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「〇〇せねばならない思考」を少しずつ変えてみよう(2024/05/26 #57)

我が家の朝食は、パンとご飯が6:4くらいの割合なのですが、私はご飯の時に「タレ無し納豆」を食べています。

元々タレあり納豆とキムチを食べ合わせていたのですが、(プリン体も気になってきたので…)タレ無し納豆を使ってみたところ「これイケるじゃん」となり、以降タレ無し派なのです。

たまたま先日の朝食で味噌汁(インスタント)を切らしていたので「お茶漬けの素」をお吸い物にして食べたのですが、これもアリですね(永谷園はお吸い物もラインナップに入れてるので、そりゃそうか、という感じもします)。

何の話だ?、という感じですが「納豆にはタレをかけるもの」「お茶漬けの素はご飯にまぜるもの」といったような「コレは〇〇せねばならない」という思考の制限をしてると勿体ないなと思うことがあり、そんな話を書いてみます。


姫路城の入場料は季節によって変えられないか?

前回姫路城を歩いた件を書きました。
この日、平日に休みを取って訪問したのですが、桜の時期だったこともあるのか、なかなかの混雑具合。
平日にも関わらず、途中で入場制限がかかり、天守閣へ上がる階段も行列ができていました。

姫路城の入場者数データがあったので見てみると、やはりこの時期は相対的に入場者数が多く、特に外国の方が増えています。

姫路市HPのデータを筆者にて加工

姫路城の入場料は1,000円(隣接する庭園とセットで1,050円)。

私がかつて行ったチェコ(本場のビールを飲むのが目的のひとつ…)のプラハ城は姫路城と同じく世界遺産ですが、現在の入場料を調べてみると約3,000円(450czk×6.9円/czkで計算)。
ちなみにここ10年で最も円高だった時(大体4円/czk)で計算しても1,800円ですから、「姫路城、安すぎじゃね?」と感じます。
(調べてみると、それでも日本の城郭の中では最高値らしいです。日本の城、安すぎじゃね?…)

ベースの金額が安いと思うのとともに、季節変動させても良いよねと思います。あえてこの時期に来る人の多くは桜が目当てで来ていると思われるわけで、桜が見られる時期であれば2〜3,000円くらいは取っても良いのでは?
(地元に「城の桜が生きがいなのに!」という人もいらっしゃるとすれば地元向け割引はあっても良さそうです)

同じ関西に、時期により料金を変えるユニバーサル・スタジオ・ジャパンの事例もあるわけですから、入場料は同じでなければならない、という発想にとらわれているのだとすれば、そこは柔軟に考えて良いよなーと思う訳です。

富士山の見えるローソンも、黒幕以外の対策は考えられないか?

混雑に「制限」で対応するといえば、最近話題になった「屋根に富士山が乗ってるように見えるローソン」。外国人観光客が、お店の反対側の歩道から写真を撮り危ないということで、歩道に黒い幕をかけて写真が撮れないようにする制限をかけました。

安全上の問題があるので、この対策はやむを得ないと思いますが、例えばローソンの駐車場を数台分つぶして、ローソンの敷地内に写真を撮れるスポットにするということはできないのでしょうか?

現地もロクに見てない門外漢の思いつきなので、本件はこれ以上掘り下げませんが、困ったことをキッカケに「コンビニに必要な駐車場はどの程度なのか?」ということを考えてみても良いのではと思ったりします。

昼間の電気は節約しなければならない、とも限らない

これまでの考え方と状況が変わってきたと思うのは「電気の使い方」。

関東に住んでいる方であれば、 「でんこちゃん」が「電気を大切に」と言っていたCMを覚えているかもしれません。

特にオフィスや工場が稼働している昼間の時間帯は、 電気を節約しなければいけないものと考えられてきました。

ところが、最近は太陽光発電が増えてきて昼間の発電量が増えてきたことにより、「電気が余る」という状態に変わっています。

本日の電気の需要と供給。昼間は太陽光(図の黄色)の発電量が増えていることがわかります
出典:東京電力パワーグリッド

電気は貯める方法が限られているうえに、需要と供給を常に一致させておかないと停電してしまうという性質があります。
発電設備の稼働を効率良く落とすにも限界があるため、電力各社は「昼間に電気を使うとポイントがつく」といった施策(デマンドレスポンスと呼ばれています)を出すようになっています。(ちきりんさんも最近Xで発信していますね…!)。

電力会社が出しているデマンドレスポンスのイメージ
出典:中国電力

ということで「昼間の電気は節約しなければならない」という考え方もその限りではなくなった、ということになります。

(なお、太陽光発電の影響が大きいので寒い時期に曇っていると、節約が必要になることもあったりしますし、電気の大半は海外から輸入するエネルギーに頼っている訳なので、基本的には大事に使った方が良いと思います!)。

あえてルーティンを崩して実験してみよう

ここまで「〇〇せねばならない」というのがそうなのか?という点についていくつか書いてみました。

そしてそれは電気の例の通り「過去にはそうだったけど、今は違う」みたいなものもあります。

例えば通勤時間。いまも「定時に出社しなければならない」と思っている方々(会社)が多い気がするのですが、フレックス通勤が認められている人は、いつもと違う時間に通勤してみると、景色が変わって気づくことがあるかもしれません。

例えば教育の現場。私の世代(40歳前後)は、先生から一方通行の教育を受けていた訳ですが、そうではない選択肢も生まれています。

voicyパーソナリティの越川慎司さんは、よく「挑戦は行動実験と置き換えてみるとハードルが下がる」と仰ってます。

日常生活でも冒頭の納豆やお茶漬けではないですが、あえてルーティンを崩して違うことを実験的に試してみることで「あ、これ良いかも」と気づくことがあるわけです(事例があまりに些細ですが・・・)。

ルーティンや、決め事は考える手間を省き便利ですが、それで何かを見逃している可能性もあるので、明日からも「〇〇せねばならない」にとらわれ過ぎず、些細な実験を重ねていこうと思います。
では今回は以上です!


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