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相続をやってみて | こころとからだに余裕を持たせるためにできること

2022年3月に父が亡くなって、はや5カ月が経ち、
相続関係の手続きも完了しました。

この相続の学びを、自分の体験を中心にアウトプットします。

自分以外の誰かが亡くなった場合
自分が亡くなる場合

いずれの場合も、知って準備しておくことはできます。

事前に準備しておけば、自分も、残される人も、「こころ」と「からだ」に余裕ができると思います。


一緒に学びましょう!💪


相続を学んでおく

相続を学ぶのであれば、FP(ファイナンシャル・プランナー)を学んで資格を取ることをオススメします。

FPで学ぶ6つの領域の1つが「相続」なのです。

私もちょうどFPを学んでいたところだったので、この知識にかなり助けられました

↓ 有料だったのに売れなかったから無料になった記事(笑)


相続の範囲を知る

本来は、「続被相人」(亡くなった人)、「相続人」(残された人)という言葉をつかいますが、

本記事では、わかりやすく「亡くなった人」「残された人」をつかいます

私が関係する2ケースを例に見てみましょう。

①父が亡くなったとき

父が離婚していることもあり、非常にシンプルです。

②私が亡くなるとき

こちらも、妻と子だけなのでシンプルですね。1/2とか1/8というのは法定相続分です。この通りに遺産分割する必要はありません。

「子がいなくて親がいる」「親がいなくて兄妹がいる」場合は、配偶者(常に相続人)の法定相続分は変わってきます。


遺産を確認する

父が亡くなったときは、楽でした。

①通帳、カードは一か所にまとめていた
②保険、株資料は1つのファイルにまとめていた

これをやっていないと家をひっくり返して遺産を確認しないといけないので大変です。これは残された人にはさせたくない作業ですよね。

私自身の場合は、

○通帳、カードは一か所にまとめている
○保険は1つのファイルにまとめている
✖株はネット証券なので資料っぽい資料がない

不動産は自宅のみですが、残された家族向けになにか資産リストをつくった方がよさそうだと感じました。課題ですね。


遺産分割を知る

「相続の範囲を知る」のところで、法定相続分という言葉を出しました。それとともに、法定相続分の通りに分割する必要もないと言いました。

遺産分割の種類は4つあります。

①指定分割・・・遺言による分割
②協議分割・・・相続人全員の協議による分割
③調停分割
④審判分割

私が亡くなるときはどうしようか…
少なくとも、いまのままではとてもお金を任せられません。妻含め(笑)。

そういった課題が見えてくることも学ぶメリットだと思います。


遺言を知る

15歳以上なら遺言をつくれる
ってご存じでした?

人生の中で遺言を見たことはありますでしょうか?
私は一度もないです。

人生ではじめて見る遺言が、自分がつくったもの。
そんな可能性も高いですね。

「遺産分割は、遺言という方法もあるよ」ということがわかるだけでもよいと思います。常識っちゃ常識かもしれませんが。


相続税を知る

難しい話は抜きにして、基礎控除額だけ覚えていってください。

遺産に係る基礎控除額 = 3,000万円 + 600万円×法定相続人

これ以内であれば相続税はかかりませんし、申請の必要もないです。

例えば、私が亡くなる場合は、法定相続人は妻と子どもたちの5人なので、基礎控除額は6,000万円です。

けっこうな額ですね。なので、多くの人は相続税はかからないと思われます。

こちらのサイトによると、亡くなったら相続税を払う必要がある人は8.8%(亡くなる人の割合)らしいです。


節税対策を知る

対象になる人は少ないとはいえ、

相続税を払うくらい金持ちになってやるぜ!

と思っているかたもいるでしょう。私のように(笑)
脱税は犯罪ですが、法にのっとった節税ならOKです。

そんな節税対策もちゃんとありますので、基礎控除額を上回りそうになったら検討してもよいでしょう。


実際の遺産分割まで(体験)

では、父が亡くなったときの実際の遺産分割についてざっくり振り返ってみます。(役所の手続き等は一部省略しています)

✅相続範囲の確認

これは、私と妹だけのシンプルな関係でした。
法定相続分は、私が1/2、妹が1/2となります。

✅遺産の確認

①通帳・カードは、まとまっている。
②保険・株資料は、まとまっている。
③不動産はない。
④車はない。

✅遺言と遺産分割方法の確認

遺言はありませんでした。
したがって、私と妹は協議分割をすることになります。

もめる要素もないので、10分くらいの話ですんなり終わりました。株は半分にすると面倒なので、株をやっている私が引きとることにしました。

協議分割の場合は、遺産分割協議書をつくります

こんなやつ。フォーマットは自由です。

✅各種契約の確認

父の家が、親戚と口約束(契約書なし)で借りた借家だった。というのが、一番困ったやつでした。

父がヘビースモーカーだったこともあって、すごいもめましたね。

電気、ガス、水道、携帯、保険、介護関係は、書類をまとめていると楽です。

ただ、契約を停止しても最後の引き落としはしばらく先なので注意が必要です。

書類がない契約は通帳の引き落としがあれば、そこから追っていくしかないでしょうか。

✅手続き

銀行の口座は、死亡の連絡を入れると凍結されてしまうので注意が必要です。特に引き落としのある口座ですね。

一方で、準備を進めるために、口座の相続(解約)時に必要な手続きと書類は確認しておく必要があります。

これが銀行によって微妙にちがったり、遺言ありなし・遺産分割協議書ありなしで必要書類が変わったりとなかなか面倒です。

基本的には以下が必要です。

・遺言または遺産分割協議書(原本の提出が必要な場合がある)
・亡くなった人の生前~死亡までの戸籍(複数になるので注意)
・残された人全員の戸籍謄本
・残された人全員の印鑑証明書

遺産分割協議書が原本で必要な場合は返してくれます。その他の書類を返してくれるかは手続き先によりますね。

なので、書類をとるのが手間な場合は、必要な手続き分+予備の書類を準備しておけば安心です。

また、手続き先独自の書類にも残された人全員の署名と実印が必要になります。

なので、残された人で書類のやりとりを何度もやる必要がないように、書類を全部取り寄せてまとめて発送するようにしましょう。


中でも、保険(がん保険の死亡、入院、通院)は面倒でした。

医師の診断書が必要なのですが、「診断書は病院に直接受け取りにこい」と言われて何度も往復することになりました。遠方だと大変です。


株は、手続き的には銀行口座と似たような感じです。が、配当が配当金領収書でくる場合は別途手続きが必要なのでこれまた注意が必要です。

ちなみに、私自身がつかっている証券会社と父の証券会社が違いました。

2つの口座で運用するのは面倒なので、損失は出ましたが父の株はタイミングを見て売りました。


手続き書類提出から入金までの時間はまちまちですね。書類が届いて即日のところもありましたし、数週間かかるところもあります。

お金が入ったら、遺産分割協議書どおりに妹に半分のお金を振り込んで終了でした。ほっとできた瞬間でしたね。


さいごに

父が亡くなったときの経験をいかして、自分が亡くなるときは残された家族の苦労が少ないようにしたいです。

口座や保険は必要最小限

これは常に心がけています。遺産のリストについては、遺言をつくるかどうかでちょっと考えたいところですね。


父は遺産は残しつつも、遺言は残していませんでした。
直接聞いても話してくれなかったのですが、

・人生を振り返ってどう思うか
・人生で楽しかったこと
・子どもたち、孫たちに伝えたいこと

そんなことを残して欲しかったなぁ。と、この記事を書きながら思うのでした。


本日の学びはここまで。また来てください。👋


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