見出し画像

名刺がわりの10冊~ZOOMで読書会 その12 part2

12回目の「ZOOM読書会」は、一周年を記念して「#名刺がわりの10冊」を共通テーマとして、3人それぞれが「自分の10冊」を紹介し合いました。
シリーズものも 1冊としてカウントしています。小説だけでなく、マンガも選んでいます。

part1 🐻くばの10冊 は こちら   
part3 🐰さわの10冊 は こちら

過去の読書会はこちら

☆🐱MOTOの10冊☆

1大きな森の小さな家 L.I.ワイルダー

🐱中2で図書館に通い出した ちょうどそのころ、テレビで「大草原の小さな家」を やっていたので 読み始めた本。

農家の暮らしが素敵。バターの手作りとか チーズ作るのにどうするとか、メープルシロップを親戚中で作るとか、ていねいな暮らしってこういうものなのねと思ったよ。逆に考えると、こういう風にしなければ 暮らせなかったということかも。

ふわふわとあこがれていて、英語勉強してアメリカに行きたいと思ったよ。

でも、この年になると「今の生活すら ちゃんとまわしていないのに、そんなの無理だよなあ。昔の人は えらかったなあ。」とも思う。
ただ、読み返しても そのころの生活の整え方は 素晴らしいものがあるよ。

2アンの愛情(赤毛のアンシリーズ) モンゴメリ

🐱アンの本は、いろんなところから出版されていて、これは書影が吉野朔実さんだから選んだよ。

アンが好きな人って、「一番最初のアンが好き」って言う人が多いみたいなんだけど、私は後半途中から出てくる「人を見る目が 独特な感じのアン」が好き。
この本は、アンが大学にいっている時の話で、自分の大学時代を思い出すよ。


3女は太もも 田辺聖子


🐱エッセイペストセレクション。元は 週刊文春で長く続いた連載。
中学生のころに読んだ。大人向けで、中学生の小娘が読む本じゃないのかもしれない。
なあなあでやっていく部分と、きっちり怒る部分が、田辺聖子さんは絶妙なのよね。「ああ、大人ってこういうものなのかなあ」と 思いながら 読み続けたよ。
その流れで 田辺さんの他の本もたくさん読んだよ。


4ミス・マープルシリーズ A.クリスティ

ミスマープルって 人の見方が意地悪と言えば、意地悪なんだけど、正しいところを すごくついている。
「こういう人は こういう殺人の仕方はしない」「こういう人は こういう嘘はつかない」と いうのが よくでてきて、ああ本当にそうだなと思うことがたくさんあった。「私の10冊」に ミス・マープルは はずせない本。

5トーマの心臓 萩尾望都

🐱トーマが どうして自ら身を投げて死んだか、トーマとそっくりのエーリックが ギムナジウム(高等中学)の寄宿舎にやってきて トーマの死の謎にせまっていくという話。
いろんなところが素敵で、何度も何度も読んだ本。今読み返すと,、これはやっぱりミステリーだったんだなって思う。


6ワタシの川原泉Ⅰ 川原泉

「甲子園の空に笑え」とか「アグリカルチャーシリーズとか、川原泉さんはどれも好き。
読み出したら止まらなくなって、必ず 最後泣いている。いやな涙ではない。疲れている時、泣いてスッキリしたいなら川原さんの本がいいと思う。

7バレエダンサー R.ゴッテン

R.ゴッテンが好き。物語のすごさが 一番でてるのが、このバレエダンサーかな。
ありえないことが いっぱい起こるんだけど、全然不思議とも思わず、最終的に物語のつじつまが合っていくという感じ。


8アラマタ大事典 荒俣宏

🐱荒俣さんは とっても博識。妖怪が好きすぎて 調べているうちに、第一人者と言われるようになったんだって。好きを極めるとこういうこともできるのね。
他にも、メイベリン化粧品の誕生秘話や、昔「貸しふんどし屋」さんという職業があったとかの話ものっているよ。


9六番目の小夜子 恩田陸

🐱やっぱり「私の10冊」に恩田陸さんは外せない。
この話を読むと、高校時代の木造校舎、古いトイレや薄暗い廊下を思い出す。
この話は、すっきり解決で終わっていない。もやもやとして終わっているんだけどそれがいい。

 

10空飛ぶ馬(円紫さんシリーズ) 北村薫

🐱「日常の謎系」と言われ始めたのが、このシリーズが最初じゃないかなあ。「そんなの気にするの?」というようなことから 謎が解けていき、よかったなとおもう話や、いやな読後感になる話など いろいろ入っている。今もいい本だなあと思う。



🐻マンガを入れるのは おもしろいね。「マンガで10冊」っていうのもできるね。
🐰私も川原泉さん、好きだった・・・って、今思い出した(笑)

🐻MOTOは、学生時代いつも、「ミス・マープル」の文庫本を持っていたっていうイメージあるよ。
🐱ミス・マープルは、やっぱりおすすめ。最初に 犯人見ちゃっても大丈夫。ミス・マープルは 犯人を当てるのが 楽しいんじゃなくて、そこにいたる背景とか、人の気持ちの移り変わりが楽しいから。
 
他にも、外国のミステリーなら、シャーロット・マクラウドがおすすめ。おもしろくて、いやな気分にならないよ。 

part1 🐻くばの10冊 は こちら   
part3 🐰さわの10冊 は こちら


読んでいただき ありがとうございました。