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Xデザイン学校大阪校2021 #2 ビジネスインタビュー

Xデザイン学校 第二回のテーマは「ビジネスインタビュー」。

サービスデザインのプロセスや概念の話から、どうビジネスを可視化していくか。そして、実際に今回のテーマ企業についてのAs-Is/To-Beを考えながら、インタビューを行った。

ビジネスを考えるうえで一番基礎となる部分ではあるけど、まだ自分の中で、理解しきれていない、構造化できていない部分なので、とにかく自分の中にある言葉を少しでも整理するつもりで書いてみる。

1.「概念化」と「視覚化」

今回のテーマであるビジネスインタビューはサービスデザイン、ビジネスを考えていく上で基礎となる部分。ここできちんと企業の存在意義、人との関係性が定義されていないと、あとのステップで積み上げていくビジネスが成立しなくなる。

ここでのキーワードは「概念化」と「視覚化」。「ビジネス」と聞くと、どうしても複雑なもの、構造を考えがちな自分がいる。でも世の中の良いサービス、成長している企業は、とてもシンプルなロジック、モデルで動いていてわかりやすい。つまり、企業と人との関係性がそれだけ明確に簡潔に定義されていて、ビジョン、パーパス、ミッションに表現されることが重要ということ。

良いパーツがそろえば、フレームワークを使って「視覚化」することは比較的まだできそうに思う。そう、"良い"パーツを"選りすぐって"揃っていれば。

今回のグループワークでは、たくさんの要素が入った、結局何をしたいのかわからなく抽象的で、きれいごとが並んだフレーズを選んでしまった。 それに、今回の講義内でのインタビュー中は、何を聴くべきかもまだわからないふわふわした状態で、まだ自分の中でテーマ企業に対する問いがちゃんと建てられていない状態だったことを実感した。

問題はこのパーツを選りすぐるっていかに「概念化」するか。ついつい欲張ってしまう自分にとって一番苦手な部分で、一番苦しむところ。今回のテーマ企業は、長い歴史のある大企業。正直、パーツはとてもたくさんある。ここから、企業にとって存在価値を高めるための本質部分を見抜いて、選択して、シンプルにビジョンへ落とし込まないといけない。(そういえば、昨年もこの部分がちゃんとできず発散したまま次に進んでいったのを思い出した。結果、あとのステップで何度も何度もやり直す羽目になったのだった・・・。)

本来ならばビジネスインタビューに時間をかけて、企業について深く理解して、解像度を高めて、概念化していくことが必要になるのだろう。そのためには、その企業の準メンバーとなることが一番いいということか。まずは公開資料とインタビュー内容から改めて型(As-Is/To-Be)に当てはめて整理して熟考したい。でも、自分の経験・知識はある程度あてにしつつ、でも自分の考えを入れて欲張らないようにしないと。

2.責任の所在の重要性

今回の講義の中で興味深かった話が「ミルグラム実験」。面白いとは言えない実験なのだが、とても衝撃的な結果を導き出した実験として心理学の分野で有名なよう。(詳しくは下記の記事などを参照)

ここで言いたいのは、責任の所在が明確であることがいかに重要かということ。これがはっきりしていないと、この実験のように良いこと悪いこと関係なく、ただただ続けてしまうということ。

確かに、自分の会社を振り返ったとき、そういえば誰が責任を取ってるんだろうと思った。何なら、「君は責任感を持たなくていい」と言われたことがあって、そのときにすごく違和感を感じたのを思い出した。いわゆるサラリーマンというのはそういうものなのかもしれないけど、責任感を持たずに進めてよい仕事ってあるのだろうか?そう思った記憶。

Aチームのチームリーダーをさせてもらっているので、責任をもって、チームの方向性を決めていかねばと思っている。でも、今回のビジネスインタビューに基づいてTo-Beを作るときは、自分でもどう進めるのがいいか、どう決めるのがよいかわからなくなっていた。講義を受けているだけでは、自分の中でまだ構造化ができていないという証なのだと痛感した。

サービスデザインの本流の部分ではないかもしれないけど、リーダーとして感じるこのモヤモヤする気持ちも、今後どこかでプロジェクトを進めていくために必要な学びだと思って楽しんで取り組んでいきたい。

3.「型」を身に着ける

型を身に着けることの大切さ。何事も基礎が大事。今年も改めて大阪でベーシックを受けるのも、この型を身に着けることが一番の理由だった。

そういえば、高校・大学時代の物理学や数学で、初めはよくわからないながらに公式や定理を使っていた。でも、積み重ねていくうちに、頭の中で構造化されていったのか、公式とか使わずともイメージできるようになっていたし、事象を式で表現できるようになっていて、それがとても楽しかった。それと同じ感覚なのだろうなと。学生の頃と違って学びに潤沢な時間を取れるわけではないので、いつしかこの感覚を忘れていた気がする。「道」と呼ばれるものをきちんとやったことがないので、自分にとっての守破離の経験は物理・工学の学びにあったのかもしれない。

おわりに

講義中はふむふむと思いながら聞いていたけれども、今こうやって振り返って言葉をまとめようとすると???となっている自分がいる。言っていることはわかるけども、自分の頭の中でまだ構造化できていないようで、言葉がうまく出てこない、どうまとめるのが良いか見えていない感じ。でもこれを繰り返して、自分なりに整理して、アウトプットしてけば自分の中で理解と構造化が進んでいくように思う。「型」に沿って、まずは一歩ずつ、着実に歩んでいきたい。

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