再版「とらのゆめ」~ZOOMで読書会 その6
われら「あらかんトリオ🐰🐱🐻」のZOOM読書会も、6回目となった。
(1回目 2回目 3回目 4回目 5回目)
「部屋の片付け」と、「ダイエット」は、全く続かない3人だけど、この読書会は6回・半年以上続いている。画期的!
今回も、学生時代の友人「🐰さわ」&「🐱MOTO」と 私「🐻くば」が、それぞれ自分で決めたテーマにそって選んだ本を3冊、15分程度で紹介しました。
☆くば☆
<テーマ>
ドラマになったらいいのにな
ドラマは ドラマ
本は本の 楽しさがあるね
ドラマでも みてみたいお話
1 勿忘草の咲く町で 安曇野診療記 夏川草介
🐻舞台は、長野県松本郊外の個人病院。高齢者が多いその病院に実家が「花屋」だという研修医の桂がやってきた。
読み終わった後に、「ドラマになったらいいな」と思ったのではなく、読んでいる時から、頭の中に、映像が浮かんだ本。(私が、医療ドラマをよく見ているからかな?)
ドラマにしやすいのではないかと思う。
2 はなの街オペラ 森川成美
🐻舞台は大正時代。「どんな歌でも たった一度きいただけで 覚えてしまう特技」を持つ はな、14才。東京に奉公に出たが、奉公先の住人 音大生響之助の導きで、浅草オペラに 出演することになる。しだいに 人気が出てくる はな。
しかし、関東大震災で浅草オペラそのものがなくなる。 「また別の場所で 舞台を続けよう」 というところで お話は終わっている。
続きも読みたいなあ。
印象的だったのは、震災後の焼け野原で、はなたちが お芝居を演じたところ。それは 震災で焼け出されたみんなを 元気づけるのだが、「この非常時に 何をやっている!!」と 警察に連れて行かれそうになる。
非常時だからこそ、音楽、芸術は必要、決して「不要不急」ではない。現代にも通じるなあ。
誰かの感想に「朝ドラみたい。」とあった。
そう、このまま朝ドラになりそうなストーリー。朝ドラじゃなくても、ドラマで見てみたい作品。
3 マカン・マラン- 二十三時の夜食カフェ 古内一絵
🐻深夜しか営業しない不思議なお店。営業しているのは、ドラァグクイーンのシャール。
ここで提供される料理には 優しさが溶け込んでいる。今夜も様々な悩みをもった人が シャールのつくる料理に癒される。
おいしく、体によい料理と、その人柄そして言葉で たくさんの人を癒していくシャール。
料理も美味しそうだし、何よりもほっこりと 心が温かくなるお話。連作短編集なので、ドラマにしやすいのではないかなあ。見てみたい。
🐰やっぱり ドラマ化してほしい本ってあるよね
🐱私は、「あずかりやさん」 かな。盲目の美青年を だれやってくれるのかな?
☆さわ☆
<テーマ>
えー!この本が好きなの~
母、困惑。でも、娘は大好き
1冊目
🐰長女が、幼い頃好きになった絵本。
でも、私はその「絵」が苦手だった。
それなのに、何度も何度も「読んで」と持ってくる。満面の笑みで。
いやいや読んでいるうちに、なんだか好きになってしまった。
それからは、この作者の他の作品もよく読むようになりました。
その本は
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エンソくん きしゃにのる スズキコージ
エンソくんが おじいちゃんのうちまで 汽車に乗って行くお話。
たくさんの羊が乗ってきたり、お弁当を食べたりする。特に事件がおこるわけでもない。
これが、スズキコージさんとの 初めての出会い。
まず、この絵がいやだった。
こどもの本の絵って、もっとかわいいと思ってたのに、なんなの!このゴテゴテ ギトギト。
ワクワク ドキドキするストーリー展開が あるわけでもないし。
でも、娘は大好き・・・そして、いつしか私も・・・スズキコージさんはいい!
と、なるまでに、何十回もの娘の「読んで攻撃」にあいましたが。
2冊目
🐰これも同じく長女が、幼いころに好きになった絵本。
でも、私はその「絵」が苦手だった。
それなのに、やっぱり、何度も何度も「読んで」と持ってくる。満面の笑みで。
いやいや読んでいるうちに、「文の面白さ」に気が付きました。
でも、「絵は苦手」なままでした。
その本は
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ままです すきです すてきです 谷川俊太郎 タイガー立石
よくある、しりとり絵本
でも、だんだん文章になっていく。文は谷川俊太郎さん。
「この絵じゃなかったら よかったのに」と思っていたはずなんだけど・・・
今回、読書会で紹介するために読み直したら・・・・けっこう好き!
30年近くたって、その良さに気づけたみたい。
3冊目
🐰一度読んで きらいになった本。読むのがつらかったから。
幸いなことに、長女も 読んでほしがることは ありませんでした。
何年かして、古本屋に売りに行こうと(絵本を売るなんてまずないことなのに)目のつくところに出しておきました。
それを見つけた長女が 本を手に取りました。
「小さい頃、この本好きだったんだ」
自分で何度も読んでいたことを、その時初めて知りました。
もちろん、売るのはやめました。
その本は
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すき ときどき きらい 東君平 和歌山静子
小さい弟がいるお兄ちゃんの、寂しさ、葛藤が描かれています。
娘は、三人姉妹の長女です。このお兄ちゃんに自分を重ねていたのでしょう。もしかしたら、何度も読むことで、自分自身を癒していたのかもしれません。
母に「読んで」と言わなかった気持ちを思うと、せつないです。でも、この本があって良かったなあ。
● ◇ ◇ ● ◇ ◇ ●
🐱タイガー立石さんはつい最近、NHKの「日曜美術館」で 特集していたよ。
私、この本好き。しりとりだし、文もおもしろいから 読み聞かせにも けっこう使ったよ。
🐰タイガー立石さんの作品は、この絵本しか知らないんだよね。他にどんなのあったっけ?
・・・それぞれ検索・・・・
🐻「たくさんのふしぎ」で けっこうあるみたい。
🐱あ! 「とらのゆめ」は 読んだことある、
🐰あれ? 「こどものとも年中向き」の12月号で 「とらのゆめ」発売されるんだって。今、売ってるてことだよね。買おうっと。
🐻こどものともを売っている本屋が近くにない・・悲しい・・大きい本屋に行きたいよ~。
☆MOTO☆
<テーマ>
クリスマスの本
1 クリスマスの女の子 ルーマー・ゴッデン
人形と女の子の 両方の視点で お話はすすんでいく。
人形の名前はホリー(「ひいらぎ」の意味)、おもちゃ屋にいる。
おもちゃたちは、「クリスマスには、小さな男の子か女の子をもらえる」と思ってる。
女の子の名はアイビー。孤児院に住んでいる。緑色のオーバーと赤い手袋。
紆余曲折あって、最後は幸せになる。途中のしかけがおもしろくてすぐ読めるお話。
🐱ゴッデンは、「人形の家」や「ねずみ女房」が有名だけど、私が好きなのは「バレエダンサー」。すっごくおもしろい。
🐰私も「バレエダンサー」も「トウシューズ」も読んだよ。もちろん、覚えていないけど(^^;
2 クリスマスの猫 ロバート・ウェストール
🐱大好きで何回も読んでいる本。
寄宿学校に通っているキャロラインが、クリスマス休暇に、近くのボビーという男の子と知り合う。 子どもの生まれそうなネコをみつけ、ボビーと近所の子たちと そのネコを守りながら クリスマスを迎えるという話。
イギリスの階級社会とか、キリスト教のこととか わかっていたら もっとおもしろいだろうなと思う。だから もちろん子どもが楽しめる本だけど、大人が読んでも 楽しめる本じゃないかな。
短いお話なんだけど、内容はつまっていて、「わくわく」「ドキドキ」、そして最後に「あー 良かった」と幸せになれるよ。
3 ぶきっちょアンナのおくりもの ジーン・リトル
🐱アンナは、みんなができることが、どうしてもできなくて、「何も出来ない子」と思われていた。
ドイツからカナダに移住することになったアンナの家族。実はアンナが不器用だったのは、よく目が見えていなかったからだった。 眼鏡をかけたアンナに新しい世界がひろがっていく。
🐱あっ そうだ。予約していたこの本、やっと借りられたよ。
それから、これも借りてきたよ。
🐰🐻おおおお!!
🐱そのうち、「ライオンのおやつの おやつ」も出ないかなあ
🐰🐻うんうん。
🐰「タンダの料理の本」もあったよね。(「精霊の守り人」のタンダ)
🐱あった、あった。南極料理人の人が作ってるんだよね
🐰🐻そうなの?????
🐻ちょっとまって・・・・・・
この本だよね。
🐻ええと、「チーム北海道」とは、書いてあるけど、「南極料理人」とは書いていなあ。
(後ほどゆっくり調べたら、この「チーム北海道」には、元南極料理人だった 西村淳さんも名を連ねていました。)
読書会の3日後、🐰さわからメールがきた。
🐰タイガー立石さんの「とらのゆめ」(こどものとも年中向き2021年12月号)を買ったよ。
今年、タイガー立石さんの ※巡回展が 開かれているみたい。
🐻ちょうど私も、図書館で借りてきたよ。
とっても不思議な世界で、タイガー立石さんの他の作品も読みたくなったし、出てきた「だるま」の顔が、ものすごく かわいくなくて おかしい😁。
🐰私も あのだるまの場面好き。あそこから またトラになるのがいい。
タイガー立石さんの ミニブームがきそうだ。
※「大・タイガー立石展」 3都市を回り、2021年12月13日現在は、埼玉県で開催 1 2とのことです。
読んでいただき ありがとうございました。