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【まいぶっく26】だれが作るの?クリスマスプレゼント ~ サンタクロースと小人たち

図書館にも、クリスマスの展示が始まると思う、「ああ、今年も残り少なくなってきたのね。」

クリスマスと言えば、サンタさん。いくつまでサンタを信じていたのか、はっきり覚えていない。でも、長~い間、クリスマスは、誕生日と並んだ、大イベントだった。

そのサンタさんが 全世界の子どもたちに配るプレゼントを、一生懸命つくっている様子を描いているのがこの絵本。

フィンランドの とおい北のはずれにある ふしぎな村のお話。

そこには、サンタクロースと 何百人もの小人がくらしている。
 
小人のおじいさんや おばあさんは、世界じゅうのよい子へのプレゼントを用意することがお仕事。大工さんや 機械のじゅくれん工、画家、印刷をする人など いろいろな職業の人がいる。

とても細かく描かれた絵は、見るたびに新しい発見がある。

好きなのは、人形、楽器、乗り物、ぬいぐるみなど、プレゼントを作っている場面と それをしまっている倉庫の場面。ここでは、知らぬ間に、
「ああ、これが欲しい」
「これは あんまりいらないな」
と けっこう真剣に考えている自分がいた。

小人の子どもたちは、小人の学校に通っている。「地理」「工作」がとくに大切な勉強だというのが、サンタの村らしい。

もちろん トナカイたちもたくさんいて、「シーズンオフ」は、のんびりすごしている。

プレゼントを配り終え、村に帰ってきたサンタクロースと小人たち。疲れをとるためにするのは、サウナに入ること。さすがフィンランド。
もし、サンタが日本に住んでいたら、ここは温泉ということになるのかな

出版が1982年ということで、私がこの絵本を読んだのは、もちろんしっかり大人になってから。大人になって読んでも、楽しめた。でも、子どもの時、読んだら、もっともっと楽しめたのでは とちょっと残念。


マウリ・クンナスは、フィンランドの人気絵本作家だということ。
日本でも、たくさんの作品が出版されているが、最近、新しい本が 出版された。

クリスマスプレゼントを配り終えると、サンタと小人たちは、15日間の冬休みに突入。その冬休みには、クリスマスパーティーだけではなく、いたずらの日、スキーの日、雪遊びの日などもある。

おもしろそう。読まなくては。

サンタクロースと小人たち
 
マウリ=クンナス 作
 いながき みはる 訳
 偕成社 1982年



読んでいただき ありがとうございました。