守屋秀裕

「誰もが自他から尊重される社会」がライフミッション。証券会社=>運用会社=>…

守屋秀裕

「誰もが自他から尊重される社会」がライフミッション。証券会社=>運用会社=>R Financial Investment経営=>Cocores起業。金融、投資、経営、IR、情報環境、持続性、幸せ、余白。川崎フロンターレ、鳥、Suprefly、職人、対話、ヨガ好き。

最近の記事

IRコミュニケーションを深めるための本/情報

はじめに重松さんからお誘いいただいて、裏IR系ACに参加します。テーマは、「IR支援事業を始め、IRコミュニケーションについて学びを深める上で、お世話になった本/情報」です。IRについて取り組みを深化/進化させていきたい方におすすめのものを挙げますので、面白そうなものがあれば読んでみてください。 紹介に入る前に、こちらは「個人的に参考になった」という主観的な基準で選んでいる点をお伝えしておきます(コミュニケーションが専門ではない私には書かれている内容の正確性や妥当性は検証で

    • 第10回IRグッドビジュアル賞に寄せて

      はじめに今回は株式会社バリュークリエイトさん、一般社団法人日本 IR 協議会さん主催のグッドビジュアル賞について書きたいと思います。 バリュークリエイトの佐藤明さんにご推薦いただき、初めて審査員として関わらせていただくので、何とか少しでも盛り上げたい、そして自分も盛り上がりたいと思っています。 この記事を読んでくださったIRご担当の方、ぜひご応募を検討いただけたら嬉しいです。 (余談ですが、個人的には賞といえば、大学のサークルの最初の合宿でスピーチをしてもらった賞が嬉しかっ

      • 起業の事業領域とミッションについて

        前回記事とのつながり前回の記事で詳しく書けなかった、起業をするに至る想いを込めた事業領域「ステークホルダーコミュニケーション」と、ミッション「情報の循環を整え、豊かな経済エコシステムに貢献する」のベースとなる考えについて紹介させてください。 内容が抽象的で、ややIR領域とのつながりが見えにくい点、論理に飛躍がある点はごめんなさい🙏。一旦ざっと眺めていただいて、こういうことをやりたいのかな、とイメージを持っていただけたら嬉しいです。 そして、今後事業活動をしながら全力で具体化

        • RFIのクローズ及び起業(IR支援)のご報告

          ご報告突然ですが、約7年間経営したR Financial Investment (RFI)を閉じることを決めました。2015年11月のRFIスタート以降、様々な形で関係性を持たせていただいた皆様には心から感謝しております。 そして来年4月に、「情報の循環を整え、豊かな経済エコシステムに貢献する」をミッションに日本で新たに起業する予定です(上場株式市場には投資家とは別の立場で深くかかわっていきます)。 新しい会社はゼロから立ち上げる形で、挑戦に怖さを感じる以前の自分だったらま

        IRコミュニケーションを深めるための本/情報

          サイボウズIRオープン面談の舞台裏

          はじめに先日、サイボウズさんとのIR面談の機会をいただきました。サイボウズさんは先進的なIR活動をされていて、その中で「IRややオープン面談」という、面談の議事録がログミーファイナンスで公開される形式があります。 個人的に、上場企業と機関投資家のコミュニケーションはもっとオープンにすることで双方にメリットがある(かも)と感じていることもあり、今回はややオープン面談をお願いしました。 折角なので、投資家側の舞台裏もややオープンにしてみたいと思い、noteを書きます。 経緯今

          サイボウズIRオープン面談の舞台裏

          2021振り返り&2022抱負

          ごあいさつあけましておめでとうございます。新年いかがお過ごしでしょうか。日本では初日の出が見られたというニュースを観ましたが、シンガポールは大晦日・正月とも雨模様です(涙)。そんな天気かつ、私は家族が日本に一時帰国し、シンガポールで一人クリスマス&年末年始なこともあり、noteを久しぶりに更新してます(笑)。お正月ということで、昨年の振り返りと、今年やってみたいことという割とべたなテーマで書いてみようと思います。 昨年の振り返り2021年は人生の転機になる年でした。一言でい

          2021振り返り&2022抱負

          投資を自分ごとにする

          近況アップデート最近言語化したのですが、私は「人生を豊かにする投資」を実践したいし、広めたいと思っていることに気づきました。 投資はあくまで手段なので、そこに付与する意味や方法次第で、得られるものは大きく異なります。投資のあり方は多様で良いという前提で、その中でも、実践していると人生が豊かになりやすい投資のあり方を模索するのが私のやりたいことなんだ、という整理です。その上で、人生を豊かにする投資における重要なキーワードが、「自分ごと化」なのでは?と思い始めています。 きっか

          投資を自分ごとにする

          定性情報を個別株投資に活かせてますか?

          はじめに個別企業株式投資の学習支援サービスを始めてもうすぐ1ヶ月になります(早い!!)。おかげさまで多くの方にご利用いただき、具体的な目標を決めて定期的な伴走をする形の契約も複数始まっています(いいねやシェアをいただいた方々、本当にありがとうございます。ユーザー方々、楽しく株式投資を上達していきましょう)。 これからは定期的に、セッションでの対話から気づいたこと、考えたことをNoteで共有していきたいと思います。今回は、個別企業の定性情報をどう個別株投資に活かすか、という話

          定性情報を個別株投資に活かせてますか?

          新しくサービスを始めます

          はじめに気づいたら3か月ぶりの更新になってしまいました。この四半期から、毎月1つ書くことを目標に、再び定期的に発信できたらと思っています。今回は、当社(RFI)で新たに始めるサービスについて書いていきたいと思います。 個人投資家向け実践学習支援サービスこれまでRFIでは主に2つの活動を行ってきました。1つは、一投資家として長期視点で投資先企業を応援すること。もう1つは、インベストメントチェーンにビジネスとして関わる方たちと連携し、より良いエコシステムを作ることです。 一方、

          新しくサービスを始めます

          若手経営層向け機関投資家座談会

          きっかけいつもお世話になっている投資先企業のIRご担当者様から、社内の若手経営層の方々との座談会にお誘いいただきました。経緯としては、ガバナンスコードについての社内勉強会を行う中で、機関投資家についてよく分からない・知りたい(企業を見る視点、投資判断の軸等)という声が上がり、それであれば直接投資家の話を聞く場を設けよう、ということで企画に至ったということでした。正直言うと、私は今までそうしたニーズが事業会社さんの側にあると考えたこともなく、嬉しい驚きでした。 当日の内容当日

          若手経営層向け機関投資家座談会

          規格外!サイボウズ株主Meetup

          きっかけサイボウズさんの株主Meetupという企画を知人のFacebookで見つけ、「株主のから騒ぎ」等ユニークなIR活動をされていることを思い出し、ぜひ体験してみたいと思い参加しました。イベントでは、大学生の方の柔軟な思考行動に驚いたり、サイボウズさんの経営観や資本市場に対する問題提起にも触れることができ、とても充実した、楽しい時間になりました。 こちらに当日の動画が掲載されていますので、ぜひ御覧になって下さい。 https://youtu.be/NlY2jVKLqRU

          規格外!サイボウズ株主Meetup

          「嫌われる勇気」を読んで考えた職業上場株投資家と幸せ

          きっかけ以前から上場株式投資家という職業をしていると、構造上幸せを感じにくくなる部分があるのではないかと感じていました(あくまでも難しくさせる要因があるだけですし、幸せは主観的な感覚で決して他人がジャッジするものではないと考えています)。 先日自分の仕事上の課題について考える際に、「嫌われる勇気」を読んだのですが、そのフレームワークを職業上場株式投資家に当てると、幸せを感じにくくさせる要因が少し細かく理解できるように感じました。やや否定的な内容ですが、まずは目を背けずに認識す

          「嫌われる勇気」を読んで考えた職業上場株投資家と幸せ

          英国企業の対話の現状・課題分析を読んで考えたこと

          きっかけ日本以外での企業と投資家の間の対話がどう評価されているのかを知りたくて調べていたら、ちょうどよい資料(The Four Dialogues)が見つかりました。英国の概況が伝わってくる資料だと感じたので、簡単に内容の紹介と感想をシェア出来たらと思います。 https://www.investorforum.org.uk/latest-publications/four-dialogues-publications/ 資料の背景と前提この資料は、英国のThe Inves

          英国企業の対話の現状・課題分析を読んで考えたこと

          企業にとってのIR活動のメリットとは?

          きっかけ 上場企業にIR活動の充実を求める要素は既に多々あるように思います(例えばコーポレートガバナンスコード、アクティビスト投資家の存在)。一方で、IR活動をどちらかというとやらなければいけないものと捉える、守りの姿勢の企業もまだまだ多いのではないかと感じています。 それに対して「日本企業はファイナンスリテラシーが足りない」等と指摘する声もあるかもしれませんが、私は「IRなんてやっても事業にはメリットが無い」と考えていることの方が大きな要因ではないかと思いました。もしIR活

          企業にとってのIR活動のメリットとは?

          IR面談をもっと有意義にしませんか?

          きっかけIR担当者の方と投資家の間の面談の進め方は、明文化されたものはありませんが、一定パターン化されていると思います(例えば、短い雑談=>今日の進め方についての質問(例: “資料の説明簡単にしましょうか?”)=>企業の方から直近のアップデート=>事業面Q&A=>数字面Q&A=>エレベーターまでお見送り)。 一方で、実はIR担当者の方にも投資家にも好みや癖があり、そこに大きなギャップがあるとコミュニケーションが円滑にいかないことがあるように感じています。私も作法やこだわりが原

          IR面談をもっと有意義にしませんか?

          流通市場の株式投資家は価値が低いのか?

          きっかけ当社のメンバーとミーティングをしていると、ある上場企業の方とIR面談の際に「私募増資に参加することはできますか?」と質問されたという話が出てきました。その時の議論をきっかけに、流通(セカンダリー)市場で株式を売買する投資家の企業に対する提供価値について考えました。いろんな見方があると思いますが、私なりの考えを書きたいと思います。 増資時(プライマリー)の投資家事業拡大のための投資等の理由で企業が資本を必要とする時、株式を新規に発行して投資家に購入してもらうことがあり

          流通市場の株式投資家は価値が低いのか?