「傲慢と善良」読んだら女友達共がダルすぎてベジータになった【ネタバレあり感想】
「かがみの孤城」でハマったので、辻村深月さんの作品を引き続き読みたくなりました。2冊目は書店でぱっと目についた「傲慢と善良」。
POP広告によると「現代の恋愛、婚活事情を書いた」「共感の嵐」「人生で一番刺さった小説」とのことで、自分が結婚した直後なのもあり「他所様はどんな感じなんや…?」と気になり手に取ってしまいました。
以下感想です。ネタバレあり、ある程度読んだ人に共感してほしいです。
架(かける)の女友達共がダルすぎる。黙っとけ💩
俺の嫁(予定)にいらんことすんなよ!!!!!!!!!!!!!!!!!
なあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
読んでて一番イライラしたシーン。
この本では、いろいろあってヒロインの真実(まみ)が失踪します。
失踪する原因には「なんやかんや」あるのですが、最終的に真実(まみ)が姿をくらますきっかけになる発言をした奴がいまして、それが旦那になる予定だった「架(かける)」の女友達の「美奈子」というキショいヤツです。
架(かける)が「現状、真実(まみ)と結婚したい気持ちは70%ぐらいである」と言ったのを、「それって女の子に点数つけてるのと同じじゃん」という理屈の元に、美奈子は真実(まみ)にチクってしまいます。
読んでる当時、僕は「新婚の旦那」だったのもあり
俺と嫁との問題に他人がしゃしゃり出てきてチクるのはなんか違くないですか!!!!!!!!!!!!!!!要らんことすんなよ!!!!
とブチギレながら読んでました。
で、ひとしきりキレた後に
あれでも確かに…点数つけるみたいな言い方は傷つくよな…自分が責められるヤツやん…言い方はどうあれこっちが2億%悪いな…ごめんな…
と、自らの傲慢さに気づくのでした。
あの場所を読んで僕と同じく「傲慢なベジータ」になった男性読者がいたら、コメントください。傷を舐め合いたいです。
真実(まみ)のオカンもダルすぎる。黙っとけ💩
真実(まみ)の母親も、読んでて非常にダルい。ダルすぎる。
「どんな人の中にも傲慢さと善良さがあって、それが30超えての婚活や恋愛を難しくしている〜」みたいなところが小説のメインテーマだと思うのですが、そんなことよりもオカンの面倒臭さが強烈すぎてエゲつない。ツッコミ待ちか?
30超えた娘に「家の鍵返せ。9時までには帰ってこい」とか言い出す
「結婚するまでは家で責任持って育てなきゃ〜」とか言う
結婚相談所に勝手に登録した挙句、旦那候補の身上書(=履歴書みたいなもん)を自分がファーストレビューする
引っ越しの時に娘が姉に手伝ってもらった際は「ほら〜一人じゃ何もできないんだから〜〜」
黙っとけや。過保護のバケモンやん。
比較的自由にさせてくれてる自分の母親父親には感謝しよう、、と思いました。
ラストのオチ、真実(まみ)の気持ち一つでひっくり返っててもおかしくない
真実(まみ)、ほんまに大丈夫なん??????
小説のラストでは、なんやかんやあったあとに架が再度プロポーズし、真実がそれを受け入れ二人は結婚します。
が…
真実(まみ)さん、(反省したとはいえ)自分のこと「70点」って言った奴と結婚イケるんスか????懐深いっすねェ…
あらすじを全部話した上で妻に聞いてみたのですが
「ちょっとそれ(70点の件)言ったやつと結婚はないかな〜〜〜〜〜〜🤪🤪」
とのことでした。おお怖。
もちろんフィクションのお話だし、そういうダーティな「考えさせる」系の小説でもないように見えていたので、最終的にはハッピーな方向でオチるんだろうな、と想定しながら読んでいました。ただ一方で、
これ仮に現実で一発やらかすと全部「「「終わる」」」よな…
とも思って読んでいました。ワシも気をつけよう..
以上、読書感想文でした。
次は「ぼくのメジャースプーン」読みます。おすすめあったら教えてください!!
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