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RFIのクローズ及び起業(IR支援)のご報告

ご報告

突然ですが、約7年間経営したR Financial Investment (RFI)を閉じることを決めました。2015年11月のRFIスタート以降、様々な形で関係性を持たせていただいた皆様には心から感謝しております。

そして来年4月に、「情報の循環を整え、豊かな経済エコシステムに貢献する」をミッションに日本で新たに起業する予定です(上場株式市場には投資家とは別の立場で深くかかわっていきます)。
新しい会社はゼロから立ち上げる形で、挑戦に怖さを感じる以前の自分だったらまずしなかった決断だと思います(笑)。

理念とあり方を柱に、現実と向き合いながら、長期持続的に社会との接点を広げ深めていく方針ですが、何事も不慣れなので、温かい目でご支援いただけたらとても嬉しいです。

経緯

RFIを閉じ、起業するのは本当に個人的な理由です。その経緯を簡単にまとめると下のような流れだったと思います。

  • 2021年の7月頃に今までの生き方を続けていくのは限界だと心身が悲鳴を上げた。

  • 苦しさで今までの生き方を手放さざるを得ず手放した。そうしたら生きる指針や意味を見失った。

  • そんなふにゃふにゃな状態でも多くの人にやさしく受け容れてもらい、勇気づけてもらった。

  • 勇気を得て生きる指針を見つけようと自分の人生を振り返り、味わったことを通じ、自分のらしさや深い願いに気付き納得した(ページ上部の写真はこの過程で訪れて救われた別府温泉のものです)。

  • 自分のらしさや願いと重なる社会課題と、その解決につながると信じられる事業領域を紡ぎ出せた。

  • 過去の良かったこともつらかったことも表裏一体でありそのおかげで今がある、これからは自分の願いを大切にして生きていきたい、と意志を持てるようになった(<=イマココ)。

最近友人に教えてもらったのですが、アンマンパンの歌詞みたいな日々でした。

「なんの ために うまれて なにを して いきるのか こたえられない なんて そんなのは いやだ」
「なにが きみの しあわせ なにをして よろこぶ わからないまま おわる そんなのは いやだ」

アンパンマンのマーチ

振り返り

今振り返ると、私は「役に立たない自分のままでは居場所はもらえない」という社会に対する見方を人生の初期に身に付け、一つの柱として生きてきました。その下で、一定自分を押さえつけて努力をし、環境に存在する秩序(≒ルールや評価)に従って成果を出すことで居場所を得ようとしてきました。

一方で、本当は自分の心に従って生きる”ピュア”な存在でありたいと願っていました(例えば工芸の職人さんとかに心惹かれます)。
ありのままの自分を受け入れず、居場所を得るために自分を抑え込んで生きる現実の自分と、ピュアな生き方という理想の間のギャップが、そこには常にありました。

このギャップを埋めるために、無意識のうちに他者を批判し、「自分は相対的にピュアだ」と思い込むことで、心の安定を保っていました。自分のアイデンティティを保つために他者を批判しなければいけない生き方って疲れますよね。

短く言うと、「社会から排除される恐れから、自分の願いを後回しにし、努力して居場所・繋がりを得ようとした。その引き換えに理想の自分と遠ざかった。理想と現実のギャップから目を背けるために他者を批判し一時的な安定を得たが、社会と広く深くつながることが難しくなっていった」ということだと思います。保育園~小学校低学年と大学時代以外は、そんな生き方をしていたなぁ。

紆余曲折を経て、自分のらしさを受け容れて生きるしかないとポジティブに納得した上で、自分の願いと社会の課題が重なるところに企業ミッションを見出し、事業も作っていけるように感じています。(たまに聞かれるのですが)プロの投資家をやめることについては、そうすることが自分のミッションを追求する上で自然なことと捉えています。

今は内からエネルギーが静かに湧き出るような感覚があり、おかげで長年悩まされた肩こりと頭痛もめったに起きなくなりましたw。

IRコンサルティング事業について

新しく始める会社のミッションは、「情報の循環を整え、豊かな経済エコシステムに貢献する」です。その下で、企業のステークホルダーコミュニケーションを事業領域として設定し、まずはIRコンサルティング事業からスタートする計画です(事業領域やミッションが想いとどうつながるのかという点については次回記事にします)。

日本企業におけるIR活動を取り巻く環境はここ20年で大きく進化し、IR活動の量や質は大きく向上してきたと実感しています。一方で、IRに投入される資源が増加し、今後も増加していく可能性が高いことを考えると、IRのあり方について問い直すことが有益ではないかと考えています。
例えば、IRに携わる経営陣やIR担当者の方にとっては、以下のような問いについて考えることが、目まぐるしく変わる外的環境の中で本質を見失わないために重要かもしれません。

  • 経営目的に照らしたIRの目的は何か

  • 自社らしいIRのあり方とはどういうものか

  • 目的に照らして今のIRのボトルネックはどこにあるのか

  • IRの費用対効果をどう測り改善するか

私たちは、IR活動における各階層(目的・あり方、戦略、実務基盤、実践)の様々な課題を発見し、解決するパートナーを目指しています。具体的には、以下のような形でお役に立ちたいと考えています。

  • IR活動を行う上での疑問やお悩みを解消する顧問サービス

  • 個別具体的な課題を解決するプロジェクト支援
    (企業価値算定を含む現状課題把握、株式ストーリー紡ぎ出し、IR業務基盤構築等)

  • 各種業務の委託

IRを取り巻く様々な要素およびIRの理想形は、企業ごとに異なるはずで、理想を具現化していく上で、既存の一般論は必ずしもフィットしないと考えています。お客様の理想の実現に向けて、私たちは既存の考え方や方法に囚われず、協働に基づく支援を致します。

お願い

現在起業準備を進めており、企業のステークホルダーコミュニケーションに関わる皆様のお話を伺いながら、効果を実感していただけるサービスを作っていきたいと思っています。今後私からご連絡を差し上げた際には、「何かこの人を活用できないかな」という視点で興味を持っていただき、対話の機会をいただけたら大変ありがたいです(ご迷惑にならないよう、少しでもお役に立つ対話になるように致します)。

また、投資家との向き合い方について話したい、IRやステークホルダーコミュニケーションについてもっと詳しく知りたい等、関心を持っていただいたらぜひ気軽に、メール、Facebook、noteのコメント欄等でご連絡ください(即レスします)。

そして、今後IRについて研究していく上でインターンを募集しております。株式市場や企業と投資家のコミュニケーションについて興味があり、自由になる一定の時間がある方は、学生、社会人等問わずお声がけいただけたらとても嬉しいです。私の方でテーマはたくさんありますし、具体的な研究課題を持ってきていただく形でもOKです。

最後にお願いが盛りだくさんになってしまいました(多分、今まで人に迷惑をかけないように生きてきた反動です(笑))。

改めまして、これまでご支援いただいた皆様、本当にありがとうございました。そして今後ともよろしくお願い致します!。

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