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東南アジア各国のコロナ対策と見通し


【結論】

アジアの中でベトナムのコロナでの死者は驚愕の0人。
なんといっても、ベトナムは今回フック首相主導の元、意思決定のスピードが非常に早かった。

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【ベトナムの対策】

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これまでのベトナムでの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止策は3段階に分けられています。

第1段階
1月23日に初めて中国人の感染者2人が発表されました。その後、19年11月に中国武漢市に研修で旅行した会社員6人からの感染が確認されました。ベトナム政府は最初の感染者を発表した後、接触者の特定・隔離や人々集中制限、学校休業等の迅速な対応を展開しました。2週間後(2月10日)のベトナムの新型コロナウイルスの感染者は14人でしたが、そのうち6人は退院しました。新型コロナウイルスの感染者は世界的にも最新レベルの治療方法を用いて無料で治療されました。2月25日に16人の感染者は全員完治して退院しました。

第2段階
その後20日間、新たな感染者は確認されませんでしたが、英国から帰国した17人目の感染者が認められ、3月5日から第2段階の感染防止策に入りました。その後2週間で感染者は68 人に増加しましたが、その内59人は海外からの帰国者でした。ベトナム政府は即座に17日に入国制限と入国する者に対する査証発給停止を決定し、さらに21日には外国人の入国を一時停止し入国者全員に対して14日間の足止め・隔離を実施しました。

第3段階
ハノイのバックマイ病院とホーチミン市のブッダ・バー(Buddha Bar)から感染リスクが高まった段階です。第1と第2段階では、感染者は殆ど早い時点で特定され隔離・治療されましたが、この段階になると混雑した場所での感染であり、濃厚接触人数も多数となりました。これは最も複雑な段階だと見做され、改めて迅速な対策が展開されました。特に、上記施設への来客者や関連した者に対して簡易検査キットで大規模な検査を実施すると同時に、4月1日からは初めて全国規模で徹底した社会的隔離(移動制限)をしました。

現在
社会的隔離も緩やかに解除されてきており、5月7日以降で学校なども再開していく見通し。罰則規定なども含めた「強制力」と「スピード」が今回の対策の肝であり、成功した要因である。

【今後の見通し】
よく東南アジアに出張する際、「正しく情報が伝わっていないこと」によく戸惑いを感じる。
実際に、今回も日本に滞在している外国人の方の両親からは
「東京にいると死んでしまう」
「すぐに帰ってきて」
のような会話がよく発生している。
それだけでなく、
採用面接・募集の際も、「どんな仕事か理解しないまま日本に来てしまう」「日本で働くこととは?」が理解されないまま、採用されてしまい、結果入社後のミスコミュニケーションが起きる。
そういった経緯もあり、今後間違いなく日本に行きたい!という外国人の方達は減少してくるのではないか?と思う。

だからこそ、
いつまでも日本き来てもらえるのが当たり前という考え方は、今すぐ捨て、
「選ばれる企業になるためには?」という視点が外国人活用において、1歩目のスタートであると感じている。


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