『人生を豊かにする学び方』
ひさびさに「学び」の本を読みました。
以前アウトプットした『教えから学びへ』と同じ汐見稔幸先生の本です。
この本、読みはじめるとすぐに「あること」に気がつきます。
あ!これ、子ども向けの本じゃん!
だったら、「大人が学べるところはないか?」という目線で読めばいいだけですよね。結果的には、大人でも学べました!
そんな「大人の私でも学べたポイント」をアウトプットします。
一緒に学びましょう!💪
なんで勉強しないといけないの?
みなさん、この問いを考えたことはありますか?
本書は、この問いに汐見先生の実体験をまじえながら答える本です。
ちなみに、私が子どものときは「疑問」すら抱くことなく、ただただ「めんどくさー」と思っていました。まさに「言われるがまま」でした💦
受け身で言われるがままではなく、主体的に「学びを育てる」。
学びを育てることは「どう生きるか」につながります。そして、学びを育てることは「人生を豊かにする力」そのものでもあるのです。
社会人になってからも、「日々の仕事」や「研修」など、学ぶ機会はいくらでもあります。それは、言われるがままですか?それとも、育ててますか?
自由になる
学ぶことの目的の一つは、「自由になる」ことです。
どういうことでしょうか?
学ぶことで、行動範囲が広がります。よく言う「学ぶことで選択肢が増える」という状態ですね。
これがつまり、「自由になること」だと本書では書かれています。
仕事ではどうでしょう?
学ぶこともせず、「これしかできない」「ここでしか働けない」状態になっていませんか?
世界の見え方が変わる
いろいろな知識がつながってくると、世界の見え方が変わります。まさに、スティーブ・ジョブズの「Connecting the dots」ですね。
これこそ、学びの醍醐味です。
私は40歳前後で、やっとこ意識して学びはじめたのですが、この世界の見え方が変わることは「たしかにそうだ」という実感があります。
学びの共同化
さて、そんな「学び」ですが、自分だけ学んでいればいいのでしょうか?
汐見先生は否定します。
学んだことをまわりに伝え合い、一緒にレベルアップする「学びの共同化」。これが本来の学びのあり方です。
これって、私がいつも言っている
一緒に学びましょう!💪
ですね!
仕事ではどうですか?一緒に学び合っていますか?
会社での私はどうも一方通行になりがちで、さみしい思いをしています。やり方もよくないと思うのですが、職場なんてそんなもんなんですかね。
好きなことを見つけるのは難しい
学んで、選択肢を増やして自由になれば、好きなこと・やりたいこともすぐに見つかるか?というと、なかなか現実は厳しいようです。
先生の長女の話が出てくるのですが、
弁護士を目指して法学部に入るも、合わないと気づき、40歳を過ぎても何をしたいのか見つかっていないという話でした。
いま社会人のみなさんが、最初に入社した会社は「ほんとうにやりたいこと」だと思って入社されましたか?
先生が言うには、「たまたま入れた会社」というだけで、30~40代でだんだんとやりたいことが見えてくるそうです。私がまさにそうでした。
もちろん、そのために「学び続ける」ことは必要です。なにもしなくて「やりたいこと」なんて突然現れたりしません。
人生のテーマを見つける
最近、哲学を学んでいたのでよくわかります。汐見先生は哲学者ですね。
「なぜ?どうして?」と問い続けることを読者に推奨していますが、先生自身も高二のときに、
・人間はどうしたら平等になれるのか?
・平等ってそもそも何か?
・何のために学ぶのか?
ということをノートいっぱいに書きなぐっていたそうです。すごい…。
そんな汐見先生の人生のテーマは、
人間の平等とは何か?
だそうです。みなさんにも「人生のテーマ」はありますか?
ところで、
2017年発行の本なので鮮度としてはよくありませんが、「へー」と思った情報を紹介します。
教育の場で言われていていることですが、私たち大人でも「たしかに必要だ」と思いました。
❶OECD(経済協力開発機構)が提唱するキーコンピテンシー
「たしかに必要だ」と言わざるをえないですね。意識して磨いていきたいです。
❷国際バカロレアの目指す10の学習者像
国際バカロレアとは、世界共通の大学入試資格だそうです。はじめて知りました。
ご自身やまわりを見て、どう感じますでしょうか?
まとめ
子ども向けの本でしたが、メモたっぷり、しっかり学べました😊
学び続け、
問い続け、
人生のテーマを見つけたい
そう思える本でした。
本日の学びはここまで。また来てください。👋
読書期間 2023/02/27-2023/03/08
初版発行 2017/10/10
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