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人生経験#1 大丈夫、きっとうまくいく~費用負担ゼロでも留学に行かなかった決断を振り返って~

こんにちは、ヒロシズです!

昨日、有名なインド映画「きっと、うまくいく」を観て、自分の気持ちに素直に向き合い行動するって大事だなー、と凄くフワッとした感想が芽生えました。

そこで「自分が今まで気持ちに素直に向き合った経験ってあるかな?」と振り返った時に、タイトルにもある留学キャンセル経験が頭をよぎったので、それを振り返りたいと思います。

「なぜ留学に行ったのか」という記事は多く見ますが、「なぜ留学に行かなかったか」という記事はそこまで多くないと思いますので、ぜひご覧ください。

留学が決まるまでの経緯

留学が決まったのは、大学院2年生の秋ごろでした。
当時、就職先も決まっており、あとは修論を書いて卒業するだけ…こんな時期に何故留学が決まったの?という方もいらっしゃるでしょう。
理由は、この時期に文科省の「トビタテ!留学JAPAN」に採択されたからです。
https://tobitate.mext.go.jp/
このプログラムは、留学をしたい学生なら、比較的誰でも応募できる留学支援制度です。

キャプチャ20200509

大学院2年生の(確か)春頃にこのプログラムの応募を見た自分は最初、「ほえー、渡航費と留学費用ほぼ文科省負担で留学できるプログラムあるのか!すげー」と思い、勢いで申し込みました。

採択決定までには、留学理由を記載した志願書の提出、グループディスカッション、面接の3ステップがありました。
そうです、就活と似ているステップですね。
そのため、場慣れしていたのもあり、採択はスムーズに決まりました。

留学を泣く泣くキャンセルした理由

自分の場合、予定としては、スウェーデンのウプサラ大学の研究室で半年お世話になろうと考えてました。
当時の自分は大学院でがんの発生メカニズムの探索という、基礎研究をしてました。
その中でも最先端の研究をいくスウェーデンの研究環境・文化に憧れがありました。

キャプチャ20200509

しかしここで問題が起きました。
半年間の留学となると…そうです、就職先への入社時期を延期する必要がありました(渡航開始時期が修士2年の終わり頃だったため)。
そしてもう一つ。この留学制度は学生じゃないと使えません
単位もほぼ取り終わっていた自分は、修論提出=卒業だったので、審査中の修論を自主都合で強引に却下して留年する必要がありました。

まとめると、以下のような壁が待ってました。
①就職先に、当時の年度となっている内定を、来年度の内定にずらしてもらう
→会社創業以来前代未聞の学生からの依頼で、来年同じく採用できるかは不明(by会社の人事)
②学生を維持するために、能動的留年をする(カッコよくいってみた)
→これも前代未聞で、修論審査が進んでいる秋の状況での撤回はかなりのリスクがあった(それまでに蓄えた研究データが次の修論申請で使えない)
③学生をもう一年続けることへの経済状況
→親に頼らず奨学金生活だった自分には、貸与額がさらに増える

特に①と②には本当に悩み、色んな可能性を模索していました。
悩みすぎて、朝の起床時には「留学にはやっぱ行くのやめよう…」と考えてても、寝るときには「やっぱ留学行こう!」と毎日のように変わってました笑。

色んな人に相談していく中で、自分にとっての一番のリスクは、留学できないことではなく、「内定を得た第一志望の会社に入れない」ということが明確になり、考えた末、自分の希望を優先して、留学を辞退することにしました。

留学をキャンセルして感じたことと、いま振り返ってみて思うこと

「費用負担が確約されているのに、留学しないなんてもったいない…」と思う方はいると思います。
しかし、留学辞退を決め、辞退手続きを全て終えた後の自分の気持ちは、「こんだけ考えて決めた道だ。あとは選んだ社会人になる道で頑張ろう!」と色々と吹っ切れ、かなり前向きな気持ちになっていました。

社会人になって5年、いま感じることは「留学行ってないけど、いま楽しいなー」です。
人生は巡り合わせの連続だと思います。
留学しなかったという選択肢から、予定通りに希望会社へ入社し、そこでとっても厳しい先輩方にご指導いただき、もがき苦しみ抜いて、そして最近は当時の予想以上の希望キャリアを歩めています。
もし留学に行ってたら全く別の人生になってたと思いますが、考えても意味無いので考えたことが無いです。
当時の決断から生まれたこれまでの出会い・タイミングに満足してます。

また、就活時だけでなく、就活後に留学を軸に色々考え抜いたことで、より強い覚悟と明確な意思をもって、今の人生を歩んでいるような気がしてます。

「海外に行くチャンスは学生だけじゃない。社会人にもある」と最近割と思ってます。
学生で留学できなかったからオシマイでは無いです。
人生は続きますので、自分が「いま行きたい!」というタイミングで、試行錯誤して実現できる道を探すのが、我々のやるべきことですね。

なので今は、いつ内なる自分が「海外に行きたい!!」と叫び始めたときに直ぐに行動できるように、語学やその他社会人スキル習得の準備だけはしっかりしておこうと、心に強く決めてます。

さいごに

とても情緒的な文章になってしまいましたが、改めて振り返ってみて、「さあ、自分もまたこれから頑張ろう」という気持ちがまた芽生えてきました。

どんな挫折・苦労・悩みがあっても、自分の気持ちにしっかり向き合えば、「きっと、うまく」いきます。

また、昨今の状況で留学に行けていない学生や社会人が多いと思います。
自分のような「留学に行かないという選択肢もある」というこの記事が、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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