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お金に使われない為に

こんにちは。

noteのカテゴリーに「経済・ビジネス」はあるけど「お金」ってないですね。人気のタグにも「お金」は上位にない。人気のタグにあるのはファッションや日記、アート、フード、イラストなどなど、noteが得意とするワードやnoteに求められているタグが並びます。

まだまだ短いですが30数年の人生の経験上ちょっと分かっているのは、これらのワードにコミットしている人にアレルギーが出るワードが「お金」などの世間では「難しい話」とされているワードです。でも大事なので何度も言いますが、お金と無関係で生活できる人は基本的にいません。でも誰もアクティブにお金の話をしたがらない。そんなお金の話ですが、インスタで「お金のこと、知りたいですか?」とアンケートを取ったところ、予想を超える多数の「はい」を頂き、noteでまとめると言ってしまったものですからここに私なりの経験や解釈も含めて書こうと思います。まとめようと決心したのは度々私のnoteで出てくる「西野亮廣」さんのYouTube「【こども用】とっても大切な「お金」の話。」を聞いたのがきっかけです。お金の触りの部分をわかりやすくお話ししてくれています。この動画も一緒に見るといいかと思います。

今世界中のお金のエリートや各国のお金を司る機関の間で話題になっている「現代貨幣理論=MMT」に基づきます。



お金は汚い?

「お金=汚い」のイメージはやっぱりちょっと持っていますよね。でも、このイメージってそもそもなんで持っているんだろう?って考えたことはありますか?この世に産まれて「オギャーオギャーお金は汚いオギャー」って産まれながらにしてお金の汚さを知っている人はいないと思います。それ以外でも労働は善だ。お金は銀行に預けろ。と思っている人は一定数います。日本ではそんな通説がありますが、逆に世界では労働は悪と見做されている国もあります。全てのことに関して言えることですが、あることに対してそのイメージを「善」にしたい人と「悪」にした人がいることを忘れないでください。イメージは情報を使って作るものです。メディアリテラシーを鍛えるコツでもありますが、その情報で得をする人と損をする人は誰か?を常に考えてください。「お金=汚い」のイメージにしたい人は、この西野亮廣さんの動画でもありますが、国です。国民のお金に対する知識が優れることを国は一番恐れています。その証拠にお金の勉強は義務教育で一切行いません。国民を管理出来なくなることが一番の脅威です。※ちなみに私は日本国民の管理者は日本国ではないと思っています。まぁ管理者が誰でも結局のところ上は下を管理出来なくなったりやりづらくなることを一番恐れています。


銀行を発明した人

お金の仕組みを理解するには銀行の仕組みを理解するのが一番手っ取り早いです。銀行という発明の経緯を見ていきましょう。

●昔々、自分の土地に大きな金庫を持っている金細工商人がいました。この人は大きな金庫をちょっとでも活用する為に街の商人とかお金持ちの金貨を預かって保管するサービスをはじめました。金貨を持っているのは結構大変なので皆さんがこのサービスを利用します。金貨を預けた人には預けたことは証明する「手形」が発行されます。そうやっているうちにあることに気が付きます。大量の金貨を預けた人が一度に大量の金貨を取りに来ることはそうそう無いな。だったらこの預かっている金貨を貸して欲しい人に利息をつけて貸しちゃおうじゃないかと。自分の金貨じゃ無いけど。

●そうやって金貨を借りた人は、何かの支払いに使いたので金貨を借りに来たので何かの支払いに使います。仕入れとかなんやらですね。で、この金貨で支払いを受けた方は大量の金貨を持っているのはやっぱり嫌なので結局この金細工商人の金庫へ金貨を持って来ます。それに応じて手形が発行されます。

●この一連の流れから、いつの間にかこの「手形」がお金として商人やお金持ちの間で流通し始めます。例えば自分が何か100万円の支払いを求められました。リフォームとかですかね。100万円分の金貨が手元に無いのでこの金細工商人に100万円預けたと証明されている「手形」をこのリフォーム業者に金貨ではなく手形で支払いをします。リフォーム業者は金貨ではなく手形で支払いを受けましたがこの手形を金細工商人のところに持っていけば100万円分の金貨と交換してくれるので、支払いと認めます。これは「手形」がお金として流通するオペレーションが始まったことを意味します。

●金細工商人はある時に気が付きました。金貨を貸してって言ってきた人に金貨を貸してたけど、別に金貨を貸し出す必要なくね?だって自分が発行した手形がお金として街に流通してるんだから。そこから金細工商人は金貨を借りたいって人には金貨を貸すのではなく手形を貸す、(もしくは発行するという言い方でもいいですが。)という事を始めます。これはこの金細工商人の金庫にあるみんなから預かっている金貨とは無関係にお金を貸し出す事を意味します。この金細工商人結構頭いいですよね。そしてこの仕組みで運営されているのが今の銀行です。現在の銀行の運営はこの仕組みと全く同じでお金を発行しています。こんな事学校で習わないですよね。。


そもそもお金ってなに?

じゃあそもそもお金ってなんですか?と聞かれたときに即答できる人は少ないと思います。実はお金は一種類ではなく数種類ありますがどの種類のお金も共通する機能としてあるのが「貸した」「借りた」を証明する借用証書としての機能です。上記で言うところの「手形」です。例えば銀行から100万円のお金を借りたときに通帳には発行されたお金100万円という数字が印字されます。実はこの数字は、本当に印字されているだけです。書いてあるだけです。ただ、書いてあるだけ。

じゃあ銀行は100万円貸したんだからどっかから100万円を調達しないといけないと思いますが、銀行はどこからも100万円は調達しません。本当に、ただ通帳に数字を書くだけです。なので銀行が貸した100万円はどこにも存在しません。無いものを貸す。これが信用創造と言われるものです。銀行預金は誰かが借りてくれてはじめて生まれるお金です。逆に言うと誰かが借りてくれないと新たなお金は生まれません。100万円を借りてくれた人がこの100万円を使うことによって世の中にお金が回っていきます。

現在、日本全体の家計の銀行預金の額は増えています。上記でも書きましたが銀行の預金は誰かがお金を借りないと増えませんよね。(←大事なので何度も言います)じゃあ日本の家計の銀行預金が増えた分、誰かがお金を借りていないといけませんが、現在主にお金を借りているのは企業ではありません。なぜかと言うと現在日本はデフレだからです。経済があまりよく回っていません。売れるか分からない商品を作る為に大きな工場を作ろうとはなかなかしませんよね。企業の借入はむしろ減っています。じゃあ誰がお金を借りているか?それは日本政府です。日本政府が国債を発行し、負債(赤字)が増えた分銀行預金が生まれて家庭の預金が増えました。よくテレビとかで「日本の借金1100兆円!国民一人当たりの借金870万円!」みたいな表現を見ますが、これ残念ですが嘘です。むしろ逆です。政府が国民1人に870万円の借金している。が正しい表現です。なので国民一人当たり870万円の資産があることになります。次にお金の流れを時系列的に見ていきましょう。


●政府が借りているお金は「日銀当座預金」というお金です。我々国民のお金である銀行預金ではありません。この日銀当座預金は政府と金融機関だけが取引できるお金です。

●例えば政府が銀行から日銀当座預金を100億円借りたとします。この日銀当座預金は民間企業へ支払いが出来ません。なのでこの100億円を小切手にして企業に支払います。100億円の支払いがあったので企業は仕事をします。例えば道路を作ったりオンラインのセキュリティーを強化したり今で言うとマスクを作ったり、給付金にしたり。

●この小切手を企業は銀行に持ち込みます。で、企業の通帳に100億円と印字することによって銀行預金というお金が生まれます。この銀行預金で企業は必要な経費を払ったり従業員さんの給料を払ったりします。政府が借りた日銀当座預金が我々国民の銀行預金になりました。

●小切手を持っている銀行はこの小切手を日銀に持っていきます。小切手と引き換えに日銀は日銀当座預金というお金を銀行に発行します。

※政府に100億円を貸した銀行は国債を100億円分持つことになるので大丈夫?と思うところですが日銀が買いオペするので問題ありません。ここは省きます。

以上が新たなお金が生まれる仕組みと流れです。現在の金融の仕組み上、お金は借金がないと作れません。なので借金とお金が増えていく仕組みです。日本政府の借金はこれからも増え続けます。同時に我々民間のお金も増えます。借金が増えていったらいつかは潰れるんじゃないの?と思ってしまいますが、日本(正確には日銀)は円を発行できます。いくら借金があってもお金を刷れます。なので潰れないし、日本は財政破綻しません。

今月カード使いすぎたなー。スニーカー買いすぎたなー。よしお金を刷ろう。自分の家のパソコンでデータを出してコンビニのプリンターで出してハサミで切って、はいお金の出来上がり!今月も来月も心配なし!もっとスニーカーを買おう!

私たち個人はこんな事出来ませんが、これが出来るのが日銀と日本政府です。最強です。ただしこの必殺技は自分の国の通貨(日本だと円)を刷れる権限が自分の国にあることが大前提です。ちょっと前に財政危機に直面したギリシャの通貨はユーロです。ギリシャはユーロを刷れません。なのでこの必殺技が使えずかなりやばいところまで行って、現在もギリシャ国民はツケを払わされています。


世界一の借金大国ニッポン=世界一のお金持ち国家ニッポン

借金することによって新たなお金を作る。ってことは借金が多いほどお金も沢山持っているってことです。日本の借金(日本政府の債務残高)は世界一です。ってことは世界で一番のお金持ちです。日本の国債は世界で一番安全です(と思ってる)例えば信用がない相手にお金を貸す時ってやっぱり金利は高くなりますよね。お金が戻ってこないリスクが高いから。じゃあ今の日本の国債の金利はいくらだ?4/20時点の10年もので0.025%です。低いっす。危機的状況に陥っていた2012年1月のギリシャは余裕で30%超えてました。めっちゃ高いっす。このことからも日本の債務状況や国債への信用がいかに高いかを表しています。

でも、どうも、日本って借金の事ばっかり言われます。ここで最初の考えに戻りましょう。国民がお金に強くなると国は管理出来なくなります。なので執拗に日本=借金だらけのレッテルやイメージを作ろうとします。お金のことに詳しくなると、どうも不都合なのです。

少し前に消費税が10%に上がりました。消費税を挙げた理由に「借金返済」や「社会保障制度の充実」に使用するとのことでしたが借金返済なんてしたら我々の銀行預金が減るし、実際の社会保障に使われている税収分は1割りほど。実は消費税が上がるタイミングで下がった税金があります。これが法人税です。法人税が下がった分の穴埋めを消費税で賄っています。つまりお金持ちの法人には優しく、消費をする一般人には厳しくなっただけでした。

国民一人一人がお金の仕組みや税金の仕組みを理解し、議論出来るレベルになっておけば消費税10%の増税は全く必要なかったと結論が出たと思います。むしろ消費税0%でも問題ないねって気がつきます。


お金は良き相棒

お金はただの道具です。でもこの道具の仕組みや性質を柔らかい感性をもって解釈しておかないと我々はこの道具に使われる道具になってしまいます。お金に使われるよりも、やっぱりお金を正しく使い(消費ではなく投資をし)自分の自己実現や理想を叶えるための良き相棒として接することが大切です。自分の親世代やおじいちゃんおばあちゃん世代は「貯金信仰」がとても強いです。それでもよかった時代を生きていましたが、これからの時代を生きる人にとっては、それではもうダメだと気がついていると思いますが、でも何をどうしたらいいか分からない。そんな方が少しでも前に進むためのきっかけになればとの思いやインスタのアンケートの反応を見てこのnoteをまとめました。

どんなスポーツでも競技でもビジネスでも「ルール」を知らないと勝負にすらなりません。どんな人も無関係でいれない「お金」のルールや仕組みを知り、理解し、自分の自己実現の為に利用してやっと意味があります。

お金を知り、実践し、リテラシーを鍛えましょう。自分の自己実現の為に。

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