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子ども主体の学びは広がるか? 自分で学ぶテーマを決めることの重要さ

先日、NHKスペシャル「話そう!学校のみらい 不登校30万人から考える」という番組を見ました。

番組は2部構成で、1部では教育に関する海外・日本国内のいくつかの事例が紹介され、2部ではその内容も交えつつ今後の教育について議論するというもの。

ここで紹介されていた「自分で学ぶテーマや、アプローチ方法を決める」という取り組みが、とても大事になると考えたので、そんなことについて書きたいと思います。


子ども主体で学ぶ小学校

番組で紹介されていた山形県天童市の中部小学校では、一斉授業を減らし、2割の時間は子ども主体で学ぶようにしているのだそう。

「めっちゃ飛ぶ紙飛行機をつくる」とタブレットを見ながら工作する男の子がいれば、メイクの研究をする女の子もいる。

「人間の体が動く仕組み」というテーマが与えられると、友達同士で取り組む子もいれば、ひとりで人体模型に向き合う子もいる。
そんな具合に、子どもたちが自由に課題に取り組んでいる様子が見られました。

自分でテーマを決めることの大事さ

「自分で学ぶテーマを決めることが大事」というのは、大人になってからの20年近くを振り返って感じます。

自分はどうなりたいのか?
どんな世の中にしていきたいのか? 
会社など、自分の持ち場で何を実現したいのか?
そうなっていくためにはどんな課題があるのか?

といった具合に、大なり小なり課題を設定しては、それを乗り越えつつ、自分の持ち場で社会を回しているという実感があります。

もちろん与えられたお題を解く、みたいな場面もありますが、昨今AIの進化により、「お題を解いていく場面」はどんどん減っていくのかなと。

逆に「何を学べばよいか」については、AIも一般論で例示してくれますが「あなた自身の状況に合わせてカスタマイズすることが重要」と言ってきました。

何を学んだら良いかはChatGPTさんも教えてくれない
(例示してくれた部分はカットしてあります)

そんなことからも「自分で学ぶテーマを決める」というのは、今後さらに大事になると思います。

天童市のような学校は少数派

しかしながら、先述の天童市の小学校のような取り組みは、まだ少数派のようです。

視察に来ていた先生からは「良い取り組みだと思うが、自分が経験していない」「カリキュラムが存在していない」といった理由で、子ども主体の学びに取り組むのは難しいといったコメントも。

また当の天童市の先生も「学力テストの点が出なかったらどうなっていくか…」といった心配もされていました。

子ども主体で学ばせた結果、テストの点といった「計測できるスコア」が下がることは先生達が懸念するところのようです。

知識は、必要ならば後から何とかなる

「計測できるスコア」に関して自分が思うことは、必要があれば後から何とかなる、ということです。

私は子どもの頃、理系科目が得意でなく、最終的には、国語・社会科・英語の3科目で大学受験に臨みました。

ところがその後入社した会社で、理系科目の知識が必要な業務に携わったり、さらにはそういった知識が試される国家資格を取る必要に迫られました。

参考書で勉強するものの、解答読んでも「このくらいわかるっしょww」と言わんばかりに途中式をハショッてたりするので、さっぱり分からず・・。

DALL-Eさんに発注した「難しい数式を前に突っ伏す人」
(私が向き合ったのはこんな難解そうな式ではありませんw)

幸いにして、会社の先輩が開いてくれた勉強会に参加し、ハショられていた部分も解説してもらい、何とか必要な知識を身につけることができました。

こんな具合に、学校の時にテストの点が取れなかった科目も、必要に迫られれば、そして自分のレベルに合った指導を受けられれば何とかなる、というのが実感です。

それゆえ、学校での一斉学習でのインプットを2割くらい減らしても問題ないのでは、と思っています。

家庭でも子どもが決める場をつくろう

「子どもが主体で学ぶ」取り組みは、今後どのように広がっていくかわかりません。親の反応次第ではなかなか進まない可能性もありますが、個人的にはそういった取り組みが出てきたら応援していきたいなと思っています。

そういった状況なので、まずは家庭でできることを考えてみると、生活の中で「子どもに選択をさせる」ということはできそうです。

ここ最近我が家で「子どもに選択させる」ことと言うと、
①図書館で好きに本(マンガ、鉄道図鑑とかでもOK)を選ばせる
②土日の夕食後に家族で遊ぶ時間があり、何で遊ぶかを決める
③お年玉の使い道を決める
といったことをやっています。

③はちきりんさんのブログでおなじみのテーマかもしれません。ご関心ある方は以下のリンクからどうぞ。

①はなかなか面白く、徐々に検索端末も使いこなし、読みたい本を探す能力も高まっています(その間は私も好きな本を、近くの席で読んで待ってます)

そうはいっても日常ではついつい「〇〇しなさい」みたいに言ってしまいがち。
今回こういったことを考えたので、できるだけ子どもたちに「自分で何かを決める」ことをするよう、アシストできればと思いました。

本文とは関係ないけど散歩中に見た梅の花がキレイだったのでUPしときます!

では今回はこの辺で!

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