATERにてワンマンライブを開催する他、公式ファンクラブの開設、及び公式サイトのリニューアルを発表しました。

発表されたのは「1stワンマン」「公式ファンクラブ発足+公式サイトリニューアル」「「ヒバリ」MVが5日にプレミア公開」の3つ。

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私もその場で速攻「名誉ジョジ民」(有料ファンクラブ会員)になりました。が、私の心を一番動かしたのはこれだけではありませんでした。

ファンクラブ・公式サイト運営を「輝夜月」などのファンクラブ運営で知られる株式会社SKIYAKIさんが担当したことと、また公式サイトのリニューアルに合わせ、田中工務店の主要スタッフが新たに公開されたのです。

美術監督:夏虫(夏飴てと)

映像ディレクター:暴徒

音楽ディレクター:大山徹也(てつぴっぴ)

ダンスの先生:明香里 / 夕香里(ATY・公開済、初クレジット)

まさか、MZMの「千年愛」で振り付けを担当した「暴徒」さんが映像ディレクターとして、超パーティーなどの音楽Dなどを歴任されてきた大山徹也さんが、たかぴぃさん(ボカロP・代表曲に『Creator's Real』など)と共に音楽を担当されていたとは……、ていうか、てつぴっぴさんって大山さんだったんですね。

この公開に合わせ、全MVのクレジット表記が現在のクレジット名にすべて書き換えられる、という徹底ぶりでした。

そして、

ついに田中工務店の公式Twitterも活動を開始。中島さんが今の心境をツイートしています。

これで私は確信しました。ついに田中工務店が本気を出した、ヒメヒナはこれで覚醒する、と。

もちろんこれまでも本気を出されていたとは思うのですが、一部スタッフの情報を公開し、公式スタッフアカウントも立ち上げ、そして非常に手厚い特典が満載のファンクラブ開設に至るには、相当の決断と、準備と、情熱が必要だったであろうことは想像に難くありません。

それは一つの大いなる決意表明であると同時に、中島さんの言葉を借りれば、「ヒメヒナの生命をしっかりと守っていかなきゃという思い」の現れに他なりません。

それは、我々ジョジ民にとって「福音」そのものであります。

コーサカさんが5月のライブで「俺らは俺らのやりたいことをやる」と宣言したことが、我々メイトにとって何よりもの拠り所になるように、この田中工務店の決意、そして……

この動画に収録されている「10万人突破記念配信」の時に田中ヒメさんが流した涙と、

4日の配信でお二人が流した涙は、我々にとって何よりもの「福音」になるのです。

私は、お二人が翼を広げ、さらに高みへと羽ばたいていくさまをずっとずっと見届けようと思います。
その先を照らす光が、彼女たちのストーリーを明るいものにするものであることを、心から祈り続けようと思います。

彼女達と、田中工務店の皆様に、幸あらんことを。