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The Birthdayと『スラムダンク』に見る「衝動」と「遊び」

MIMIGURI Advent Calendar 2022の18日目(12月18日)の記事です。

株式会社MIMIGURIのメンバーが、以下のテーマから日替わりで様々な記事を書いています。

テーマがたくさん

これまでの記事はこちらのページのカレンダー下にリンクがまとまっていますので、是非ともチェックしてみてください。

こんな人たちが書いています

本記事では、「衝動」「遊び」について書こうと思います。

少しだけ自己紹介

株式会社MIMIGURIの高田と申します。

私は普段、コピーライティング・プロジェクトマネージメントをメインにお仕事をしています。
具体的には、クライアント企業のMVV(MISSION / VISION / VALUE)、企業理念などの言語化や、Webの記事作成、ブランドコンセプト・ストーリー開発、サービスのネーミングなどを行っています。

過去に言葉にまつわる記事をいくつか書いていますので、この記事を読み終えて気が向いたら、私のページでそれらも読んでいただければ嬉しいです。

ちなみに、MIMIGURIってどんな会社なの? という疑問をお持ちの方は、弊社の代表取締役 Co-CEOのミナベさんのnote(MIMIGURI Advent Calendar 2022の記念すべき初日の記事)をぜひ読んでください。
あっ、でもこの記事を読み終えたからにしてくださいね。約束。

もしかしたら、今回のMIMIGURI Advent Calendar 2022のこれまでの記事17本をすべて読んでここにいる! という猛者の方もいらっしゃるかもしれません。何か学べるかも! という期待をお持ちの方も。
そのような強強の方を満足させられる自信はないのですが(はっきり言うと全くない!!)、がんばって書きます。←この時点で742文字ですって。。

なんでこのテーマにしたんだっけ

さて、やっと本題に入るわけですが、上述した通り本記事は「衝動」と「遊び」をテーマにします。

MIMIGURIでは個人の「衝動」をとても大切にしており、メンバーはみんな自分がどんなことに興味があるのか、何を突き詰めたいと思っているのか、そんなことを日々考え仕事をしています。衝動は個々人で違うため、お互いを理解し共通点を見出したり、違うことを認めた上でそれぞれの衝動を高めていくにはどうすればいいかを、対話する文化のようなものが根付いていたりもします。

また「遊び」においても、「PLAYFUL」という言葉が社内でよく使われるのですが、何事も遊び心を持ってやっていこうぜ! 楽しんじゃおうぜ! ということで、各々が持っている衝動をもとに、遊ぶように物事を行うという感覚を備えている人が多いように思います。

私は言葉を使ってどのようなコミュニケーションが生み出せるのか、どんな物語を描けるか、言葉の持つ無限大の可能性をいかに活かし切るか、といったところに興味があります。

そんなわけで6つのテーマの中で、自分として身近に感じる「衝動」と「遊び」を取り上げることにしたのですが、いざ記事を書こうとした時にテーマに関連することで最近、強く感じたことがあったので、それをメインに書きたいと思います。

これまでのMIMIGURI Advent Calendar 2022の記事とは、少し毛色が違う記事になりそうですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。

そうきたか……遊んでますねぇ

12/3に公開された『SLAM DUNK』の劇場版『THE FIRST SLAM DUNK』。
もう観に行ったよ! という方も多いと思いますが、私はこの記事を書いている段階ではまだ観ていません。おそらく記事公開のタイミングでも観に行けていない可能性が高いので、ネタバレは絶対にやめてください。お願いします。後生だから。どうか……。

ではなぜ、『THE FIRST SLAM DUNK』について書こうと思ったのか。

それは主題歌にとんでもない衝撃を受けたからです。
正確に言うと、主題歌を歌うアーティストのキャスティングに衝撃を受けたから。

オープニング主題歌はThe Birthdayの『LOVE ROCKETS』。


エンディング主題歌は10-FEETの『第ゼロ感』。


どちらも最高にかっこいいバンドで、私も大好きです。
このアーティスト発表を見た時に、10-FEETについてはあまり違和感がなく、というかけっこうしっくりきました。
ですが……、はたしてThe Birhdayは『スラムダンク』の世界観に合うのか、それはとても疑問でした。公式サイトでアーティスト発表があった時点では楽曲の発表はなく、全く想像ができなかったというのもあります。

実際に公式サイトのアーティストコメントでも、The Birthdayのチバユウスケ氏はこのようなコメントを残しています。

オファーが来て正直びっくりしました。こういう話をもらったこともなかったし、スラムダンクのイメージも、読んだことがなかったので勝手に真逆の場所に思ってたので。

『THE FIRST SLAM DUNK』公式サイトより抜粋


ご本人ですら真逆の場所にいると思っていた、と言いオファーに驚いているわけです。
なので、この発表を見た時に思ったのが「The Birthdayをキャスティングした人、めちゃくちゃ遊んだな」でした。
もしかしたら井上雄彦さんの推薦などがあったのかもしれませんが(それらしいネット情報はあるのですが、真偽までは調べていません。ごめんなさい……)。
まあ、そうだとしてもThe Birthdayの起用に関しては衝撃とともに、とても「衝動」と「遊び」のようなものを感じました。

みんなどう思っているんだろう

実際に発表を受けて、ネット上でもThe Birthdayファンと思われる方からの「まさかのThe Birthday」「大丈夫ですか」「スラムダンクのオープニング歌うの?」などの声があがりました。
やはりファンと言えど、それなりの衝撃があったのがわかります。

筆ペンでがんばって描きました

しかし、いざ映画が公開されると、どうやらばっちりハマっていたようで、観た方からの賞賛する声や好意的な感想が多数ありました。この映画でThe Birthdayを知ったという方も一定数いそうですし、新たなファン獲得もできている模様です。さすが。
映画を観てThe Birthdayを知り、好きになった方がいるということは、楽曲の良さもさることながら、きっと『SLAM DUNK』の世界観や映像と見事にマッチしたということなのでしょう。
早く観たい。

結局なにが「衝動」と「遊び」

心配をよそに(誰目線?)、『SLAM DUNK』という作品との相乗効果によって、さらなる高みへと登ったThe Birthday(いや、本当に誰目線?)ですが、『LOVE ROCKETS』という楽曲は、もうThe Birthday然としていて、『SLAM DUNK』を抜きしてもかっこいいです。
映画を観たらおそらくかっこよさに拍車がかかることだろうと思いますが。

私は、このThe Birthday「らしさ」が、いわゆる「衝動」だと感じていて、『SLAM DUNK』という作品のために書き下ろされたとしても、楽曲もチバユウスケ氏の声も、The Birthdayにしか作れない世界がそこにしっかりと存在している。
自分たちが「やりたいようにやった感」が見える。少なくともファンとしてはそう感じるのです。もちろん、いろいろと考えた上で作られた楽曲だとは思いますが、ずっと好きで楽しくて続けている音楽を、自分たちだから奏でられるROCKを、思う存分ぶつけてきた。そんな気がしてならない。

『LOVE ROCKETS』のミュージックビデオは大部分に赤のフィルターがかけられています。見た時は主人公たちがいる湘北高校のユニフォーム(赤)を連想し、「おっ、湘北カラー!」と思ったのですが、夜の街やThe Birthdayのメンバー全員の衣装が黒なのを考えると、主人公の桜木花道が履いているエアジョーダン1の色(赤と黒)のイメージなのかもしれない(ユニフォームも厳密に言えばナンバーとチーム名の部分が黒なので、赤と黒)と、スラムダンクとの相関性を想像したりしました。

The Birthdayらしい世界観とも言えるので想像の域は出ないのですが、『SLAM DUNK』の世界ともリンクしていて、すごく遊び心を感じたミュージックビデオです。

MIMIGURIらしい遊びって?

あらためてMIMIGURIに少し話を戻します。
弊社のメンバーはそれぞれが専門性を持っており、それらを掛け合わせることであらゆるクライアント企業の課題解決のお手伝いや、自社事業の価値創出に取り組んでいます。
一人ひとり強い個性があると思いますし、輝かせるための土壌や文化などもあると感じています。
そういった中で冒頭でも書いたように、MIMIGURIは個人の「衝動」をとても大切にしており、なんでそれが好きなのか、どうして強い興味があるのか、自分が発揮できる価値とは何かなど、メンバーは内省をしながらどんどん自身の専門性という武器を磨いています。

プロジェクトにおける自身の学習目標を掲げて、いかに探求や探索をしていけるかを問い続けている人もいたり。
けしてやりたいようにやるというわけではなく、しっかりと目の前の課題に向き合い、自身の強みをどれだけ発揮できるかを考え、さらには自分たちと関わる人たちと真の共創関係を築けているか、お互いにとって何かしらの学びの機会になっているか、といったところまで思慮深く向き合います。
その結果として、仕事という枠を超えた「遊び」のような状態を作り出していくのだろうな、と思ったりします。

そうはいっても自分の専門性はなんだろう? という問いがふと頭をよぎることもあり、そういうことも含めて日々、自分に向き合っている人が多いかもしれません。

「学び」が散らばっている

「衝動」も「遊び」も突き詰めていくと、ただただ楽しい「学び」に結びついていくのではないでしょうか。これは一つの理想論かもしれません。ですが、私はそのように自分が楽しいと感じながら、自分では遊んでいると思っているうちに、たくさんの知識や技術を習得しながら武器を磨いていきたいです。
武器というと少し怖い気もするので、あらゆる魔法を発動できる杖を仕立てていきたいです。という感じにしておきましょうか(厨二っぽいですが…)。

そして『SLAM DUNK』とThe Birthdayのように、両者が出会い掛け合わさることで高い相乗効果を生む関係。私も仕事や趣味を通して、たくさんの方とそんな関係を築き、一つでも多く何かしらの形にして世に残していければと思います。

まだまだ知らない言葉がたくさんあるので、もっともっと知って、言葉たちと遊びまくって、実験をしながらいろいろな表現の文章を書いていく。それらがクライアント然り、他の何か然り、奇跡的に繋がって面白い化学反応を起こせたら幸せだな。そんなことを考えながら終わりにします。

今年中に『THE FIRST SLAM DUNK』を観に行けたらいいな……。


次回はMIMIGURIの縁の下の力持ち、よっちゃんこと、横川さんです!
どんな記事を書いてくれるのか、楽しみです。
是非、次回もご覧くださいませ!


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