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CRO業界で会計知識をつけるとどうなるの?

みなさんこんにちは!
ヘルスケア業界(CRO)で新規事業企画の仕事をしている、ヒロシズです。

今回も経験談のお話になります。
タイトルの通り、CRO業界で会計知識をつけるとどうなるのか?を、私の体験をもとに話してみようかと思います。

なぜ、会計知識を身につけようと思ったのか?

まず最初に…私は昨年、ビジネス会計検定3級を受け、合格しました。
3級に受かってからは、そこで得た知識をベースに、会計に関する色々な勉強をしております。

この記事を見ている方の多くは、
「CRO業界にいるのに会計知識必要なの?」
「仕事で使わなくない?」
「会計とか難しそうでよくわかんないよね」

と思っているかと思います。

ですよね、私も勉強前はそう思っていました笑
ただ、色んなキッカケから「CROの社員で会計知識をつけると、もしかして何かイイコトあるんじゃね?」と思いました。
そう考えた理由は2つあります。

一つ目は、「社会人に必要なのは会計、英語、IT」という話を何名かの方からチラホラ聞いたためです。
そうやって言われているくらいなので、会計は必要なんだろうなーとボンヤリ考えていたのですが、考えているだけだと実感できないからまずは勉強しなきゃ、とある日突然思い立ちました。

二つ目は、「CROには会計を読める人が少ない=読める人は希少性が高い」と考えたためです。
当時、自分の価値を高めるためには何をすべき?と考えていた自分にとっては、会計知識を身につけておくことは、どこかのタイミングで自分の価値を後押ししてくれる武器になるのではないか、と考えました。

そうして、2019年の秋くらいから、コツコツ勉強を始めました。

会計知識を身につけたことでの体験①:競合他社の状況がわかるようになった

みなさんはたまに会社の同僚と「競合の〇〇は、最近成績悪そうだよなー」という話をすると思います。
確かにそう聞くと「ああ、〇〇は業績悪いのかも」と思うかもしれません。

しかしここで立ち止まってみると、「その情報、本当なの?」となるかと思います。
この段階だと、同僚が雰囲気で語っているのか、何か根拠があってそう言っているかの見分けがつかないですよね。

そこで一つの自分のなかで納得いく答えを出すツールが、財務分析です。
企業の財務三表や決算報告書を読み解くと、例えば自社&メイン事業が同じ競合他社で比較すると、両社の成績や今後の戦略、さらには両者の違いやその背景が見えるようになってきます
会計情報は正確な情報のため、自分の中でFactをベースに考察するためには、良い材料となります。

会計知識を身につけたことでの体験②:世の中への興味が広がった

自社や競合他社の会計を見るようになると、次は自然と「他の業界ってどうなってるんだろう?」と興味が出てくると思います。
たとえば、自分は以下のような興味が湧いてきました。

・利益率が高い業界ってどこだ?
・CROと製薬企業って、なんで給与に差があるんだ?
・飲食業界やコンビニ業界で、直営店経営とフランチャイズ経営では、どういう違いがあるのか?
・ニュースで騒がれているアノ会社って、何がヤバいんだ?

会計知識は、様々な業界、さらには国を超えて使うことができる武器です。
会計を知ることは、世の中の情報を一つ深く、そして興味が湧くままに調べて、そして理解することができます。

ただ、この興味は、個人的には「沼」だと思うので、ハマりすぎにはご注意をw

会計知識を身につけたことでの体験③:仕事が来た

これは、私が現在の部署で働いているときのことです。
ある日突然上司から、こんなことを言われました。

「最近ギリアドとアストラゼネカが合併するかもみたいな噂があるの知ってる?両社の財務状況から、どっちの会社が財務的に優位そう(力が強そう)か、簡単で良いからちょっと調べてみてくれないかな?」

この業務を受けたとき「来たぜ!」と思いました。

これはもしかしたら、自分が事業企画の部署にいるから来た仕事かもしれません。
しかし、このような仕事をゲットするためには、自分に会計の知識がないとそもそも回ってきません。
いつ突然面白そうな仕事のチャンスが来ても良いように、出来る勉強はしておくべきだ!と、当時の私は思いました。

なお、ギリアドもアストラゼネカも、米国会計だったので読み解くのに最初は苦戦はしましたが、財務情報の基本的な構造は日本企業と似ているので、重要な数字は読み取ることができました。

会計知識を身につけたことでの体験(番外編):株式投資のファンダメンタル分析に使える

これはもう説明不要かと思いますが(笑)
株式投資の分析には主に二種類あります。

テクニカル分析:株価の値動きや相場の予測を「データ」や「経験則」などから分析する方法。歴史は繰り返すという前提。
ファンダメンタル分析:起業の財務状況や業績をもとに「企業の本質的な価値」や「市場価格とのギャップ」を分析する方法。

会計知識があると、ファンダメンタル分析にて活きます。
このファンダメンタル分析については、私もいま勉強中ですが、基本的な会計知識があると、勉強もすんなり理解できる場面が多くあります。

さいごに

会計知識をつけるとどんな感じになるか…なんとなくイメージできたでしょうか?

すこし話は逸れますが、私はCRO社員はビジネスマンであると考えております。
特に、よく「CROのCRAは医療従事者だ」と言う話を聞きますが、私はCRAは医療従事者よりかはビジネスマンに近いのかなーなんて考えています。
企業の社員は企業利益が求められるわけですし(まあこれはどの企業や団体にも言えることですが笑)
ちなみに、医療従事者に明確な定義はないようですが、厚労省では医療従事者の範囲を、医療に携わる有資格と定義しているようです。
(そのため、広義でとらえると、CRAも医療従事者かもしれません)

「だからなんやねん!」と突っ込みたくなる方がいるかとは思いますが、つまり私は「ビジネスマンなら会計知識を持っておくことも大事!」と考えているということです。

もちろん、いままで会計を触ったことが無いと、勉強するにも大変だと思います。
私も26歳で会計知識ゼロから勉強を始めたので、最初は「売上と利益って何が違うの?」というところからでした笑
何事もコツコツが大切です…うん…ですです。

ちなみに私は先述した通り、ビジネス会計検定の勉強から入りました。
このビジネス会計検定ですが、目的が「会計情報を分析する」となっています。
なお、簿記の目的は「会計情報を作る」です。
同じ数字を扱うとしても、そういった目線の違いから、私はビジネス会計検定の勉強を頑張ってみました。
(ただ、履歴書に書いてアピールしやすいのは、有名な簿記の方なんだろうなあ…)

最後になりますが、先日私のツイッターの方でCRO企業の財務徹底分析!みたいな記事を作成したら需要ありそうかを調べてみたところ、意外と需要がありそうなので、どこかの機会で記事化できればと考えております。
ちなみに、私のツイッターは以下です!!
(フォローお待ちしてます×100)

今回の記事も、情緒的になってしまいました笑

では、また次回!

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